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夏の空に浮かぶ入道雲
夏の青空い立ち上る、モクモクとした入道雲。日本の夏の風物詩のようにも思えるものですが、入道雲はどうして夏に見られやすいのでしょうか。
今回は、入道雲ができるメカニズムや、入道雲が夏だけのものなのかという気になる情報をご紹介します。入道雲の名前の由来も紹介しているので、夏の豆知識として身に着けておきましょう。
なぜ『入道雲』は夏にできるの?
入道雲といえば夏を連想する人は、たくさんいるのではないでしょうか。では、どうして入道雲は夏に発生しやすくなるのかをみていきましょう。
入道雲ができるメカニズム
夏に入道雲ができやすい原因は、いくつかあります。
- 強い日差しが長時間あり、空気や地表を暖めやすい状況が続く…上昇気流ができやすい
- 空気中の水分が多く、雲ができやすい
- 暖かくて湿った空気が組み合わさり、雲が急激に成長
夏は、気温が高く湿度が高めなので、雲が発生しやすい条件がそろっています。入道雲が成長しやすい条件がそろいやすいため、全国各地で入道雲が発生しやすく、夕立なども発生率が高いのです。
入道雲の特徴
入道雲は、積乱雲の別名です。積乱雲には、以下のような特徴があります。
- 大きな山のような形
- 積乱雲の下は大雨や雷に注意!
- 水分を多く含んでいるので、ゲリラ雷雨をもたらすこともある
入道雲は夏空に映える姿ですが、見かけたら注意が必要です。雲行きなどを観察し、急な雨に備えておきましょう。
入道雲は夏だけのものなの?
入道雲といえば夏を連想しがちですが、実は条件がそろえば四季を問わず発生します。夏以降の季節になると、入道雲は日本海側の暖かな海上に発生して、雪を降らせます。夏のような、モクモクと空にそびえたつような大きな雲には成長しにくい傾向です。
日本海側では冬が近づくにつれて冷たい季節風が吹くため、海上で入道雲が発生しやすくなります。夏のような雷雨が発生することは少ない傾向ですが、冬に入道雲を見かけたら雪に注意しましょう。
入道雲の名前の由来
入道雲の「入道」とは、昔の「お坊さん」を指します。お坊さんのことを指していた言葉が、次第に坊主頭のことを指す意味を持ち始めました。入道雲の丸みを帯びた部分と坊主頭が似ていることから、積乱雲の別名が入道雲と名付けられたようです。
江戸時代にいたとされる「大入道」も、入道雲の複数ある名前の由来のひとつといされています。
まとめ
入道雲が発生しやすいのは、やはり夏です。しかし、夏だけにできるものではありません。季節問わずふとしたときに空を見上げてみて、遠くの空に入道雲がないか探してみましょう。