目次
人数に合わせて冷蔵庫の容量を決める
冷蔵庫の容量目安計算式を使うと便利です。あくまでも一般的な冷蔵庫の容量の選び方です。
料理をする頻度によって変動します。食材をまとめ買いしておきたい場合には容量が足りないこともあります。
「70L×人数+常備分(100L)+予備分(70L)=容量」
では、この計算式を使って人数に合わせた冷蔵庫の容量がどれくらいなのか見てみましょう。
一人暮らしの冷蔵庫の容量の選び方の目安
料理をする頻度が多い場合、食材をまとめ買いしておきたい場合には、240Lくらいが目安です。あまり料理をしない場合には、200Lほどの小容量がお手頃サイズです。
二人暮らしの冷蔵庫の容量の選び方の目安
恋人や夫婦の二人暮らしである場合、310Lくらいが目安です。冷蔵庫は5年~10年と長く使用するものです。大事に扱えばもっと長く使い続けることができます。
新婚であることや家族が増えること、ライフスタイルが変わることなども考え、少し容量の多いものを選んでおくとより安心です。
3人家族の冷蔵庫の容量の選び方の目安
3人家族である場合、380Lくらいが目安です。子供さんの成長と共に料理や食材の量も増えることが予想されますので、少し容量の多いものを選んでおくとより安心です。
4人家族の冷蔵庫の容量の選び方の目安
4人家族である場合、450Lくらいが目安です。食材のまとめ買いをしておきたい場合、料理の作り置きをしておきたい場合には、野菜室や冷凍室の容量が多めの冷蔵庫がおすすめです。
冷蔵庫を料理の頻度やライフスタイルに合わせて決める
料理する機会が多い家庭の場合
料理をする機会が多い家庭には、買ってきたばかりの生の食材の鮮度をしっかり保ちつつ素早く冷却する機能が搭載された冷蔵庫がおすすめです。
そして、冷凍した食材の栄養素や旨味成分を壊してしまうことなく解凍することができる機能が搭載された冷蔵庫もおすすめです。まとめ買いも安心してできますね。
料理する機会が少ない家庭の場合
料理をする機会が少ない家庭には、容量が150L~200Lくらいの冷蔵庫がおすすめです。
外食やお弁当やお惣菜がほとんどで料理をする機会は滅多にないという場合には、100L~150Lくらいの小容量の冷蔵庫もあります。調味料や飲み物や氷などを保存する程度には十分な容量です。
冷蔵庫のサイズを考慮する
設置スペースを考慮する
冷蔵庫を設置するスペースは、冷蔵庫の幅や高さなどの「サイズ+放熱スペース」として考えなければなりません。
放熱スペースはゆとりがあった方がより良いです。足りないと上手く放熱されず冷蔵庫が冷えないということが起こります。冷蔵庫の両脇に0.5cm以上、上部に5cm以上の放熱スペースがあると良いです。
また、冷蔵庫の扉が正常に開け閉めできるかどうかも考えなければなりません。壁と冷蔵庫の間に3cm以上のスペースがあると良いです。そして、コンセントの場所も考慮できると良いです。
「うちの設置スペースにはどれくらい冷蔵庫を選べば最適かな?」と事前によく確認しておきましょう。
搬入経路を考慮する
デザインや機能性ばかりを重視し、大きさを全く無視した選び方では冷蔵庫が大きすぎて家に入らないなんてことが起きます。
家の中で一番大きな扉や窓を使っても搬入できないことがあります。何とかリビングまでは入れたけどキッチンの入り口の高さが低すぎて冷蔵庫が通れないなんてこともよくあります。
搬入経路をどうするのか、入り口の幅や高さなども考慮しなければなりません。階段を上る必要がある場合、階段の幅が冷蔵庫が通れるだけあるかも重要です。
冷蔵庫の扉の開き方で選ぶ
片開きタイプ
左右のどちらかにのみ扉が開くタイプの冷蔵庫です。設置スペースによっては扉を開くときに壁や他の家具に当たってしまい、食品が取り出しにくいということが起こります。
右開きの冷蔵庫が良いのか、左開きの冷蔵庫が良いのか、設置スペースを考慮して選ぶ必要があります。片開きの扉は一人暮らし用の冷蔵庫や小容量の冷蔵庫に多く見かけます。
フレンチドアタイプ
扉が2枚あり、左に開く扉と右に開く扉に分かれている冷蔵庫です。観音開きと呼ばれることもあります。それぞれの扉が開く面積が小さく、片側のみを開いて食品を取り出すことが可能なため、冷気が逃げにくく省エネにもなります。
両開きタイプ
扉は1枚なのですが、右開きにも左開きにも可能なタイプの冷蔵庫です。冷蔵庫を設置する場所を変えたいとき、引っ越しで設置スペースの環境が変わってしまったときなど対応しやすいです。
冷蔵庫の機能で選ぶ
省エネ機能
ほとんどの冷蔵庫が省エネの機能を搭載していますね。24時間365日稼働している冷蔵庫ですから消費電力が気になるところです。
最新の冷蔵庫は省エネが進んでおり、小容量の冷蔵庫から大容量の冷蔵庫に買い替えたことで電気代が安くなるという話もただの噂ではなく事実です。
10年前の冷蔵庫と比べると最新の冷蔵庫の消費電力量は半分ほどだとされています。長くお使いの冷蔵庫なのであれば、省エネのことを考えて買い替え時なのかな?と検討するタイミングなのかもしれません。
静音機能
ワンルームやアパートにお住まいの家庭には静音冷蔵庫がおすすめです。夜寝ているとき、冷蔵庫が稼働する音が意外とうるさいなと感じたことがあるのではないでしょうか。
製氷機から氷がガタガタッと落ちてくる音にビクッとすることもありますよね。そのあと水を吸い上げるときのヴ~っという音も気になります。生活音が周りに聞こえるのが嫌だなというときは静音冷蔵庫を検討されてみてください。
霜取り機能
霜取り機能が搭載された冷蔵庫と搭載されていない冷蔵庫があります。自動の霜取り機能が搭載されていない冷蔵庫は、冷凍庫内に霜(氷の塊)がびっしりと付いてしまいます。
ご自身でこまめに取り除くことができれば良いのですが、面倒だと感じる場合には霜取り機能が搭載された冷蔵庫を買うことをおすすめします。
メーカー別 冷蔵庫の特徴とおすすめ2選
日立 冷蔵庫「ぴったりセレクト」
ライフスタイルに合わせて引き出しを自由に選ぶことができる冷蔵庫です。
- 上段ぴったりセレクト室 104L
- 下段ぴったりセレクト室 100L
この2つのぴったりセレクト室を「野菜」「冷蔵」「冷凍」に切り替えることができます。
- 家族が多いなら冷蔵室(308L)+上段セレクト室(104L)=冷蔵室の容量がたっぷり412L
- 夫婦二人野菜中心の食生活なら出し入れがしやすい上段を104Lの野菜室に
このようにライフスタイルや食生活に合わせて選ぶことができます。
三菱 冷蔵庫「置けるスマート大容量」
大容量なのに幅がスリムで限られた設置スペースにも置きやすい冷蔵庫です。
置けるスマート大容量の中でも人気の「MR-MX57F」は幅が68.5cmで容量は572L。幅と容量が少し減る「MR-MX50F」でも幅が65cmで容量は503Lもあります。三菱電機が開発した「薄型断熱構造SMART CUBE」によって大容量で薄型の冷蔵庫が実現されました。
冷蔵庫の選び方はライフスタイルに合わせれば失敗しない!
冷蔵庫の選び方で迷ったときは、まずは冷蔵庫の容量目安計算式
を利用してみてください。
料理をする機会が多ければ容量を少し増やし、逆に減らすこともあるでしょう。そして、設置スペースを考えた冷蔵庫の幅や高さなどの大きさ。自宅に搬入することが可能がどうか。扉は片開とフレンチドアと両開きのどれが使いやすいか。
自身や家族のライフスタイルに合った機能性についてもじっくり考えたいものです。