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世界三大料理の1つでもあるフランス料理
フランス料理は、世界三大料理の1つとして広く愛されている料理です。日本国内にもフランス料理店が多くあり、高級なフレンチレストランから、ちょっぴりカジュアルなフレンチレストランまであります。
しかし、フランス料理は和食には見られない食事マナーが多く存在します。高級料理店になると、ドレスコードが定められていたり、トイレに立つタイミングによってはマナー違反と捉えられてしまうこともあり、細かい部分にまで気を配る必要があります。
実はタブー!フランス料理を食べる時の『絶対NG行為』5選
では、フランス料理を食べる際、どのような行為がタブーとされているのでしょうか。ここではフレンチレストランで「これだけはNG」とされているタブー行為を紹介します。
1.口や手を自分のハンカチで拭く
レストランで口や手を拭く際、ナプキンを使い慣れていない人にとって、なんとなくナプキンで口を拭く行為が躊躇われる、という人も少なくありません。しかし、だからと言って、持参したハンカチを使って口や手を拭く行為はNGです。
フランス料理を食べる際、自分のハンカチで汚れた口や手を拭いてしまうと、「この店のナプキン(拭き物)では口を拭きたくない」「汚れているから手を拭きたくない」という意思表示の意味を持ちます。
知らずに自分のハンカチで拭いていたとしても、お店側に失礼にあたる行為となるため、口や手を拭く際はナプキンを使用しましょう。
2.ナプキンやカトラリーを落とした時に自分で拾う
フレンチレストランでは、基本的にナプキンやカトラリーを床に落としてしまった際、自分で拾う行為はタブーとされています。落としてしまった際は、軽く手を挙げて店員を呼び、とってもらうのが基本です。
日本人の感覚としては、「これくらいで呼びつけるなんて」と躊躇してしまう人も多いですが、フランス料理を食べる際のマナーでもあるため、ナプキンやカトラリーを落としてしまった際は、遠慮せずに店員を呼びましょう。
ただし、カジュアルなフレンチレストランの場合は、自分で拾っても問題視されないところもあります。その場合は、お店の雰囲気などで見極めましょう。
3.音を立てて食事をする
基本的に多くの国の食事マナーとして、音を立てて食事をする行為は下品であると考えられています。これは、フランス料理にも当てはまるマナーです。
日本では、ラーメンやそばを食べる際、あるいは味噌汁を飲む際などに音を立てて口にする行為は「美味しい」と料理人に対する礼儀であると捉えられることも多いです。しかし、多くの国では、食事中に音を立てる行為はマナー違反となるので気をつけましょう。
4.コーヒーカップに左手を添える
コーヒーを提供された際、コーヒーカップを右手で持ち、つい左手をカップに添えてしまう人がいると思います。しかし、フランス料理の席でこの行為は「このコーヒーは冷めている」という意思表示になってしまうため、注意が必要です。
また、コーヒーを飲む際は、最初のひと口はブラックのまま飲むことがマナーとされています。何も入れずにコーヒーの味をそのまま楽しんだ後、自分の好みに合わせて砂糖やミルクで調節します。
5.食後にナプキンを綺麗にたたむ
日本人の性格や食事マナー感覚では、食後にカトラリーなどの使ったものを綺麗に片付けて席を立つ行為が気遣いとして捉えられることが多いです。しかし、フレンチレストランでは、食後に使用したナプキンを綺麗にたたむ行為はNGとされています。
フランス料理では、ナプキンを綺麗にたたんで退店すると、「料理に満足できなかった」という意味になります。したがって、食後のナプキンは、きっちりたたむのではなく軽くたたみ、テーブルに置きましょう。
これだけは覚えよう!フランス料理の基本的な正しい作法
フランス料理を知人や職場の人と楽しむ際は、最低限のマナーを覚えて行くことをオススメします。フレンチレストランに行く際に覚えておきたい基本的な作法は以下の通りです。
- ナプキンは飲み物を持ってきてもらった時に2つ折りにして太ももの上に置く
- カトラリーは外側から順番に使う
- 食事中はナイフとフォークが「ハ」の字になるようにお皿の上に置く
- 食事が終わったらナイフとフォークを揃えて斜めになるようお皿の上に置く
- 食事中に席を立つときはナプキンを軽くたたみ椅子の上や背もたれに置く
- 食後はナプキンを軽くたたみテーブルに置く
- 物を落としてしまったときは店員さんを呼ぶ
フランス料理には、多くのマナーが存在します。一度にすべてのマナーを覚えることは大変なので、まずは最低限これらのポイントだけでも覚えておきましょう。
フランス料理ならではの作法を理解しマナーを守ろう
料理には、その国の考え方や価値観、文化が影響していることが多いです。そのため、それぞれの料理にマナーが存在します。フランス料理は歴史のある料理でもあるため、その分、多くのマナーが存在します。まずは基本的なマナーから覚え、徐々に作法を学んでいきましょう。