目次
こたつ布団は洗濯できないものが多い?
洗濯機に入らないから洗濯できない
こたつ布団が大きすぎて洗濯機に入らないため洗濯できないケースがほとんどです。
こたつ布団をお家で洗濯する場合、洗濯機の容量が8kg以上必要ですが、一回で洗濯できる量は、洗濯層の6~7割ほどが最適ですので、こたつ布団の大きさや容量によっては洗うことができませんので注意しましょう。
洗濯機にギュウギュウ無理やり押し込んで洗濯機を回すと、洗濯機に負担がかかり過ぎて故障する可能性があります。特に脱水時にこたつ布団が洗濯層や蓋などにくっついたまま回転されると摩擦でこたつ布団が破ける可能性があります。
洗濯できない素材のこたつ布団がある
洗濯できないこたつ布団としてつぎのような材質があります。
羽毛こたつ布団
羽毛のこたつ布団はデリケートな素材ですので基本的に洗濯機で洗えないものがほとんどです。羽毛が表地に出てきたりかたよってしまう可能性が高いです。
真綿のこたつ布団
中わたが真綿のこたつ布団の場合、中わたが縮みやすく、固まったり収縮する可能性が高いため自宅で洗うことはできません。
こたつ布団が洗濯できるかどうかは、こたつ布団の洗濯表示を確認すると分かります。洗濯できる、洗濯機で洗える、手洗いで洗える、ドライクリーニングで洗える、などが表示されていますので、こたつ布団の洗濯表示を確認しましょう。
《 ポイント 》
- こたつ布団を洗濯機で洗濯できないのは「大きくて洗濯機に入らない」「洗えないまたは水洗いできない素材」が多いため。
こたつ布団が洗濯できないときの対処法と注意点
こたつ布団が洗濯機で洗濯できない場合、コインランドリーや手洗い、クリーニングなど他の方法で洗いましょう。こたつ布団が洗濯できない時の対処法をまとめました。
コインランドリーでこたつ布団を洗う
コインランドリーの大きな洗濯機でこたつ布団を洗うことができます。どの洗濯機でこたつ布団が洗えるかは洗濯機に表記されていますので確認しましょう。
洗う前の準備
こたつ布団はロール状に丸めて、綿のひもで真ん中や端をしっかり縛ります。
洗濯する
布団を洗うことができる洗濯機に入れ、規定時間洗濯します。
乾燥する
コインランドリーの大型の乾燥機にこたつ布団を入れて乾燥させます。数10分ごとに裏表を入れ替えて乾かしましょう。例えば、20分乾燥させたら、裏表を変えて20分乾燥機に入れます。こたつ布団がしっかり乾燥したらOKです。
コインランドリーでこたつ布団を洗う際の料金は、洗濯から乾燥まで行う場合は約1,800円ですが、乾燥は60分ほどですので完全に乾燥していない可能性があります。
その場合は追加乾燥しましょう。大型の乾燥機を使うことをおすすめします。
こたつ布団を洗う料金
- 洗濯~乾燥まで60分コース:約1,800円
- 洗濯のみ30分コース:約1,200円
- 乾燥のみ60分コース:約800円
コインランドリーで洗濯するデメリットは時間かかることと、こたつ布団の素材が傷む可能性があることですね。コインランドリーとクリーニングの料金を比較すると、コインランドリーの方が安いですが、60分では布団が乾燥しないことが多く、乾燥機代が追加されますので高めになる可能性があります。
またコインランドリーの乾燥機は自宅用よりも強力なので、60分以上使用するとこたつ布団の素材が破れやすいというデメリットがあります。
注意点
こたつ布団に傷みがある場合は、乾燥機を60分以上使わないようにしましょう。乾燥機で乾ききらなければ、自宅に持ち帰って外干しするのがベターです。また乾燥機不可の洗濯表示があるこたつ布団もあるので、その場合は乾燥機は30秒程度にとどめて自然乾燥させましょう。
浴槽でこたつ布団を洗う
洗濯表示で、全ての洗い方がNG(全てバツ)の場合、基本的にクリーニング店でも断られることが多いでしょう。また洗濯機可のこたつ布団を自宅で洗いたくても、洗濯機に入りきらないということも多いです。そんな時は浴槽を使って踏み洗いをする方法があります。
浴槽での踏み洗いは頑固な汚れを落とすのにも向いているので、念入りに洗濯したいときにもおすすめの方法です。長年洗濯していないこたつ布団であれば、思い切って踏み洗いしてしまうのもいいでしょう。
ただし、浴槽を使った踏み洗いは自己責任になりますので注意しましょう。洗えるという洗濯表示があっても、洗い方や干し方によってはきれいに仕上がらない場合もあります。
こたつ布団を踏み洗いする手順
- ゴミやホコリを落とす
こたつ布団についたゴミやホコリを掃除機で吸い取るか、布団たたきなどでたたいておとしましょう。 - シミに洗剤を染み込ませる
こたつ布団にシミや汚れがあればその部分におしゃれ着用の洗剤か中性洗剤を染み込ませます。 - 屏風(びょうぶ)たたみにする
こたつ部分の表側(汚れた部分)を外側にして、浴槽に入る大きさに屏風(びょうぶ)たたみします。 - 洗剤を溶かす
浴槽にこたつ布団が浸かるくらいのぬるま湯をため、おしゃ着洗いようの洗剤を溶かします。洗剤の容量は規定の容量でOKです。 - 洗剤に浸す
浴槽の大きさに合わせて屏風折りしたこたつ布団を浴槽の中のに入れ、洗剤に浸けます。 - 踏みならす
こたつ布団を足で踏み鳴らします。まんべんなくひたすら踏みならしましょう。こたつ布団から汚れが出て洗濯液に濁ってきますが、汚れが酷い時は、浴槽の中のお湯を入れ替えます。お湯を入れ替えた時は、おしゃれ着用洗剤を再度溶かし、足で踏みならします。 - 新しいお湯に入れ替える
洗濯水を捨て、新しいお湯をいれます。こたつ布団が全て浸かるまでお湯を入れましょう。 - すすぐ
こたつ布団を足で踏み鳴らしながら洗剤を落としましょう。 - すすぎを繰り返す
再度、お湯を捨て新しいお湯を入れて隅々までひたすら踏み洗いします。これを3回以上繰り返し、こたつ布団についた洗剤をしっかり洗い流しましょう。 - 脱水する
しっかり洗剤が落ちたら浴槽のお湯を抜きながらこたつ布団の水分を押し出しながらひたすら踏んで脱水します。 - たたみ方を変える
こたつのを裏表返しながら折り目を変え、水分を押し出すようひたすら踏んで脱水します。 - 水切りする
浴槽のふちにこたつ布団をかけて放置し、しっかり水切りします。もし移動用の物干し台などがありましたら、それにこたつ布団をかけて水を切りましょう。 - 乾燥させる
水気がある程度抜けたら物干しざおにこたつ布団をかけ、日の当たる風通しの良い場所で干しましょう。物干しざおが2本ある場合は、両方に布団をかけM字型にしましょう。 - 形を整える
こたつ布団の中わたが片寄らないように、こたつ布団をひっくりかえしたり、中わたの位置をなおしましょう。 - 乾燥したら完了
こたつ布団がしっかり乾燥したら完了です。もし、完全に乾燥しきれない時は、乾燥だけコインランドリーで行うのもOKです。
注意点
こたつ布団に洗剤が残っているとカビや雑菌が発生し、悪臭がする可能性がありますので洗剤はしっかり洗い流しましょう。
こたつ布団を浴槽で洗う場合、干すことを考えて晴天で湿度が低い日に洗濯しましょう。よく晴れた日であっても、完全に乾くまでには2~3日かかります。
また、水切りをしたあとのこたつ布団は非常に重たくなります。女性や腰が悪い方には体の負担になることがあるので気を付けましょう。
クリーニング店でこたつ布団を洗う
こたつ布団を自宅で手洗いするのは大変ですが、クリーニング店であれば安心して任せられます。近年では「ドライクリーニング不可」「水洗い不可」といった表記のあるものでも、洗濯してくれるお店が増えているようです。
「布団クリーニング」「こたつ布団クリーニング」など特殊なメニューがあるお店もあるので、事前に問い合わせてみるといいでしょう。
またほかにも、こたつ布団を家まで取りに来てくれる宅配クリーニングがあります。こたつ布団を自分でクリーニング屋に持ち込むのは大変ですので取りに来てくれるのは助かりますね。ただし、クリーニング屋への直接持ち込みと宅配クリーニングの料金を比較すると、宅配の方が割高です。
宅配と持ち込みの料金比較
- クリーニング店への持ち込みの場合:こたつ布団1枚当たり約2,300円~
- 宅配クリーニングの場合:こたつ布団1枚当たり約5,000~6,000円~
クリーニングはプロによる洗濯ですのでこたつ布団へのダメージが無く安心ですが、料金が比較的高いのがデメリットですね。宅配クリーニングは色々ありますので価格やサービスを比較して選ぶことをおすすめします。
注意点
こたつ布団のクリーニングが可能でも、シーツやカバーは対応できなかったり、別途料金が発生する場合があります。また、カバーに穴やほつれがあると傷みが広がってしまう可能性があるので、あらかじめ補修しておきましょう。
《 こたつ布団が洗えないときの対処法 》
- コインランドリーで洗う。
- 浴槽にお湯をはって踏み洗いする。
- 宅配クリーニングかクリーニング店に持ち込む。
こたつ布団を自宅の洗濯機で洗う方法
基本的にこたつ布団を家の洗濯機では洗濯できないことがほとんどですが、容量が8kg以上ある大型の洗濯機の場合、こたつ布団の重さや大きさによっては洗うことができます。
ただし、一回で洗濯できる量は、洗濯層の6~7割ほどが最適ですので、こたつ布団の大きさや容量によっては洗うことができませんので注意しましょう。
洗濯機に布団を洗えるモードがある場合や、毛布モード、大物モード、厚物モードなどがある場合は対外洗うことができるようです。
こたつ布団を洗濯機で洗う場合は布団用ネットまたは布団が入る大型の洗濯ネットを用意しましょう。ネットを使わずに洗濯すると、脱水の過程で布団が飛び出して洗濯機が壊れることがあり大変危険です。
こたつ布団を洗濯機で洗う方法
- ゴミやホコリを落とす
こたつ布団についたゴミやホコリを掃除機で吸い取るか、布団たたきなどでたたいておとしましょう。 - シミに洗剤を染み込ませる
こたつ布団にシミや汚れがあればその部分におしゃれ着用の洗剤か中性洗剤を染み込ませます。 - こたつ布団を丸める
こたつ布団はロール状に丸めて、綿のひもで真ん中や端をしっかり縛ります。 - 洗濯ネットに入れる
布団用ネットまたは大型ネットに布団を入れます。 - 洗濯機に入れる
おしゃれ着用洗剤を入れ、布団が洗えるコースを選んでこたつ布団を入れます。 - 30分浸ける
水がたまったら、洗濯機を一時停止し、30分ほど浸けておきます。もし、こたつ布団が浮いている場合は、上からこたつ布団を押してしっかり水に沈めます。 - 洗濯する
通常通り洗濯します。途中、大きな音がしたり、動かなくなるようでしたら洗濯機を止めてこたつ布団の位置を調整しましょう。 - 乾燥させる
こたつ布団は物干しざお2本の両方にかけてM字型になるように干します。日光の当たる風通しの良い場所で、完全に乾くまでしっかり干しましょう。
注意点
こたつ布団を洗濯機で洗う場合は、必ず「布団モード」や「毛布モード」に設定しましょう。
これらのモードは洗濯槽底部の羽を動かさずに、槽そのものの回転から発生する水流で汚れを落とします。これによって、大物の洗濯物が破損することを防いでいるのです。また、洗濯機の故障を防ぐ意味もあります。
そしてこたつ布団を洗濯機で洗う場合も踏み洗いと同様、干すことを考えて晴天で湿度が低い日に洗濯しましょう。
最後に
こたつ布団が洗濯できない場合をご紹介しましたが、必ず洗濯表示を確認しましょう。洗濯表示が全部バツのものもありますが、全部バツだとクリーニングでは引き受けてもらえないようです。
基本的に洗濯表示でバツの洗濯方法をするのはNGですので、どうしても自分で洗濯する場合は自己責任で行いましょう。