目次
甘いグレープフルーツの選び方
大きくずっしりとした重さ
持った時にずっしりとした重さを感じるグレープフルーツを選びましょう。
重みのあるものは水分量が多く果汁がたくさん含まれてジューシーで食べ応えもあります。両手で持って比べるより、片手で一個ずつ確かめてみるほうが分かりやすいでしょう。
また、柑橘類の中でもみかん等は小さいものほど甘くて美味しいと言われていますが、グレープフルーツは大きいほうがよく熟して果汁もたくさん含まれていると言われています。
縦長より丸い形
形は凹みなどなく縦長よりキレイなまん丸の球形か平べったい扁平形がおすすめです。
グレープフルーツは密集して実がなるため、くっつき過ぎて育つと凹みや平らな部分が出てきてしまいます。
形がキレイな球形や扁平形はきゅうくつに成長せず、太陽も十分にあたり栄養もいいきわたっていると考えられます。縦長の洋ナシのような形は早く成長していて皮が厚く、丸っこい形より糖度も低いと言われています。
皮は薄くツヤがあり鮮やかな色
ごわごわした感じの皮は、実がスカスカしているものが多いそうです。皮にはツヤと張りがあり、鮮やかな色のものを選びましょう。
皮が薄いほうが糖度も高めです。なめらかでキメの細かい皮は薄い確率が高いそうです。シミのようなものが付いている皮も時々見かけますが品質には問題ないそうです。
グレープフルーツの種類と旬の時期
グレープフルーツは実が白黄色や赤みをおびているものなど複数の種類があります。
日本で見かけるグレープフルーツのほとんどは、国産ではなくアメリカのフロリダ、カリフォルニアや南アフリカ、イスラエ産です。
国内では熊本や鹿児島など温暖な地域の一部のみ栽培されていますが、一般的なスーパーに出回ることはほぼ無いそうです。
ホワイトマーシュ
グレープフルーツの中でも最も一般的なものです。果肉は白みがかった薄い黄色で皮は鮮やかな黄色です。果汁が多く、さわやかな甘酸っぱさと少しだけ苦味を含んでいます。2月下旬~5月が美味しい時期です。
ルビー
「ピンクグレープフルーツ」とも呼ばれている、果肉が赤みがかったピンク色をしている品種です。外見はホワイトマーシュと変わりませんが、果肉の色の違いのほか酸味や苦味は控えめで味がやや甘いのが特徴です。
旬の時期は。2月下旬~5月でシーズンの終わりになるにつれ果肉のルビー色が濃くなっていくと言われています。
スタールビー
スタールビーは皮がピンクがかった色をしているのが特徴です。果肉はルビーよりも濃い赤色です。苦味が少なく甘味も強く美味しく食べやすい品種です。4月から6月ころでとてもジューシーで美味しいと言われています。
グレープフルーツの美味しい食べ方
表面はよく洗う
グレープフルーツやオレンジなどの輸入果実は、農薬や防カビ剤などが残っていることがあります。使う際にはまず表面を洗いましょう。
洗い方は素手で水洗いをするか、よく落としたい場合はスポンジと食器用洗剤を使います。
皮も使いたい場合は、重曹を活用する方法があります。ボウルにたっぷりの水を入れて小さじ1、2杯の重曹を入れ重曹水を作ります。その中にグレープフルーツを30秒ほど浸して水洗いします。この時あまり長く浸けすぎないようにしてください。
手軽な『皮つきハーフカット』
すぐに食べたいとき、朝食など時間が無いときには皮つきハーフカットが手軽です。ギザギザになっているグレープフルーツ用のスプーンを使うと食べやすいです。また、はちみつやお砂糖を少しかけると酸味がまろやかになります。
- お皿に置いた時に安定しやすいようお尻の部分を5㎜ほど切り落とします。
- 皮と果肉の間に包丁をさし、1週切込みを入れます。
- タネがある場合は楊枝や箸で取り除いておきましょう。
簡単で食べやすい『くし切り』
ハーフカットに少し手間を加えれば食べやすい「くし切り」が簡単にできます。
- ヘタを横向きにしてまな板に置き中央で半分にカットしてから、くし形に6等分します。
- 断面は縦にくし切りにしたときと違い、果肉が出ているので食べやすいです。
- 食べるときは皮の両端をもって左右に広げて食べましょう。
デザートにぴったり『房ごとカット』
スイーツの飾りつけやデザートに使われる房ごとカットは、薄皮までしっかり取り除くので食べやすく見た目もキレイです。
- 果肉がやや見える程度まで、ヘタとお尻の部分を5㎜から1㎝くらい切り落とします。
- 白い部分が残らないように皮をむいていきます。
- この時、グレープフルーツをまな板に立てて置き、包丁で皮をそぎ落とすように切っていきます。
- 皮をむいたらグレープフルーツを手で持ち、果肉に沿ってV字型に包丁を入れます。
- ひと房ずつ果肉だけを取り出し、残った薄皮は絞ってジュースにして使いましょう。
グレープフルーツの正しい保存方法
丸ごと保存するなら常温か野菜室で保存
グレープフルーツは皮に厚みがある分、オレンジなどより長持ちしやすいです。かごや紙袋に入れて、風通しの良い冷暗所に置いておくだけでも1週間くらい日持ちはします。
長持ちさせたい場合や湿度温度が高い時期は、乾燥しないよう保存袋に入れて野菜室で保存します。
温暖な地域で育つグレープフルーツは温度が低すぎると低温障害を起こしやすいので、冷蔵室には入れないほうがいいです。日がたつにつれて酸味は和らぐと言われているため、酸っぱいのが苦手な人はあえて少し置いて食べるのもおすすめです。
冷凍保存は薄皮をむいてからが良い
長く保存しておきたい場合は冷凍保存がよいでしょう。ただし丸ごとではなく、皮と薄皮をむいてから果肉だけ保存するのがおすすめです。食べるときは半解凍のまま食べると美味しいシャーベットのように楽しめます。
サラダのトッピングや炭酸水に入れて飲んだりする使い方もできるので、まとめてむいて冷凍保存しておくと便利です。
グレープフルーツの栄養
グレープフルーツには「ビタミンC」と「クエン酸」が多く含まれているため、風邪の予防や美肌効果、がん予防に効果的と言われています。また、アレルギー物質を抑える働きもあり花粉症対策にも期待ができるそうです。
さらに、脂肪やコレステロールの蓄積を防ぐと言われている「イノシトール」、腸内環境を整え血糖値の上昇を抑える効果が期待できる「食物繊維」、新陳代謝を促進させると言われている香り成分「リモネン」なども含んでいるため、ダイエット中には積極的に摂りたい果物でもあります。
グレープフルーツに関するQ&A
A.グレープフルーツには食べ合わせの良くない『薬』があります。薬との相互作用の影響を受ける時間は薬によっても変わり、長いものでは2~4日程度持続する物もあるそうです。
薬を処方される際の注意点にグレープフルーツの摂取を避けるように記載があった場合は気を付けてください。
A.グレープフルーツなどの柑橘系の果実の皮にはリモネンという成分が含まれています。このリモネンは油汚れや水垢を落とす効果があると言われていて抗菌効果も期待できるため、キッチンや洗面の掃除に役立ちます。
皮を汚れた部分にこすりつけて使う方法や、鍋に水と皮と入れて15分ほど煮て冷ましたものをスプレーにして使う方法もあります。
さいごに
グレープフルーツは酸味と苦味の爽やかな風味が特徴ですが、同じ1個グレープフルーツでも部位によって甘さが少し異なるようです。
枝川のヘタの部分を上にしてお尻の側を下に置いてみた場合、上部のヘタ側より下部のお尻の部分のほうが糖度が若干高いというデータがあるそうです。