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野菜はすべて『野菜室』に入れるべき、と思っていない?
野菜を買って帰ってきたら、とりあえず冷蔵庫の『野菜室』に入れている、という方も多いのでは?しかし、野菜と言っても一括りにできるわけではなく、野菜ごとに適した保存環境が異なります。
暑さに強く寒さに弱い野菜もあれば、その逆もあります。湿気に弱い野菜、乾燥に弱い野菜などさまざまなので、必ずしも野菜室が適しているとは限りません。
『野菜室』の特徴や適している野菜
冷蔵庫に搭載されている『野菜室』は、一般的に3℃〜8℃の温度下に設定されています。また、野菜をみずみずしく保つために、冷蔵室よりも若干湿度が高めな傾向も見られます。
したがって、湿度が苦手な野菜やこの温度環境下が適していない野菜は、野菜といえども野菜室に適していません。
よく「夏野菜を野菜室に入れてしまうと低温障害を起こしてしまう」といわれていますが、冷蔵室よりは温度が高いため、新聞紙に包み、その上からラップで包むなど対策すれば、良い状態を維持できますよ。
実は『野菜室』に適していない5つの食材と保存方法
では、どのような野菜が『野菜室』に適していないのでしょうか。ここでは野菜室に適していない野菜とその理由、さらに正しい保存方法を紹介します。
1.かぼちゃ
かぼちゃを丸ごと保存する場合、適温は10〜14℃なので野菜室には適しません。基本的には常温で日光の当たらない場所で保管する方法が適しています。
ただし、カットしたかぼちゃは傷みやすくなるため、ラップやポリ袋に包んで野菜室に保存するほうが日持ちしやすくなります。
2.玉ねぎ
玉ねぎも基本的に常温保存が推奨されている野菜の1つです。また、湿度の高い野菜室に入れてしまうと、かえって傷みやすくなる恐れがあります。
玉ねぎは1個ずつペーパータオルなどに包み、ネットやカゴに入れて、風通しの良い直射日光の当たらない場所で常温保管しましょう。
3.じゃがいも
じゃがいもの適温も10〜14℃といわれているため、野菜室に入れてしまうと低温障害を起こしてしまいます。また、湿度も高いため、じゃがいもが傷みやすくなる原因にもなるでしょう。
さらに、じゃがいもの場合、低音で保存した後に調理してしまうと、「アクリルアミド」という有害物質が増えてしまうリスクも懸念されます。中毒症状を引き起こす危険性もあるので、野菜室での保存は適していません。
じゃがいもは暗くて風通しの良い場所で常温保管する方法が基本です。段ボールなどに新聞紙を敷いて、その上に乗せるように保管しましょう。最後に、上から新聞紙やキッチンペーパーを被せておくと日持ちしやすくなります。
4.さつまいも
さつまいもも芋類としてじゃがいもと同様の理由で野菜室は適していません。低温障害や湿気による傷みを引き起こしてしまうため、野菜室ではなく常温で保管しましょう。
保管方法もじゃがいもと同様です。風通しの良い直射日光の当たらない場所で、段ボールなどに入れて保管しましょう。
5.もやし
もやしは元々消費期限の短い野菜ですが、冷蔵室よりも温度の高い野菜室に入れてしまうと、より傷みやすくなってしまいます。
もやしは寒い場所で育つ野菜なので、野菜室のように少し高めの温度環境下での保存は適していません。必ず冷蔵室で保存するようにし、冷蔵室で保存した場合でも消費期限内に早めに食べ切るようにしましょう。
野菜ごとに適した保存方法で保管しよう
いかがでしたか。野菜といっても適した保存環境はそれぞれ大きく異なります。また、丸ごと保存する場合とカットした後でも適した保存方法が異なる野菜もあります。野菜ごとに適した保存環境や方法で保管して、なるべく日持ちさせましょう。