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高速道路は一般道路よりも重大事故につながりやすい
事故件数では、高速道路よりも一般道路の事故発生件数の方が上回りますが、重大事故(重症、死亡など)に発展する事故は高速道路の方が多い傾向にあります。
その理由として、高速道路は一般道路よりも車の走行速度が上がっていること、分岐合流地点がああること、カーブやトンネルが多いことなどが考えられます。
一般道路では大きな怪我に繋がらないような事故でも、高速道路では死傷者が出る事故につながる恐れがあるため、高速道路を利用する際は普段以上に慎重な運転を心がけるべきでしょう。
高速道路でやると危険な5つの行動
下記のような運転や行動を高速道路上でやってしまうと、重大事故につながるリスクが高まります。絶対にやめましょう。
1.前方不注意
高速道路での前方不注意は、操作ミスや追突事故、衝突事故につながりやすいので絶対にやめましょう。
- ながらスマホ
- 考え事に集中する
- 音楽やラジオに気を取られる
- 景色に見入ってしまう
他にもカーナビに気を取られて、前方の車との車間距離を確認せず追突してしまう事故が多発しやすいです。ナビを入れる場合は、音声案内機能も活用しましょう。
2.過剰にスピードを出す
高速道路は一般道路のように信号機がありません。そのため、思わず速度を上げて走りたくなってしまう人も増加しがちです。
しかし、過剰にスピードを出すと、それだけ操作を誤ってしまったり、咄嗟の状況に正確な運転操作で対応できず、事故に発展するリスクが高まります。
スピードを出した状態で事故を起こしてしまうと、衝撃が大きくなり、死亡事故や重症者を出す大きな事故につながりかねません。スピードの出し過ぎは絶対にやめましょう。
3.無理な追い越しや割り込み
高速道路では、無理な追い越しや割り込みは絶対にやめてください。周囲を走るすべての車が一般道路よりもスピードを出しているため、事故を起こしやすい状況です。
高速道路上では、お互いに思いやりを持って運転し、追い越しや車線変更時には、無理なく譲り合って運転するようにしてください。
4.車間距離を詰めてしまう
うっかり前方車両との車間距離を詰めてしまうと、いざ急ブレーキをかけられた時に追突してしまうリスクが高まります。
安全を考慮すると、速度と同じ距離をあけて走行するのが目安とされています。例えば、時速80kmで走行している場合は、前方車両との車間距離を80mほど空けて走行するようにしましょう。
5.路肩への駐停車や降車
何かトラブルが起きた時、路肩などで駐停車しなければいけない場面が出てくるでしょう。しかし、不要に路肩に停車したり、車から降車して歩いたりすると、後続車に追突されたり轢かれたりする恐れがあります。
もしも何かトラブルが起きたときは、路肩に車を停車させた後、速やかに正しい対応をとり、周囲の安全を確保してください。
高速道路で事故を起こしてしまった時の正しい対応
もしも高速道路で事故を起こしてしまった場合は、以下の手順を踏んで周囲の安全や同乗者の安全を確保しましょう。
- 十分な幅がある路肩や路側帯に車を停めてハザードランプを点ける
- 同乗者をガードレールの外側などに移動させる
- 停止表示板を設置して、発煙筒を使用する
- 運転手も車より後方のガードレール外に移動し、救援依頼(#8139)を要請する
まずはハザードランプを点けて、停止表示板を設置することを優先してください。周囲に「ここに事故車が停車していますよ」と知らせる必要があるからです。
その後、同乗者や運転手は安全な場所へと移動し、速やかに救援依頼を要請しましょう。
高速道路では一般道以上に慎重な運転を心がけて
高速道路での事故は、一般道路以上に大きな事故につながりかねません。普段、一般道路で運転し慣れている人でも、高速道路上では、より慎重な運転を心がけてください。