塩の湿気を取る方法7選!カチカチにならない対策もご紹介

塩

カチカチに固まった塩の水分を取り除き、サラサラとした質感に戻す7つの方法をご紹介します。爪楊枝やお米、パスタ、電子レンジ、フライパンなど身近なものを使って簡単にできる水分の取り方と、水分を防ぐ方法を詳しく解説していきます。今までスプーンでガリガリ崩していた方は目からウロコですよ!

塩の湿気を取る7つの方法

パスタ

塩が固まる原因は、湿気です。塩を湿度の高い場所に置くと、塩の表面に湿気(水分)が付着し、それが乾燥すると結晶になります。

これを繰り返すうちに、結晶同士がくっつき、固まりになります。一度固まってしまった塩は、湿気を取り除かない限りサラサラになりません。

ここでは、塩の湿気の取り方とその注意点をご紹介します。

パスタを使った塩の湿気取り

湿気で固まった塩が入った容器に、パスタやペンネを入れるだけです。入れるパスタの量は塩の量にもよるりますが、ペンネの場合は2~3個を容器に入る程度でOKです。

爪楊枝を使った塩の湿気取り

湿気で固まった塩の容器の中に、爪楊枝を刺すだけです。爪楊枝が長い場合は、少し折ってから入れましょう。

電子レンジで塩の湿気取り

電子レンジで加熱して湿気を飛ばす方法です。

  1. 湿気で固まった塩を耐熱容器に入れる。
  2. ラップをかけずに電子レンジで加熱する。
    ※加熱時間の目安は、500Wで30~60秒、600Wで20~50秒です。
  3. 塩がまだ湿っているようであれば、加熱時間を5~10秒ずつ延長する。
  4. 箸やフォークで塩を崩す。
  5. 塩の容器が密封容器の場合は、そのまま塩を容器に移せばOK。
  6. 塩の容器が密閉容器でない場合は、別の密閉容器に塩を入れ、蓋をして冷ます。
    ※せっかく塩の湿気を取り除いても、放置しておくとまた水分を吸ってしまいます。
  7. 塩の容器に戻したらOK!

加熱時間は塩の量や湿度によって異なりますが、加熱時間が長すぎると焦げてしまうので、1分経ったら乾燥具合を確認しながら5~10秒ずつ時間を延ばしてください。

加熱直後の塩は非常に熱いので、やけどに注意してください。

フライパンで塩の湿気取り

フライパンで加熱して湿気を飛ばす方法です。

  1. フライパンに湿気で固まった塩を入れる。
  2. 弱火で箸やしゃもじでかき混ぜながらゆっくり炒る。
  3. 塩の水分が飛んでサラサラになったら火を止める。
  4. 塩の容器が密封容器の場合は、そのまま塩を容器に移せばOK。
  5. 塩の容器が密封容器で無い場合は、一旦他の密封容器に塩を入れ、蓋をして冷ます。※せっかく水分を飛ばしても放置しているとまた水分を吸ってしまいます。
  6. 塩の容器に戻したらOK!

炒り米を使った塩の湿気取り

生のお米をフライパンで炒って、塩の容器に入れましょう。炒ったお米は塩の湿気を吸い取ってくれます。

  1. フライパンに生米を入れ弱火にかける。
  2. 焦がさないようゆっくり炒める。
  3. お米がきつね色になったら火を止める。
  4. お米を皿に移し、しっかり冷ます。
  5. ティーバッグにお米を入れる。
  6. 塩の容器に入れればOK!

シリカゲルで塩の湿気取り

おせんべいや海苔に含まれる乾燥剤、シリカゲルを再利用しましょう。乾燥したシリカゲルがあれば、塩の容器に入れるだけでOKです。

シリカゲルが水分を吸っている場合は、水分を飛ばす必要があります。

〈シリカゲルを復活させる方法〉

  1. シリカゲルを袋から出す。
  2. フライパンでシリカゲルをゆっくり温めながら水分を飛ばす。
  3. シリカゲルに入っているピンクの粒が青くなったら火を止める。
  4. 密封容器にシリカゲルを入れ、蓋をして冷ます。
    ※せっかく水分を飛ばしても放置しているとまた水分を吸ってしまいます。
  5. ティーバッグにシリカゲルを入れる。
  6. 塩の容器に入れればOK!
〈注意点!〉
電子レンジで加熱すると破裂する可能性がありとても危険です。電子レンジでの加熱はしないでください。

珪藻土ブロックを使った塩の湿気取り

塩の容器に珪藻土ブロックを入れるだけです。珪藻土は藻類の一種で、湖などの水底に堆積する珪藻(ケイソウ)の殻の化石です。珪藻土には高い除湿効果があり、塩の水分を吸収してくれます。珪藻土のブロックは100均でも販売しています。

塩の湿気を防ぐコツ

塩

湿気取りした塩がまた固まってしまった!ということになる前に、湿気らないためのコツをご紹介します。

水回りに置くのはNG!

塩が固まるのは湿気が原因なので、水回りなど湿気の多い場所に塩を置くのはNGです。空気中の水分が少しでも塩の表面につくと、塩は溶け、乾くと結晶化します。

「湿気(水分)がつく→乾く→結晶ができる」を繰り返すと、結晶同士がくっつき、固まりのようになります。

冷蔵庫に入れて湿気を防ぐ

冷蔵庫の中は意外と乾燥しています。乾燥した冷蔵庫に塩を保管すると、外に置いておくよりも湿気りにくくなります。

ただし、冷蔵庫で長時間冷やしたままにしておくと、温度差で内部に結露が発生することがあります。冷蔵庫で保管する場合は、使いたいときだけ容器を取り出し、使用後はすぐに冷蔵庫に戻しましょう。

ガラス製の容器に入れる

ガラスは湿気に強いので、塩が湿気りにくくなります。塩を入れる容器は、しっかり密閉できるガラス容器がおすすめです。

密封する

塩を使わないときは、水分が入らないようにしっかり蓋をして密閉してください。開けっ放しは湿気が入るのでNGです。

お米を入れる

お米は最高の湿気取りです。塩を入れた容器に米10粒を入れるだけで、湿気を防ぐことができます。

《 ポイント 》

  • 水回りはNG。
  • 冷蔵庫に入れて湿気を防ぐ。
  • ガラス製の容器に入れる。
  • 密封する。
  • お米を入れる。

砂糖も湿気取りが必要?

霧吹き

お砂糖も固まりますが、塩が固まるのとは原因が違います。

  • 塩が固まる原因 :湿気
  • 砂糖が固まる原因:乾燥

塩は水分で固まるので、湿気取りでサラサラに戻すことができますが、砂糖は乾燥で固まるので、塩用の湿気取りアイテムを使うと、さらに固くなってしまいます。

砂糖をサラサラに戻すには水分を足しましょう。

水を吹きかける

霧吹きに水を入れ、固まった砂糖に吹きかけると、1時間くらいでサラサラになります。何度も水をかけると砂糖がベタベタになってしまうので注意しましょう。

水を一滴たらす

水を一滴たらし、しっかり蓋を閉じて密封しましょう。翌日にはサラサラになっています。

濡れたキッチンペーパーを挟む

キッチンペーパーを水で湿らせ、容器と蓋の間に挟み、蓋を閉めて1時間放置しましょう。砂糖がサラサラになったのを確認したら、キッチンペーパーを取ってから密封しましょう。

食パンをちぎって入れる

食パンがしっとりしているのは、水分を含んでいるからです。パンをちぎって容器に入れて1日放置すると、パンの水分が砂糖に加わってパサパサになります。

パンを取り出し忘れるとカビや雑菌が発生するので、1日経ったら必ず取り出しましょう。

〈なぜ、砂糖は乾燥すると固まるのか?〉
実は、砂糖の結晶はもともとくっつきやすい性質を持っているため、製造段階で結晶がくっつかないように、糖分が含まれた特殊な液体でコーティングしています。

しかし、乾燥燥するとコーティングの糖分が結晶になり、結晶同士がくっつき固まるのです。乾燥しなければ結晶はできませんので、密封容器に入れて冷暗所で保存しましょう。

《 固まった砂糖をサラサラにするコツ 》

  • 水を吹きかける。
  • 水を一滴たらす。
  • 濡れたキッチンペーパーを挟む。
  • 食パンをちぎって入れる。

最後に

塩

塩の固まりを見つけると、ついスプーンや箸で崩したくなりますが、粒が残ってしまい、完全にサラサラの状態にはなりません。塩を崩すことに手間をかけるぐらいなら、パスタや爪楊枝をポンと入れるだけの方が簡単で確実ですね。

塩が固まる原因は湿度にあるので、「塩と米粒を密閉できるガラス容器に入れ、湿度の低い冷暗所で保存する」のがベストです。

冷蔵庫での保存も問題ありませんが、使用後すぐに冷蔵庫に戻さないと温度差で結露することがあるので、うっかり屋さんには向いていませんね。

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