目次
耳栓が入らない時の装着のコツ
耳栓にはいくつかの種類がありますが、ここでは一般的に使用されているスポンジ(フォーム)タイプの耳栓の装着方法をご紹介します。
スポンジ(フォーム)タイプの耳栓は、潰してから耳に入れるタイプです。直接耳の穴にはめようとすると、大きすぎて入りません。
また、耳栓をつぶしても、耳の奥に入れる過程で膨張しすぎて、最後まで入らないことがあります。
〈上手に装着するコツ〉
装着前にねじって小さくするのではなく、手のひらや指で転がし、耳栓にシワが出来ないよう少しずつ空気を抜き、細長くロール状にしてから耳の穴に入れるのがポイントです。
スポンジ(フォーム)タイプの耳栓は、入手しやすく、遮音性が高いのでおすすめです。装着する際に、どれだけ空気を抜いて小さく細くするかで、遮音効果に差が出ます。
耳栓がうまく装着できない場合や、遮音性は必要だけどある程度の音は聞こえるようにしたい場合は、他のタイプの耳栓をおすすめします。
耳栓がどうしても入らない場合は違う種類に変える
スポンジ(フォーム)タイプの耳栓がうまくフィットしない場合や、音をある程度拾いたい場合など、目的や自分の耳に合ったタイプを選ぶとよいでしょう。
スポンジ(フォーム)タイプ
スポンジ(フォーム)タイプは、ウレタンやポリウレタンでできており、マシュマロのような粘性があり、長時間装着しても痛くならないのが特徴です。ただし、光に弱く、防水効果もありません。
発泡弾性ポリマーを使用したものは防水効果があります。また、汗に強く、プールでも使用することができます。
ウレタンやポリウレタン素材と同様に、スポンジをつぶして耳の穴に入れます。挿入する際は、空いている反対の手で、耳を上に引っ張ると耳穴がまっすぐになるので、耳を上に引っ張りながら素早く装着するのがポイントです。
フランジタイプ
フランジタイプは、エラストマー製とシリコン製があります。エラストマーはゴムのような弾力性を持つ素材ですが、ゴムよりも比重が小さく、成形や着色もしやすいため、さまざまな用途に使われています。
フランジタイプの耳栓は、ヒレ(フランジ)の働きにより、スムーズに着脱することができます。ただし、このヒレの3つ目まで押し込むと痛みを感じることがあるので、注意して調節してください。
シリコン粘土タイプ
シリコン粘土タイプは、ある程度周囲の音(声)を拾いたい方におすすめです。
耳栓をボール状に丸めて耳の穴にかぶせ、耳の穴の上で平らに伸ばして密閉します。耳の穴に耳栓を入れるのではなく、粘土をかぶせるので、長時間装着しても痛みを感じません。
後頭部側の耳のふちにしっかり押し当てます。押さえた指を顔側の横に押し付け、耳の穴を覆うように平らに広げるのがポイントです。
マフタイプ
ヘッドホンのような形状で、耳全体を覆うタイプです。遮音性が非常に高く、着脱も簡単です。
就寝時には不向きですが、耳の穴に入れるタイプが苦手な方におすすめです。このタイプは、銃を撃つときの遮音用にも使われます。
デジタルタイプ
周囲の騒音を打ち消すノイズキャンセリングという機能を搭載したタイプです。外部からの音と逆の波形の音を出すことでノイズを打ち消します。
他のタイプに比べると高価ですが、遮音性は高いものの、必要な音は消さないため、さまざまなシーンで活用できます。
耳栓をつける際の注意点
耳栓の素材によっては、水や皮脂に弱いものがありますので、耳栓を挿入する前に耳穴の中をきれいにしましょう。
また、耳の中に水などが残ったまま長時間耳栓をすると、細菌が繁殖しやすい環境となり、中耳炎などの炎症を起こすことがあります。
入浴後など、耳の中の水分を綿棒で軽く取り除いてから耳栓を装着するようにしましょう。特に、就寝時の耳栓装着は長時間するものなので、装着前にきちんと手入れをすることが必要です。
耳栓の外し方
耳栓は、密閉状態から強く引っ張ったり、急に外したりすると、耳穴の中の皮膚や鼓膜を傷めることがあります。
スポンジタイプなどのやわらかい素材の耳栓でも、勢いよく引っ張ったり、外したりしないでください。耳を上に引っ張りあげて耳穴を広げ、ゆっくり回しながらそっと外してください。
シリコン粘土タイプは耳の穴を覆ってしまうので、覆われた粘土をそっと引き剥がすようにしましょう
おすすめの耳栓3選
MOLDEX メテオ (10ペア)
低反発ウレタン素材は柔らかく、長時間の装着でも痛くなりにくいのが特徴です。
dBud 音量調整可能なイヤープラグ
環境ノイズだけを排除することができるすぐれものです。
シリコン ソフト/マックスピロー
水泳やシャワー、入浴時に密着させ、水が入らないタイプです。
最後に
耳栓には、環境音だけを消して必要な音は聞こえるようにした高性能なものから、耳に水が入らないようにしたものまで、さまざまな種類があります。
耳栓を選ぶ際には、目的や用途に合わせて選ぶことをおすすめします。