「頑張って」は逆効果！メンタルが弱っている人を追い詰めるNG行為７選

メンタルが弱っている人の特徴

メンタルが弱っている人は、どのような状態なのでしょうか。精神的な不調は周囲に気づかれにくいことが多いですが、以下のような状態が見られることがあります。

怒りっぽくイライラしている
ダルそうで疲れた様子がある
不安げで落ち着きがない
気が張り詰めている
会話を避けがち
集中力が落ち、ミスが目立つ
周囲とトラブルを起こしやすい

これらの状態が続く場合、メンタルが弱っている可能性があります。周囲の人は、このような特徴を理解し、適切な対応を心がけることが大切です。

例えば、普段は几帳面な同僚が最近ミスを繰り返している、または活発な友人が急に連絡を取らなくなったなど、周囲の人の変化に気づくことが重要です。

メンタルが弱っている人にやってはいけないNG行為７選

メンタルが弱っている人に対して、良かれと思って行動しても、逆効果になってしまうことがあります。以下に、避けるべき7つの行為を紹介します。これらの行為を理解し、相手の気持ちに寄り添った対応を心がけましょう。

1. 「頑張って」と何度も言う

メンタルが弱っている人は、集中力の低下やパフォーマンスの低下が見られるため、失敗やミスが増えます。しかし、「頑張って」という言葉を何度もかけるのは逆効果になることがあります。

例えば、仕事で締め切りに追われている同僚に「頑張って！」と声をかけ続けると、相手はプレッシャーを感じて余計に追い詰められてしまうかもしれません。代わりに、「無理はしないでね」や「手伝えることがあれば言ってね」といった言葉をかけることで、相手の負担を軽減できる可能性があります。

2. ポジティブ思考を押し付ける

「自分を信じて」「あなたなら大丈夫」など、ポジティブな言葉を押し付けることも避けましょう。メンタルが弱っている人は、心がネガティブな感情で満たされていることが多いため、無理にポジティブ思考に変えようとするのは逆効果です。

例えば、落ち込んでいる友人に「そんなに悲観的にならないで、きっといいことがあるよ！」と言っても、相手は「自分の気持ちを分かってもらえない」と感じてしまう可能性があります。むしろ、「辛いね。話を聞かせてくれてありがとう」といった共感の言葉をかけることで、相手は理解されていると感じ、心を開きやすくなるでしょう。

3. 無理にアドバイスをしたり、何とかしようとする

「私に任せて」など、自分が何とかしてあげようとするのも、相手の状況によっては避けるべきです。メンタルが弱っている場合、専門的なケアを必要とするケースもあります。

例えば、家族が長期間落ち込んでいる状態が続いているとき、「私が何とかするから！」と引き受けてしまうのは適切ではありません。むしろ、「専門家に相談してみるのはどうかな？一緒に探してみよう」と提案することで、適切なサポートにつながる可能性が高まります。

4. 感情を否定する

メンタルが弱っている人は、自分を責めたり、マイナス思考に陥りやすい状態にあります。そのような時に感情を否定されてしまうと、症状が悪化する恐れがあります。

例えば、失恋で落ち込んでいる友人に「そんなことで悲しむなんてもったいない」と言ってしまうと、相手は自分の感情を否定されたと感じ、さらに自己否定的になる可能性があります。代わりに、「辛いよね。悲しむのは自然なことだよ」と相手の感情を受け入れる言葉をかけることで、相手は安心して自分の感情と向き合えるようになります。

5. 個人の経験を一般化する

メンタルが弱っている人を励まそうという気持ちから「私もそうだったけど大丈夫だった」というような言葉は避けるべきです。メンタルの不調は個人ごとに症状が異なるため、自分と同じと一方的に思い込んで一般化することは適切ではありません。

例えば、引っ越しのストレスで不安を感じている友人に「私も引っ越しの時は大変だったけど、すぐに慣れたよ」と言うのは適切ではありません。代わりに「引っ越しって大変だよね。具体的にどんなことが不安なの？」と相手の個別の状況に耳を傾けることで、より効果的なサポートができます。

6. 無理に社会的活動への参加を促す

今まで当たり前にできていたこともできなくなっている状態ですので、メンタルが弱っている人にとって、社交的な活動は非常に難しい場合があります。回復状況をみながら、相手のペースを尊重し、無理に参加を促さないようにしましょう。

例えば、最近引きこもりがちな同僚に「みんなで飲み会に行くから、絶対来てよ！」と強引に誘うのは避けましょう。代わりに「もし良かったら、一緒にランチでもどう？無理そうなら別の機会でいいからね」と、相手のペースを尊重した誘い方をすることで、相手は負担を感じずに社会との接点を持つことができるかもしれません。

7. 愚痴を言わせる（または、過度に愚痴を聞く）

メンタルが弱っている人は、不満や悩みを抱えていることが多いですが、愚痴を言わせることや過度に愚痴を聞くことは避けましょう。愚痴を言うことで一時的に気が晴れたように感じても、長期的にはネガティブな感情を強化してしまう可能性があります。

例えば、職場の人間関係で悩んでいる友人に「そうそう、あの人本当にひどいよね」と同調して愚痴を言い合うのは避けましょう。代わりに「確かに大変そうだね。でも、あなたにはどんな対処法が考えられそう？」と建設的な方向に会話を導くことで、問題解決への道筋が見えてくるかもしれません。

メンタルが弱っている人への適切な接し方

上記のNG行為を避けつつ、メンタルが弱っている人に適切に接するためのポイントをいくつか紹介します。これらの方法を心がけることで、相手の回復を支援し、良好な関係を維持することができるでしょう。

相手の話を真摯に聞く

メンタルが弱っている人が望んでいることは、まずは自分の気持ちをしっかり受け止めてもらうことです。話の途中で遮られたり、一方的な価値観でアドバイスをされると「やっぱり誰も自分の気持ちを理解してくれない」とつらくなってしまいます。

例えば、相手が話している途中で「それって、こうすればいいんじゃない？」と解決策を提示するのではなく、「うんうん、それで？」「そう感じたんだね」といった相づちを打ちながら、最後まで話を聞くことが大切です。このような傾聴の姿勢があれば、相手は自分の気持ちを整理しやすくなり、自然と解決策が見えてくることもあります。