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子どもへの愛情…伝わっている自信はある?
毎日一緒に暮らしている中で、皆さんはお子様にどのように愛情を注いでいますか。スキンシップを取ったりお話をしたり、一緒におもちゃで遊んだり本を読んであげたり…人によって、子どもへの愛情の注ぎ方は違います。
また、必要に応じて時には叱ることで子どもに正しいこととやってはいけないことを教えることも親の務めであり、愛情の1つとも言えるでしょう。
そんな皆さんの愛情は、子どもに伝わっている自信がありますか。意外と「ちゃんと伝わっているかわからなくて不安」と感じているご両親も多いです。子どもに愛情が伝わっているかどうかは、愛情不足サインをチェックして確かめることができます。
子どもに現れる『愛情不足のサイン』5選
子どもが愛情が足りていない、満足できないと感じている時、『愛情不足のサイン』を見せていることがあります。ここでは子どもに現れる『愛情不足のサイン』を5つご紹介します。
1.爪を噛んだり指しゃぶりをしたりする
1〜3歳頃にはよく見かける指しゃぶりですが、年齢が上がるにつれて指しゃぶりの癖は自然と直ることが多いです。しかし、年齢が上がっても爪を噛んだり指しゃぶりしたりする時は、愛情不足によるストレスを感じている可能性があります。
子どもは自分の言葉を親にうまく伝えられずストレスを感じると、指を口元に持っていくことで「寂しい」「かまってほしい」という気持ちを伝えようとします。
このようなサインが現れた時は、話を聞いてあげたりスキンシップを取ってあげたりし、少しでも「自分の気持ちを親が聞いてくれる」と安心させてあげましょう。
2.親の気を引くために悪さをする
なかなかかまってもらえず、親の気を引くために悪さをする子がいます。これも「かまってほしい」「寂しい」という気持ちの裏返しです。
親が嫌がることをわざとして見せたり、いたずらをしたりすることで、「怒られてもいいからかまってほしい」「自分のことを見てほしい」とアピールしているのです。
子どもによっては、嘘をついたり物を隠したりすることもあるので、こうした行動が多く見られる場合は、ただ叱るのではなく「何か言いたいことがあるの?」「他の遊びをしよう」と気持ちを受け止めてあげましょう。
3.頻繁にかんしゃくを起こす
イヤイヤ期を過ぎた後も、親が困るほどワガママな言動が目立つ場合は、「ワガママを言うことで怒られても自分を見てもらえる」と思っているために起こす愛情不足サインである可能性があります。
また、かんしゃくは言葉の発達が進んでいない未就学児によく見られる行動です。さらにワガママが加速すると、頻繁にかんしゃくを起こすことで親に気持ちを理解してもらおうとする傾向が見られます。
かんしゃくやワガママを言うことで親に注目されようとしているため、遊びを提案したり本を読んであげたり、あるいは今日あったことを聞いてお話ししたりと「かんしゃくを起こさなくても見てもらえる」という実感を持たせてあげましょう。
4.あまり喜怒哀楽を素直に表に出さない
よく「この子はあまり泣いたり怒ったりせず、おとなしくて育てやすい」と仰る親御さんがいますが、子どもは喜怒哀楽を素直に表現し共有できる相手がいないことで起こる『愛情不足サイン』であるケースも少なくありません。
もちろんその子のおとなしい性格が関係していることが多いですが、中には自分の気持ちに共感してもらえない、聞いてもらえないという思いから、喜怒哀楽を素直に表に出さなくなることもあると知っておきましょう。
あまりにも自分の気持ちを表現しないようであれば、一緒に同じ映画やアニメを見ながら感想を言い合うなど、感情を共有する機会を設けることをおすすめします。
5.親以外の大人に甘える行動が目立つ
「なぜか親よりも幼稚園の先生やおじいちゃんおばあちゃんに甘えることが多い」「家ではいい子なのに、園ではかんしゃくを起こしている」など、親よりもその他の大人たちに甘える行動が目立つ場合は、親からの愛情不足を他の大人で埋めようとしているのかもしれません。
親が「子どもの将来のために」と厳しくしつけしたり、なかなかかまってあげられないという状況に立たされると、子どもは愛情不足からストレスを感じ、寂しさを埋めるように他の大人に親代わりとして愛情を求めるようになります。
「家でいい子だから、きっと大丈夫」と楽観視しすぎることなく、時々園の先生に普段の様子を聞いてみましょう。もしもあまりにも甘えん坊な様子やワガママな様子が見られる場合は、家で愛情を感じられるようなコミュニケーションを心がけてみてください。
愛情不足サインが現れたらどのように接するよう心がけるべき?
もしも上記で紹介したような愛情不足サインが現れた時は、以下のような接し方を参考に、子どもとのコミュニケーションをより積極的にとるようにしましょう。
- スキンシップを多めにとる
- 子どもの話をよく聞く
- 子どもが楽しんでいることに興味を持ち一緒に楽しむ
- 危険でなければ子どもの意思を尊重してあげる
- 他の子と比べずその子の個性を大切にする
子どもは親との触れ合いや感情の共感などを通して、「自分を見てくれている」「甘えてもいいんだ」と親の愛情を感じることが多いです。
そのため、上で挙げたような接し方だけでなく、我が子の様子を見ながら子どもが好みそうなコミュニケーションを提案し、一緒に楽しむ時間を多めに作るよう心がけましょう。
愛情不足サインが現れても今後の接し方を見直せば大丈夫!
いかがでしたか。親がたくさん愛情を注いでいると思っていても、実は子どもに伝わっていないということは珍しくありません。愛情不足サインが現れたからと言って「自分の接し方が間違っていた…」と落ち込むことはないのです。
愛情不足サインが現れた時は、子どもとの接し方を見直す機会だと前向きに捉え、今後のコミュニケーション方法を改めて考えてみましょう。より子どもとの絆を深めるチャンスかもしれませんよ!