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つけっぱなしにするとエアコンは壊れる?
エアコンのつけっぱなしは壊れる…と思っている方が多いと思いますが大丈夫です。エアコンはつけっぱなしにしても壊れません。一般的にエアコンの寿命は、10年程度だといわれています。
実際、エアコンを24時間つけっぱなしにしている方や企業も多数あります。24時間営業のコンビニやスーパー、インターネットカフェなども24時間エアコンをつけっぱなしで壊れていませんね。
また、正常に稼動しているエアコンが火事になることはほとんどないです。ただし、エアコンの故障が原因で発火につながることがあります。不具合があるエアコンを24時間まわしっぱなしにしないでください。
24時間快適な室温を維持する為にはエアコンをつけっぱなしが一番効率がいいと思います。エアコンは夏の冷房だけではありません、冬の暖房がありますので、年中エアコンをつけっぱなしにしているのは珍しいことではないでしょう。
次は、エアコンをつけっぱなしにして体にどう影響するかをご紹介します。
エアコンをつけっぱなしにする事で起こる体への影響
エアコンのつけっぱなしでエアコンは壊れませんが、人間はどうでしょうか?
オン・オフを繰り返すことの体への負担
夜寝るとき、寝付くまでの時間を想定してエアコンをつけっぱなしにし、寝た頃タイマーでエアコンを切る場合、あっというまにまた暑くなって起きてしまい、エアコンをまたつける…ということを繰り返すのは寝不足になりますし、体に負担がかかって、朝起きた時だるさが残るようです。
また、電気代もエアコンをつけたり切ったりを繰り返すと料金が上がります。エアコンが壊れる原因にもなりかねませんので一晩中つけっぱなしが良いでしょう。設定温度は26℃~程度でいつもの温度よりすこし高めにセットすることをおすすめします。
エアコンをつけっぱなしによる体への影響
肌が乾燥する
夏の冷房でも冬の暖房でも、エアコンをつけっぱなしにすると空気が乾燥し、肌荒れの原因になります。乾燥が肌荒れの原因になる理由は、乾燥によって体から必要以上に水分が出ますので、肌荒れやシワになります。肌荒れを防ぐためには、エアコンをつけっぱなしの際は、乾燥対策をしましょう。
エアコンつけっぱなしの乾燥対策
- 加湿器を使用する
- 水に濡らしたタオルを部屋に干す
- コップに水を入れておく
これで室内の乾燥をある程度おぎなうことができるでしょう。また、肌の直接の手入れとして保湿クリームなどを塗ることをおすすめします。
血液の循環が悪くなる
夏にエアコンで体を冷やしすぎるとお腹が痛くなったり、トイレが近くなることもあります。人間は体の中の熱を汗で体の外に出して体温を調整しています。睡眠中は熱を体外に発散し、体の奥の熱が下がっていますので、起きている時に比べて体が冷えやすくなっています。
朝冷えすぎないための対策
- エアコンの設定温度を1℃上げる
- 送風を弱める
- 除湿モードにする
- 吸湿性が強く長袖のパジャマやスウェットを着る
- 靴下をはく
- エアコンをタイマーで切る場合は、夜中3時~4時頃タイマーを設定する
つけっぱなしで電気代が安くなる?分岐点は35分!
エアコンはつけっぱなしでも壊れないことをご説明しましたが、つけっぱなしの方が電気代が安くなるといわれています。エアコンの消費電力量は、エアコンの運転を開始した時の部屋の温度とエアコンに設定した温度の差が大きいほど増加します。実際、エアコンは運転を開始した直後が一番消費電力が大きく、設定温度に到達した後は消費電力が小さくなります。
つけっぱなしがお得という説は本当なのか?
ダイキンが実験を行いました。結論から先にいいますと
- 9:00~18:00は、つけっぱなしのほうが電気代が安い
- 18:00~23:00は、こまめに入り切りの方が電気代が安い
- 日中は、35分までの外出であれば、エアコンを「つけっぱなし」の方が安い。
- 夜は、18分までの外出であれば、エアコンを「つけっぱなし」の方が安い。
これらを一つの目安として、例えば日中は30分程度の外出ならエアコンをつけっぱなしにし、夜間はこまめに停止させるといった調整を行うことで、お得な運転が出来ると考えられます。もし切るのが面倒であれば、エアコンはつけっぱなしでも壊れませんのでそのままでOKです。
消費電力比較
時間帯ごとのエアコンを「つけっぱなし」にしてお得になる時間 (設定温度:26℃)
日中(9:00~18:00)外出時間は35分
- つけっぱなし部屋:0.37kWh
- こまめに入り切り部屋:0.40kWh
夜(18:00~23:00)外出時間は18分
- つけっぱなし部屋:0.34kWh
- こまめに入り切り部屋:0.27kWh
冷房と暖房の比較
電気代は冬のほうが少々高くなります。この差は、エアコンの運転を開始した時の温度と関係があります。例えば、エアコンで室温を25℃に設定したとして
- 夏の場合:外が35℃としたらエアコンに設定した25℃との差は10℃
- 冬の場合:外が10℃としたらエアコンに設定した25℃との差は15℃
つまり、冬の場合は夏に比べて5℃増加するためのパワーが必要になります。
このような感じで、冬の電気代と夏の電気代に差が出てきます。ただしこの差はエアコンのスタート時の電気代のことで、設定温度になってからの電気代は冬も夏もほとんど変わりませんし、エアコンのつけっぱなしで壊れないのも同じです。
エアコンは効率良く稼動させるためにメンテナンスが重要
エアコンを長く使うための方法の1番は「エアコンに負荷をかけない」ことです。エアコンが壊れないようメンテナンスもしっかりすることが大事です。
フィルターの詰まりを取る
室外機への負荷
配管の詰まり
掃除機でホコリを吸う
コンセント周りのチェック
自動運転にする
正常に稼動しているエアコンをつけっぱなしにしても発火することはありません。エアコンの部品が壊れたり破損などが発火の原因になりますので、意識してチェックする習慣をつけましょう。
まとめ
エアコンをつけっぱなしにしても壊れないことについてお話しましたがいかがでしたでしょうか?
暑がりの人・寒がりの人にとっては、エアコンのつけっぱなしをすすめる話は嬉しいですよね。
エアコンの寿命は10年程ですが、メーカーが部品を保有する期間は8年ですので、それを過ぎると修理できませんので覚えておいてください。(部品の保有期間はメーカーによって異なる場合があります)
冬でも夏でも大活躍のエアコンですが、少しでも長く快適に使うためにもフィルターのホコリはこまめにとりましょう。