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親しい人が落ち込んでいる時、どのように声をかけますか
家族や友人、職場の同僚など、親しい人が目の前で落ち込んでいる時、皆さんはどのように声をかけていますか。「励ましたいけれど、なんと言って励ましていいのかわからない」と悩む人は少なくないはずです。
その人の気持ちは、その人にしかわからない分、下手に言葉をかけてしまえば余計に傷つけたり、落ち込ませてしまったり、反感を持たれてしまうこともあります。
他人を励まそうとする時は、極力深く踏み込まず、相手に共感し応援することが大事です。
相手を励ます時に言ってはいけない『NGワード』5選
では、相手を励ます時に言ってはいけないNGワードはあるのでしょうか。良かれと思ってかけた言葉でも、実は相手を余計に落ち込ませていたり、イライラさせてしまったりすることもあるので要注意です。
1.「頑張って!」
「頑張って」という言葉は、相手の状況やタイミングを見て、慎重に使い分けなければいけません。
相手が「頑張っても結果が出ない」と落ち込んでいるときに「頑張って」と気軽に声をかけてしまうと、「もっと頑張らないといけないの?」と余計に心に負担をかけてしまうことになりかねません。
また、「次に頑張ればいいじゃん」という言葉も、使う相手を選ばなければいけません。人によっては「今回も頑張ったんだけど…」と小さな不満に繋がることもあるからです。
2.「こうするべきだったんじゃない?」
相手が落ち込んでいる時に、励ましながらも「こうした方が良かったんじゃない?」「ここでこうするべきだったかも」とアドバイスをしてしまう人がいます。しかし、落ち込んでいる段階では、その人はアドバイスを求めていることは少ないです。
自分のしたことを否定された上、新たなアドバイスをもらったところで、すでに事は終わっているのです。過ぎたことに「こうするべきだった」と言われると「あなたは間違っていた」と責められているように聞こえるという人もいます。
余計に落ち込ませてしまうことが多いので、アドバイスや意見は求められない限りしないようにしましょう。
3.「私も大変だった」
落ち込んでいる相手の話を聞いている時、相手の状況に過去の自分を重ねて「私も大変だった〜!」と自分の話に持って行ってしまう人がいますが、これも相手からすれば「今あなたの話?」と感じてしまう人が多いです。
現在、落ち込んでいるのは相手であって、聞き側ではありません。そこで相手の話に被せるように自分の話にすり替えてしまっては、「自分の方が大変だった」「あなたはそんなに大変じゃないでしょ?」とマウントを取られているような感覚になるという人も多いです。
自分の体験談になぞらえて相手に共感するのは、相手が落ち込んでいる最中ではなく、そこから立ち直り回復しているタイミングにすると、相手の心にも余裕が生まれて良いでしょう。
4.「どうにかなる」
相手の気持ちを軽くしようと「どうにかなるよ!」「なんとかなるでしょ!」と元気づけるという人も多いですが、落ち込んでいる人が聞くと「他人事だと思って」と不満に感じることも多いです。
先の具体的なアドバイスはなく、無責任に「なんとかなる」という言葉は、人の心を軽くすることもありますが、落ち込んでいる最中や状況によっては逆効果です。
「なんとかなる」「どうにかなる」と無責任な発言をするよりも、「味方だよ」「何かできることがあったら言ってね」など、相手に寄り添うような言葉掛けを選びましょう。
5.「その気持ち、わかるよ」
つい「その気持ち、わかるよ」と相手の気持ちがわかったような口ぶりをしてしまう人も多いと思いますが、落ち込んでいて心に余裕がなくなっている人には逆効果です。
このような発言には「こんなに辛いのに、体験していないあなたがわかるわけないでしょ?」と、イラっとしてしまうという意見も多いです。
わかったような口ぶりではなく、あくまであいづちを打ち「そっか」「大変だったね」など、相手の気持ちに配慮する言葉を選びましょう。
相手を励ます時に意識したいポイントは?
相手を励ます行為は、タイミングや相手の状況などによって、適切な言葉掛けが少し異なるため、とても難しいです。相手を励ます時は、以下のポイントを押さえて、なるべく聞き役に徹するようにしましょう。
- 聞き役に徹して相手に共感する
- 相手を応援しているスタンスで寄り添う
- 共感する時にわかったような口ぶりは控える
- アドバイスは求められない限りはNG
- 自分の話にすり替えない
- 相手にプレッシャーを与えるような言葉は避ける
- 他人事のような無責任な発言も避ける
重視したいポイントは、「聞き役」「共感」「応援」です。自分の意見を述べるのではなく、基本的には共感しながら相手の話を十分に聞く「聞き役」に徹し、応援したり「何か困ったことがあったら言ってね」と味方であることを伝える言葉掛けを選んだりすることが大切です。
決してこちらの意見を押し付けることはせず、突き放すように聞こえる無責任な発言やプレッシャーや後悔の念を与える発言は避けましょう。
落ち込んでいる人には聞き役に徹して見守る姿勢で寄り添って
いかがでしたか。落ち込んでいる人は、心に余裕がない状態です。その精神状態では、普段何気なく受け止めている言葉も悪い意味に変換してしまう傾向があります。したがって、落ち込んでいる人には聞き役に徹し、見守る姿勢で寄り添いましょう。