『野菜室』で保存してはいけないNG野菜9選!もしかしたら、栄養が失われているかも?

野菜室に入れてはいけない野菜

購入した野菜は、使うまですべて野菜室で保存すれば良いと思っていませんか。基本的には野菜室で保存することを推奨されている野菜が多いですが、中には推奨されていない野菜もあります。今回はそんな『野菜室』で保存してはいけないNG野菜をご紹介していきます。

買った野菜…全部『野菜室』に入れてない?

野菜の選別

スーパーで購入した野菜を家に持ち帰った際、その野菜はどこに保管していますか。新鮮さを保つために、すべての野菜を冷蔵庫の『野菜室』に入れていませんか。

たしかに、野菜室はその名のとおり、野菜を入れる場所として適した場所ではあります。しかし、すべての野菜に野菜室が適しているということではありません。

野菜室を始めとした冷蔵庫内は、常温よりも冷えた状態を保っています。そのため、野菜の中でも、特に暖かい場所で育った野菜は、冷蔵庫内や野菜室が苦手な傾向が強いです。

そもそも『野菜室』って?

野菜室

今回、何度も登場している『野菜室』。「そもそも『野菜室』って、冷蔵庫内の他の場所と何が違うの?」と疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。

『野菜室』は、野菜を保存するために、最適な温度を保っている保管場所を指します。通常、冷蔵庫の庫内温度は2~6℃以下ですが、野菜室は3~8℃ほどと少し高めの温度設定になっています。

野菜は冷やしすぎると傷んでしまったり、栄養素が損なわれてしまう食材が多いため、その点を配慮した温度設定になっているのです。

『野菜室』で保存してはいけないNG野菜9選

たくさんの野菜

野菜を保存するために適した温度管理がされている『野菜室』。一見、すべての野菜に適した保存場所だと思われがちですが、中には『野菜室』が適していない野菜も存在します。ここでは『野菜室』で保存してはいけないNG野菜を紹介していきます。

1.さつまいも

さつまいも

一般的に、さつまいもも野菜室で保存する方法が謳われていますが、さつまいもは南で育てられている野菜のため、10~13℃が最適温度と言われています。そのため、野菜室に入れてしまうと、低温障害を引き起こす恐れがあります。

さつまいもに限らず、暖かい地域で育てられている野菜は、むやみやたらに野菜室へ入れてしまうと、低温障害を引き起こし、見た目が傷んでしまったり、栄養が失われてしまったりします。

2.じゃがいも

じゃがいも

通年を通して活躍するじゃがいもは、基本的に常温保存がベストです。特に涼しく暗い場所で保存すると、2~3ヶ月は持つと言われているので、冷暗所などが家にある場合は、そこで保存すると良いでしょう。

「涼しい場所がいいなら、野菜室も良いのでは?」と思われる方もいるでしょう。しかし、常温よりも温度設定が低い野菜室に入れると、傷みやすくなり、保存期間が短くなってしまいます。また、野菜室を含めた冷蔵庫内は乾燥しやすいため、じゃがいもには不向きなのです。

しかし、夏場の常温保存は危険です。傷みやすくなる恐れがあるため、夏場のみ、野菜室を活用すると良いでしょう。野菜室へ入れる場合は、乾燥を防ぐため、新聞紙で包んだ状態でポリ袋に入れて保存してください。

3.きゅうり

きゅうり

きゅうりは夏野菜のため、温度が低い場所が苦手です。野菜室は3~8℃である機種が多いため、7℃以下で低温障害を引き起こすきゅうりは、あまり適していないと言えます。

しかし、少し工夫をすることで、野菜室で保存することは可能です。1本ずつキッチンペーパーや新聞紙で包み、さらにラップで包みます。その状態で、きゅりを野菜室に立てて保存することで、4~5日保存することができますよ。より長く保存したい場合は、冷凍しましょう。

「冷凍したら、より低温障害になるのでは?」と思われるかもしれませんが、冷凍した場合には、そのまま新鮮な状態が保てるので、心配要りません。

4.里芋

里芋

里芋は乾燥が大敵な野菜です。そのため、乾燥しやすい野菜室には、入れてはいけない食材です。

里芋を保管する場合は、湿らせたキッチンペーパーや新聞紙などに包み、風通しの良い場所で保管します。夏場に限り、この状態で野菜室で保管することを推奨していますよ。

5.ピーマン

ピーマン

ピーマンも野菜室に保存しがちですが、そのまま保存してしまうと「シナシナになっていた」という経験を持つ主婦の方も多いはず。

ピーマンも基本的には野菜室で保存することが可能ですが、一手間くわえる必要があります。1個ずつキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて保存します。このように保存することで、ピーマンが3週間保存できるだけでなく、他の野菜も傷みにくくなります。

6.かぼちゃ

かぼちゃ

かぼちゃは基本的に、常温保存です。風通しの良い場所で保存することで、1~2ヶ月保つ野菜です。

しかし、ご家庭によっては丸ごと1個かぼちゃを買うことが無いというご家庭も多いですよね。すでに半分にカットされているかぼちゃなど、カット済みのかぼちゃであれば、種とワタを取り除いた後、ラップで包み、野菜室保存がベストです。

7.たまねぎ

たまねぎ

たまねぎも常温保存が基本です。1個ずつ新聞紙で包み、かごやメッシュ素材のネットなど、通気性の良い入れ物に入れて保存します。

しかし、夏場は湿度が高くなるため、野菜室に入れて保存する方が長持ちします。その際も新聞紙で包んでから、野菜室に入れてくださいね。

8.もやし

もやし

安く、さまざまな料理で活躍するもやし。もやしも野菜室に入れて保存している人がいますが、もやしにとって野菜室は温度が高く、傷みやすくなってしまいます。もちろん、常温保存はもっての外です。

もやしは基本的に冷蔵庫で保存します。もやしが入った袋をそのまま冷蔵するのではなく、穴を開けて冷気が入りやすくしたり、一度湯通ししてからポリ袋で保存したりすることで、少しでも長持ちさせることができます。

9.カット野菜

カット野菜

今回ご紹介してきたすべての野菜にも言えることですが、野菜全般、カット済みのものはすべて冷蔵庫で保存します。野菜室では温度が高いため、すぐに傷んでしまうので要注意です。

また、カットした野菜は冷蔵庫保存であっても消費期限が短いです。できるだけ早く食べるようにしましょう。

さいごに

様々な野菜

いかがでしたでしょうか。野菜の産地や特性によって、野菜室での保存が推奨されていないものもあります。しかし、夏場は大活躍する保管場所なので、ぜひ活用してくださいね。それぞれの野菜に合った保存方法を活用し、なるべく長く、新鮮な状態で保存しましょう。

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