お湯を出しっぱなしにすると水道・ガス代はいくらになるの?

浴室の浴槽にお湯を張っているところ

お風呂に入っている時など、ついシャワーのお湯を出しっぱなしにしてしまうという人は多いですよね。しかし、毎日入るお風呂でお湯を出しっぱなしにしていると、1ヶ月で光熱費が高額になってしまうことも…。もしもお湯を出しっぱなしにした場合、ガス代や水道代はどのくらい高くなるのでしょうか。

つい出しっぱなしにしたくなる「お湯」は光熱費高額の原因に

家計簿をつけている主婦

お風呂に入っている時、ついシャワーのお湯を出しっぱなしにしていませんか。また、お皿を洗っている時、ついつい蛇口からお湯を出しっぱなしにしていませんか。

「少しの時間だから…」とやりがちなお湯の出しっぱなし行為ですが、お皿洗いやお風呂など、毎日行うことだからこそ、積み重ねによって光熱費が高額になってしまう原因になります。

実際、お湯をたくさん使う冬場は、水道代やガス代が驚くほど高くなるというご家庭は多いです。もしかすると、家族がお湯を出しっぱなしにしているのかもしれません。

お湯を出しっぱなしにするとどのくらい金額がかかるの?

シャワーを浴びている女性

もしもお湯を出しっぱなしにした場合、どのくらい金額がかかるのでしょうか。今回は、実際にお湯を出すときにかかるガス代や水道代を踏まえ、具体例と共にどのくらい高額になるのか調査してみました。

ガス代はお湯を出すと1分ごとに約4.5〜6円

まずはガス代から見ていきましょう。ガスは基本的に都市ガスとPL(プロパン)ガスの2種類に分けられます。お住いのご家庭によって、使用しているガスの種類は異なるでしょう。

すべてのガスを総合的に見ると、お湯を1分出すごとに、ガス代は約4.5〜6円かかるという調査結果が出ています。人によって感じ方は違うかもしれませんが、「1分でこんなにかかっているの?」と驚く人も少なくないでしょう。

つまり、もしもお湯を出しっぱなしにしている場合、1分ごとに4.5〜6円かかっていることになり、毎日この行為を繰り返していると、その分だけ1ヶ月の光熱費が高額になってしまうのです。

水道代はお湯1Lで約0.18円!浴槽200Lで約36円

続いて水道代を見ていきましょう。水道代は、お湯1Lに対して約0.18円かかります。

この結果だけを見ると「安い」と思う方も多いでしょうが、シャワーは1分につき12L使われているという調査結果が出ているため、この結果をもとに計算すると、シャワー1分につき約2円かかっていることになります。

また、一般家庭に設置されている浴槽には、平均して1回200Lのお湯を使用しているという結果が出ています。そのため、浴槽にお湯を貯める場合、1回につき約36円かかることになります。

ガス代と同様に、水道は毎日使うものなので、毎日これだけの料金がかかっていると考えると、出しっぱなしにした時に水道代が高額になりやすいことがわかります。

もしもシャワー使用でお湯を出しっぱなしにしたら?

では、以上の結果を踏まえて、もしもシャワー使用でお湯を出しっぱなしにした場合、どのくらい高額になるか考えてみましょう。

一般的に、全身を洗うために20分ほど使う人が多いと言われています。体を濡らしたり、泡を流す時のみお湯を使用する場合、大まかにそのうちの半分、つまり10分ほどシャワーを使っていると仮定しましょう。

この場合、10分のみシャワーを使用している場合は、単純計算で「ガス代6円(/1分)×10分+水道代2円(/1分)×10分=80円」となります。

そして、体を洗っている間、お湯を出しっぱなしにしている場合は「ガス代6円(/1分)×20分+水道代2円(/1分)×20分=160円」です。単純に2倍の金額がかかるため、1回につき80円ほど高額になることがわかります。

この金額は、1人1回分のシャワーに使われる水道代とガス代を合わせた金額です。単純な計算ではありますが、もしも体を洗っている間、シャワーのお湯を出しっぱなしにする行為を毎日続けていた場合、1ヶ月30日と仮定して約2,400円も高額になるのです。

さらに、家族全員がこのように使用していた場合は、2,400円×家族の人数分高額になっているという計算になります。そう考えてみると、光熱費がどれだけ高額になってしまうのか理解でき、恐ろしいですよね。

毎日の積み重ねで高額に…使わない時はお湯を止めよう

いかがでしたか。今回は、単純計算にてお湯を出しっぱなしにした場合、どのくらい料金が高くなってしまうのかをシャワーを例としてご紹介しました。あくまで平均的な数値を元に計算しているため、すべての世帯に当てはまるとは限りません。

しかし、1つの参考として見ても、お湯を出しっぱなしにすることで、想像以上に高額になってしまうことがわかりました。この結果を踏まえて、使わない時はお湯を止めるなど、意識的に節約していきましょう。

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