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冬が去って春が到来!車のタイヤの交換時期はいつ?
3月下旬ごろになると、厳しい寒さが去り、徐々に暖かい陽気が流れ込んできます。「そろそろ春が到来するな」という時期になると、車を所有している人にとって気になるのはタイヤの交換時期です。
冬場は、寒さで道路が凍結したり雪が降り積もったりするため、スタッドレスタイヤを装着している人が多いでしょう。しかし、春になれば、スタッドレスタイヤからノーマルタイヤに切り替える必要があります。
スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの適正時期
冬から春にかけて、タイヤをスタッドレスタイプからノーマルタイプへと切り替えなければなりません。しかし、近年は春が短く、いつ頃タイヤを交換すべきか悩みますよね。
一般的にスタッドレスタイヤは、気温が7℃を下回る日が続いている時期は装着しておくことを推奨されています。したがって、スタッドレスタイヤは3月下旬〜4月上旬までを目安にノーマルタイヤへと交換するべきでしょう。
地域によっては3月いっぱいは雪が降る可能性のある場所もあるので、ニュースやアプリなどを確認し、先の天気予報までをチェックして判断してください。
スタッドレスタイヤを交換せずにそのまま履き続けたら
もしもスタッドレスタイヤをノーマルタイヤへと交換せず、春、夏と履き続けた場合、どのような危険性が懸念されるのでしょうか。
通常の道路でブレーキの効きが悪くなる
スタッドレスタイヤには、ノーマルタイヤについている鋲がありません。また、雪道を走行する際にグリップ力を高めるため、ノーマルタイヤよりも柔らかく設計されている点も特徴的です。
このスタッドレスタイヤで通常の道を走っていると、柔らかさが仇となり、摩耗でタイヤが変形してしまいます。
摩耗したスタッドレスタイヤで通常の道を走行することで、ブレーキを踏んだ時の効きが悪くなり、衝突事故などにつながる危険が高まります。非常に危険なので、冬を過ぎたらノーマルタイヤに切り替えるべきでしょう。
ハイドロプレーニング現象を引き起こす
ハイドロプレーニング現象とは、タイヤと道路の間に水膜ができてしまい、タイヤが宙に浮いた状態になってしまう現象です。スタッドレスタイヤはタイヤの溝の構造上、この現象が発生しやすく、ブレーキが効かない事態に陥る可能性が懸念されます。
ブレーキが効かなければ、もちろん車を停止させることはできません。障害物や目の前の車に突っ込んでしまう危険もあるので、雨の日には特に注意が必要です。
ハンドル操作が不安定になる
スタッドレスタイヤの柔らかさは通常の乾いた道路を走行していると、不安定さが顕著になります。ハンドルを切ってもノーマルタイヤの時のように安定感はなく、想定していた以上に大回りになってしまったり、反対に内回りになってしまうこともあるでしょう。
ハンドル操作のミスは事故原因の上位に上がってきます。大きな事故に発展する前に、タイヤは適切な時期に交換すべきです。
高い気温や道路の熱によってタイヤが破裂する危険性
近年、5月に入ると突然気温が上がり、暑さが厳しくなることが増えています。高い気温や強い日差しに充てられた熱を持った道路によって、柔らかいスタッドレスタイヤが破裂する危険も考えられます。
破裂しなくともタイヤが変形してしまい、運転操作に不安定さがみられるようになれば非常に危険です。
燃費が10%ほど悪くなる
スタッドレスタイヤはノーマルタイヤに比べて重量があり、なおかつ道路との接触によって摩耗しやすいデメリットがあります。このデメリットにより、燃費がノーマルタイヤに比べて10%ほど悪くなる製品が多く、お財布事情にもダメージを与えやすいです。
春になり、スタッドレスタイヤからノーマルタイヤに切り替えることで、適正な燃費を守ることができるので、面倒くさいと交換を怠らないようにしましょう。
適切な時期を過ぎたらノーマルタイヤに交換を!
いかがでしたか。スタッドレスタイヤとノーマルタイヤには、それぞれメリットとデメリットが存在します。適していない時期にスタッドレスタイヤを履き続けていると、紹介したような危険が懸念されるので、4月に入ったらノーマルタイヤへの交換を速やかに検討してください。