さつまいもの保存方法7つ!品種ごとの特徴や選び方もあわせて紹介

さつまいも

使いかけのさつまいもはなるべく早く食べきる必要がありますが、冷凍をすれば保存期間を延ばすことができます。ただし、冷凍する際や、冷凍したさつまいもの使い方にはいくつかのコツがあるので、さつまいもを美味しく食べきるためにも、それらを把握しておきましょう。

さつまいもの保存の仕方

さつまいもはスイーツにも使われることがあるほどの甘みが人気で、旬の時期になるとついついスーパーなどで購入してしまうという人も多いでしょう。

しかし、さつまいも一つひとつが意外と大きく、いくつか購入してしまうと、食べきれずにしばらく保存しておかないといけないという状況になってしまうこともあります。

その場合には、正しい方法で保存しないと、さつまいもの美味しさを損ねてしまう可能性があります。さつまいもの正しい保存の仕方を知っておきましょう。

保存に適した温度と湿度を知る

さつまいもは寒さに弱い食材で、気温の低い場所で保存していると低温障害を起こしてしまう可能性があります。低温障害を起こすと、柔らかくなってしまったり、水っぽくなったり、栄養価が落ちてしまうなどの原因となってしまいます。

また、逆に温度が高すぎると芽が出てしまうので、さつまいもを保存する場合は13℃くらいで保存するようにしましょう。

さらに乾燥にも弱いので、80%以上の湿度で保存することが望ましいです。そのため季節に応じて冷暗所と野菜室を使い分けて保存する必要があります。

水に濡らさない

さつまいもは乾燥に弱いので、保存する場合は高い湿度が必要になります。ただし、水に弱いので、濡らしてしまうことは避けなければいけません。もし、水で濡らしてしまうと、その濡れた部分から傷んでしまいます。

購入したさつまいもには土が付いていることがありますが、その土を水で洗い流して保存することはやめましょう。さつまいもの土は払う程度にしておき、食べる直前に洗うようにすると良いでしょう。

さつまいもの保存方法7つ

紙袋のサツマイモのクローズアップ

さつまいもは乾燥にも、低温にも、高温にも、水にも弱いです。そのため、美味しさを保ちながら保存するには、正しい保存方法や特徴などを知っておく必要があります。

また、保存する方法はいくつかあるので、季節やさつまいもの状態に合わせて適切な保存ができるようにしておきましょう。

ここからはさつまいもの保存方法を7つ、詳しく紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

さつまいもの保存方法1:常温で保存する場合

さつまいもの保存に適した温度はおよそ13℃といわれています。しかし、涼しい季節で20℃くらいまでであれば、常温で保存することができます。

常温で保存する場合は、水洗いはせずに土は付けたまま、1本ずつ新聞紙で包んで直射日光を避けて保存するようにしましょう。

適切な方法で常温保存をした場合1カ月~3カ月ほど保存することができます。しかし、さつまいもの状態や保存状態によって保存期間は前後するので、食べる前には必ず状態をよく確認しましょう。

冷蔵で保存する場合

暑い季節で常温が20℃を超える場合は、さつまいもを常温で保存することは難しいので冷蔵庫で保存しましょう。ただし、低温に弱いので冷蔵庫にそのまま入れてしまうと、低温障害を起こしてしまう可能性があります。

そのため、冷蔵庫で保存する場合は、冷蔵庫内でも少し温度が高めになっている野菜室で保存するようにしましょう。さつまいもを冷蔵庫で保存した場合の保存期間の目安は1カ月ほどです。

さつまいもの保存方法2:丸ごと冷蔵の場合

気温が20℃を超える場合、さつまいもは冷蔵庫の野菜室で保存するようにしましょう。その際には、1本ずつ新聞紙で包み、保存袋に入れて口を軽く閉じ、立てて保存すると品質を保ちやすいです。

さつまいもの保存方法3:使いかけを冷蔵する場合

さつまいもは1個が大きいものもよくあり、1回で使い切れずに使いかけを保存するという場合もあります。使いかけの場合は切り口が乾燥しやすいでしょう。

そのため、使いかけ保存する場合は、切り口をラップで密着させて包んでから冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

また、さつまいもを水に浸けて野菜室で保存するという方法もありますが、その場合は水を毎日交換しましょう。

ただし、使いかけの場合はあまり保存ができないので、2日~3日を目安に食べきるようにしましょう。

冷凍で保存する場合

使いかけのさつまいもは正しく冷蔵保存しても2日~3日を目安に食べきる必要があります。しかし、使いかけをカットして、冷凍しておけば1カ月ほど保存しておくことができます。

さつまいもを冷凍する場合は、洗ってカットし小分けにして、ラップで包みます。小分けしたものはさらにフリーザーバッグに平にして入れ、空気を抜いて冷凍します。

さつまいもの保存方法4:切ったものを生で保存する場合

さつまいもはカットすると切り口が乾燥してしまいます。そのため、切ったものを保存する場合も切り口に密着させるようにラップで包みましょう。

ラップで包んださつまいもは常温では保存することができないので、冷蔵庫の野菜室に入れ、2日~3日を目安に食べきるようにしましょう。

さつまいもの保存方法5:蒸して保存する場合

さつまいもは生の状態ではなく、蒸してから保存することもできます。蒸してから冷凍する場合は、まず洗い、蒸し器でそのまま蒸します。蒸し時間は10分〜30分ほどで、竹串がスッと通れば蒸し上がっています。

蒸し上がったら適度な大きさにカットし、冷ましてからラップに包んだうえでフリーザーバッグに入れて冷凍します。蒸したさつまいもを冷凍する場合も、生のときと同様に1カ月ほど保存しておくことができます。

さつまいもの保存方法6:焼いて保存する場合

さつまいもは蒸すだけでなく、焼いてからでも冷凍することができます。トースターでも焼くことができ、半解凍で食べるとアイスのような食感を楽しむことができます。

焼いて冷凍するには、まず洗い、トースターにアルミホイルを敷いて200度で20分ほど焼きます。20分経ったらさつまいもを裏返して、さらに20分焼きます。竹串がスッと通れば焼きあがりです。

焼きあがったものは冷ましてからラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍します。焼き芋も冷凍で1カ月ほど保存することができます。

さつまいもの保存方法7:潰して保存する場合

さつまいもは冷凍する前に潰しておくと、サラダやコロッケなどを作る際に便利です。潰して保存する場合は、まず洗い、ラップに包み、電子レンジの500Wで10分ほど加熱します。竹串がスッと通れば中まで加熱ができています。

ただし、さつまいもは水分が少ないと発火の恐れがあるので十分に注意しましょう。また、加熱後は非常に熱くなっているので注意しましょう。

加熱したあとは皮を剥いて、マッシャーやフォークで潰します。潰したさつまいもは平に伸ばして、フリーザーバッグに入れ、冷ましてから冷凍します。潰した場合の保存期間の目安も1カ月ほどです。

さつまいもの品種ごとの特徴

いろいろなさつまいも

甘くて人気のあるさつまいもですが、そのさつまいもにはいろいろな品種があります。品種によって、食感や甘みの種類や強さなどが変わります。

そのため、どのような食べ方をするのか、どのような食感や甘みを求めるのかなどによって、さつまいもの品種を選ぶ必要があります。求めている食感や味をしたさつまいもが選べるように、どのような品種があるのか特徴などを把握しておきましょう。

ねっとり系の品種

さつまいもは、ネットリ系とホクホク系でよく分けられます。ネットリ系といわれるさつまいもの品種には、安納芋や紅はるか、シルクスイートなどがあります。

ネットリ系はそのネットリした食感と強い甘みが特徴です。これらを楽しむには焼き芋にすると良いでしょう。また、その甘みを凝縮させるために干し芋にしたり、甘みをスイーツとして楽しむためにスイートポテトなどにするのもおすすめです。

ホクホク系の品種

ホクホク系といわれるさつまいもの品種には、紅あずまや鳴門金時、紅さつまなどがあります。

ホクホク系は水分が少なく、上品な甘みが特徴です。ホクホク系も焼き芋にすることはおすすめで、皮はパリパリで、中はホクホクとなります。また、上品な甘みをしているので、スイーツではなく、天ぷらなどにすると良いでしょう。

美味しいさつまいもの選び方とは?

BAD GOOD

さつまいもを選ぶ際には、皮の色にムラがなくて鮮やかなものを選びましょう。また、その皮にはツヤがあり、表面に凹凸、傷、斑点などがないものを選びましょう。

逆に、見た目が細かったり、ヒゲが固くなっているもの、皮の一部が黒くなっているものなどは、新鮮さを失ってしまっている可能性があります。さつまいもは古くなると、甘みが弱くなってしまうこともあるので、古いものは選ばないように注意しましょう。

冷凍さつまいもの使い方3つ

保存袋

さつまいもは基本的に長期保存をすることができますが、使いかけとなった場合はなるべく早く食べる必要があります。しかし、冷凍をすることでその保存期間を延ばすことができます。

ただし、冷凍したさつまいもを美味しく食べるためには、いくつか使い方にコツがあります。美味しく食べるためにも、冷凍さつまいもの使い方を把握しておきましょう。

冷凍さつまいもの使い方1:加熱をしすぎない

さつまいもは電子レンジを使って加熱するという人もいるでしょう。しかし、電子レンジで加熱をすると、熱が強すぎて甘みを引き出せなくなる場合があります。また、さつまいもの水分が足りなくなって、パサパサになってしまうこともあります。

さらに、電子レンジで加熱しすぎると、水分を失って発火してしまう危険性があります。そのため、電子レンジで加熱する場合は、加熱しすぎないように注意しましょう。

冷凍さつまいもの使い方2:基本は自然解凍

冷凍したさつまいもを急速解凍してしまうと、食感や風味を大きく落としてしまいます。そのため、さつまいもを解凍する際には、前日のうちに冷凍庫から冷蔵庫に移しておきましょう。

ゆっくりと自然解凍をすれば、さつまいもの食感や風味が落ちにくくなります。

冷凍さつまいもの使い方3:火を通す場合は凍ったままでOK

冷凍したさつまいもの食感や風味を残すためには、凍ったまま調理に使うという方法もあります。冷凍したものを、そのまま揚げものにしたり、鍋に入れたりなどすることで、ホクホクとした食感を保つことができます。

冷凍したまま調理に使う場合は、冷凍前にあらかじめ輪切りやイチョウ切りなどにして、食べやすいサイズにカットしておきましょう。

保存方法を知ってさつまいもを長持ちさせよう

さつまいもの断面

さつまいもはもともと長期保存に適した食材ではありますが、使いかけとなるとなるべく早く食べ切る必要があります。しかし、使いかけでも、冷凍すれば保存期間を延ばすことができます。

ただし、冷凍する際や、冷凍したさつまいもの使い方にはいくつかのコツがあります。そのため、保存方法や使い方を把握して、うまく長持ちさせながら、美味しく食べられるようにしましょう。

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