除草剤の種類と正しい使い方は?おすすめの除草剤5選も紹介します

A women farmer spraying pesticide on rice green field

自宅に庭がある場合、放置しているとどうしても雑草が生い茂ってしまい、さまざまなデメリットを生み出します。この記事では除草剤の種類や正しい使い方、おすすめの除草剤5選などを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

雑草を放置するリスク

除草

雑草を放置するとさまざまなリスクを生みだします。自宅に庭がある場合、雑草対策は必須です。しかし雑草対策は定期的におこなう必要があるため、案外手間のかかる作業だと言えます。

この記事では、雑草を放置することのリスクや雑草を効率的に除去できる除草剤の種類や正しい選び方まで紹介していきますので、雑草に困っている方はぜひ参考にしてみてください。

見た目が良くない

雑草を放置すると景観が悪くなるリスクがあります。

わかりやすいリスクですが、庭でも空き地でもそのまま長い年月放置してしまうと、雑草が伸びてしまって景観が悪化してしまいます。

また、景観が悪化すればそれだけ周りの人に不快感を与えてしまうこともあり、下手をすると近所の人との関係が悪くなってしまうおそれもあります。

害虫の発生原因になる

雑草を放置すると害虫の発生原因になるリスクがあります。

雑草を放置すると、毛虫やゴキブリなどの害虫の棲み家になってしまうおそれがあります。また、雑草を放置することで、害虫だけではなくねずみのような害獣が棲みつく原因になることもありえます。

近所迷惑になる

雑草を放置すると近所迷惑になるリスクがあります。

雑草が伸び放題になると、隣の敷地内まで雑草が伸びてしまったり、害虫や害獣が湧いて近隣の家にも侵入してしまったりと、自宅の庭だけでなく近隣へも被害が及んでしまうおそれもあります。

こういったことはご近所トラブルの原因にもなりかねませんので、「たかが雑草」と甘く見ないようにしましょう。

雑草に困ったら除草剤を使おう

spraying pesticide with portable sprayer to eradicate garden weeds in the lawn. weedicide spray on the weeds in the garden. Pesticide use is hazardous to health. Weed control concept. weed killer

雑草は手作業で除去するのは大変な作業です。雑草対策として真っ先に思い浮かぶのは、草刈りや草むしりなどの作業です。土地の規模にもよりますが、1人でこうした作業をする場合には大変な重労働となります。

そういった場合には、除草剤の使用をおすすめします。体力のない女性やご高齢の方でも、簡単に雑草を除去できるようになるでしょう。

除草剤の種類

Farmer with machine and spraying chemical to young green rice field

除草剤にはいくつかの種類があります。除草剤には粒剤タイプの土壌処理型や、液剤タイプの茎葉処理型、さらに両方の特徴を備えたハイブリットの3種類があり、それぞれ使い方も異なります。ここでは代表的な粒剤タイプと液剤タイプの2種類の除草剤について紹介します。

除草剤の種類①「粒剤タイプ」

粒剤タイプは直接地面に撒くタイプの除草剤です。

粒剤タイプの使い方は、雑草が生える土壌に直接散布します。雑草が生える前の土壌に散布すると最も効果が出るため、今後雑草を生やしたくない場合に使うと良いでしょう。

また、草丈が20cm以上になってしまった場合には、短く刈ったあとに散布するか、多めに散布すると効果的です。

粒剤タイプの特徴・効果

粒剤タイプは根から吸収させるため再生を抑え、除草効果が長いのが特徴です。

粒剤タイプは土壌に撒くことで根から薬剤を吸収させます。そのため除草効果も長く続きますが、大切な植物の周囲には根があるため、株元より1m以上離して使用しましょう。

また、散布するときは天候にも注意してください。強い雨になりそうなときや、強い風がふいてるときの散布は控えましょう。

除草剤の種類②「液剤タイプ」

液剤タイプは植物の茎葉部分に使用するタイプの除草剤です。

液剤タイプの使い方は、植物の茎葉部分に散布することで雑草を枯らします。既に生えてしまっている雑草を枯らしたい場合に使うと便利です。また、植物の茎葉部分に使用するため、雑草発生初期より草丈が伸びた中期での散布に適しています。

液剤タイプの特徴・効果

液剤タイプは基本的に速効性で、2~3日で効果が表れます。

液剤タイプは茎葉部から除草効果を表れます。根から吸収しないので、雑草を枯らした後に約7日~10日前後で植物を植えることができます。ただし、散布時に周りの大切な草花にかかると枯れるので注意が必要です。

また、散布直後の降雨は効果を減少させるため、天気が崩れそうな日の使用には注意が必要です。

除草剤の使い方【基礎知識編】

Treatment of plants from insects

除草剤はどのような使い方をすればよいのでしょうか。

除草剤は雑草の除去に便利ですが、効果を最大限に発揮するためには必要な物を準備して、効果的な使い方をする必要があります。

ここでは除草剤の使い方について紹介します。

準備するもの

  • マスク
  • 手袋
  • 長袖の服
  • 作業着

除草剤を使う場合、除草剤が直接肌に触れないような装備を準備する必要があります。除草剤を使用する時は、マスクや手袋、長袖の服などを着用し、皮膚に除草剤が触れないようにしましょう。

具体的には、日除けの防止、マスク、手袋、長袖の服、作業着、長靴などを用意すると良いでしょう。

除草剤を撒くタイミング

除草剤を使う場合、粒状タイプと液状タイプで撒くタイミングは異なります。

粒状タイプは効果が出るまで時間がかかるため、時期は草が生い茂る夏前、草が落ち着いたあとの秋頃の年2回撒くことで、草を生えにくい環境を作れます。

液状タイプはすぐに効果が表れるので、草が生い茂ってから散布しましょう。葉や茎から吸収されることで効果が出るため、葉や茎が育っていない段階で散布しても、思うように効果を発揮してくれません。

除草剤の使い方【撒き方編】

Woman with gloves spraying a blooming fruit tree against plant diseases and pests

除草剤には3種類の撒き方があります。

粒剤タイプの除草剤はできるだけ均一に撒くようにします。また、除草剤の中には計量を兼ねた散布容器が入っているため、そういった製品は散布容器を使うと良いでしょう。

ここでは除草剤の撒き方について紹介します。

ボトルから撒く

除草剤はボトルでそのまま散布する使い方があります。

粒剤タイプのボトルは、キャップの内蓋を取ると内栓に穴が開いており、逆さにするとパラパラと粒剤が出てきます。雑草が生えている場所が狭いときは上下に振って撒きますが、広いときは左右に振ると撒きやすいです。

また、液剤タイプのボトルはそのままジョウロのように使えるシャワータイプと、ピンポイントで細かく狙い撃ちできるスプレータイプがあります。

散布容器を使って撒く

除草剤は散布容器で撒くという使い方があります。

粒剤タイプでも、製品によっては厚紙製の計量兼散布容器が添付されている場合があります。散布容器はすりきりで入れると200gまで計量できますが、撒き始めに多量の薬剤が出るため、散布むらができやすいです。

そのため、半分程度の薬量を入れて左右に振って撒くようにすれば、均一に撒くことが可能です。

手袋をして撒く

除草剤は手袋をして撒くという使い方があります。

手で粒状タイプの除草剤を撒く場合は、直接素手で掴むのではなく、ビニール手袋などを使用しましょう。あらかじめ手袋をした状態で薬剤をつかむ、あるいはすくって1回あたりの薬量を調べます。

また、100ml=100gとして計量しましょう。1回あたりの量がわかれば、敷地面積あたり何回まけばよいかがわかります。

除草剤を使う時の注意点

Plants Health Care

除草剤を使う場合は、子どもやペットなどが触らないように注意しましょう。散布する本人が気を付けていても、子どもやペットが除草剤に触ってしまう危険性はあります。

特に犬は雑食性なので、雑草でも食べることがあり、子どもも同様に除草剤の付いた草を口に入れてしまう可能性があります。そのため、小さな子どもやペットのいる家庭は厳重な注意の上で除草剤を散布し、散布した場所に立ち入りできないようにしましょう。

除草剤と容器はどうやって処分する?

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除草剤を捨てる場合は、少量なら有用植物がない場所に捨てましょう。大量の除草剤を捨てる場合は役所などに相談する必要がありますが、少量なら土に捨てて問題ありません。

また、容器は必ず洗ってから処分しましょう。空になった容器に4分の1ほど水を入れて栓をし、よく振った後に他の容器に空けてください。これを3回ほど繰り返せば洗浄完了です。

また、洗った水は水道などに捨てず、土に浸透させるようにしましょう。

おすすめの除草剤5選

cutting out weeds / Man removes weeds from the lawn

除草剤は効果の高いものを選びましょう。

いざ除草剤を購入しようと思っても、農家の方が田んぼで使うことまで想定した農薬登録商品から、芝生はそのままで雑草だけ枯らすものや特定の雑草に効果的なものまで種類はさまざまです。

ここではおすすめの除草剤5選を紹介します。

サンフーロン

大成農材 除草剤 原液タイプ サンフーロン 500ml

大成農材 除草剤 原液タイプ サンフーロン 500ml

出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00D13K8SW/

サンフーロンはアミノ酸を主成分とした、土壌や樹木に影響を与えない除草剤です。

植物にしか影響のない成分でできているため、人やペットに影響を与えない安心安全な除草剤です。土に付着した薬液は微生物に分解されるため、土壌汚染の心配もありません。


ラウンドアップマックスロード

日産化学 除草剤 シャワータイプ ラウンドアップマックスロードALIII 2L

日産化学 除草剤 シャワータイプ ラウンドアップマックスロードALIII 2L

出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07D3ZNYXN/

ラウンドアップマックスロードは葉にかけるだけで根まで枯らす強力な除草剤です。

キャップを開けるとシャワーヘッドになっているので、購入後すぐに使用可能です。茎や葉に薬液が付着すれば雑草全体に行きわたり、根まで残さずに枯らすことが可能です。

また、土にかかった薬液も、微生物が水やアミノ酸など安全な自然物に分解するため安心です。


カダン除草王 オールキラー粒剤

カダン除草王シリーズ オールキラー粒剤 2kg

カダン除草王シリーズ オールキラー粒剤 2kg

出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B003Q3OVKS/

カダン除草王粒剤は1度撒くだけで6ヶ月を雑草から守る除草剤です。

フマキラーのカダン除草王シリーズは持続効果の高い除草剤で、雑草が生える前に散布すればヨモギやスギナなど多くの雑草の発芽を抑制します。散布すると薬剤が根から吸収され、およそ2~3週間もすると枯れ始めます。

最大で6ヶ月効果が持続するので、年に2回の散布で庭を雑草から守ることができます。


速効除草剤

アイリスオーヤマ 除草剤 速効除草剤 4L そのまま使える SJS-4L

アイリスオーヤマ 除草剤 速効除草剤 4L そのまま使える SJS-4L

出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B007RLHLE8/

速効除草剤はボトルのまま散布できる即効性の除草剤です。

ストレートタイプなので水で薄める必要がなく、購入後キャップを開けてそのまま速やかに散布することができます。即効性のある液体が茎や葉にかかることで効果を発揮し、約3~7日で枯れ始めます。


シバキープII 粒剤

レインボー薬品 シバキープII 粒剤 1.3kg

レインボー薬品 シバキープII 粒剤 1.3kg

出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00EYDVH5G/

シバキープIIは芝生の中の雑草だけをピンポイントで枯らす除草剤です。

芝生の中に生えた雑草のみに作用する除草剤です。細かな粒剤なので均等に撒きやすく、散布後の約3週間でほとんどの雑草を除去できます。一度使用すれば、綺麗な芝生を約3ヶ月キープできます。

また、植物のみが持っている代謝機能を阻害する成分を使用しているため、人やペットにとっても安全な除草剤です。

除草剤の正しい使い方をマスターしよう!

Worker sprays organic pesticides on plants

除草剤の使い方をマスターして雑草を除去しましょう。広い庭になると雑草対策は面倒ですが、雑草を放っておくとあっという間に広がってしまいます。

また、雑草を放置することで景観が悪くなったり害虫が湧いたりするなど、さまざまなデメリットがあります。除草剤には実にさまざまな種類があり、それぞれ特徴も異なります。

ぜひ自宅の庭にぴったりの除草剤を選び、使い方をマスターして、綺麗な庭を保つようにしましょう。

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