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室内干しで洗濯物が臭くなる原因とは?
雨の日や洗濯物の量が少ない日は、洗濯物を外干しではなく室内干しするご家庭も多いでしょう。しかし、室内干しすると「ムワッとした臭いが気になる」という声も多く聞こえてきます。「生乾き臭」や「部屋干し臭」と言われる洗濯物の臭いは、主に以下の3点が原因です。
- 洗濯物に残っている汚れ
- 雑菌の繁殖
- 室内の高湿度
洗濯物に汚れが残っていたり、長時間濡れた状態のまま放置することで雑菌が繁殖したりすると、部屋干し臭特有のツーンと鼻につくような臭いが発生します。また、室内の湿度が高いと、雑菌の繁殖を促進してしまいます。
これらの原因を踏まえて、室内干しで洗濯物が臭くなってしまうNG行為と、臭いを軽減する方法を見ていきましょう。
室内干しで洗濯物が臭くなるNG行為5選
室内干しすると、洗濯物の部屋干し臭が気になる人は多いでしょう。室内干しで洗濯物が臭くなってしまうのは、あるやり方が原因である可能性も。ここでは、室内干しで洗濯物が臭くなってしまうNG行為を紹介します。
1. 洗濯の際に洗剤を入れすぎている
洗濯する際、「洗剤を多めに入れるともっと綺麗になるかも!」と適量を守らず、余分に洗剤を投入する人がいます。しかし、汚れがひどくない場合は逆効果となるのでやめましょう。
洗剤の量を多く投入しすぎてしまうと、洗剤が洗濯物に付着し、汚れとして残ってしまいます。すると、付着した洗剤を栄養分として雑菌が繁殖するため、部屋干し臭につながるのです。
2. 洗濯物を数日間カゴの中に放置する
洗う前の洗濯物の量によっては、数日間カゴの中に放置している人もいるでしょう。特に世帯人数が少ないご家庭では一度に洗濯する量が少ないため、まとめて洗濯しようと数日間カゴに入れっぱなしにしているご家庭は多いです。
しかし、汚れた状態の洗濯物を数日間放置してしまうと、そこから雑菌が繁殖し、洗濯しても洗濯物に雑菌が残ってしまう恐れがあります。すると、部屋干し臭が発生しやすくなり、臭いが洗濯物に強く残りやすくなるため、通常の洗濯では臭いが落ちにくくなってしまうことも。
3. 洗濯物を洗濯槽の中に長時間入れっぱなしにする
洗濯した洗濯物を洗濯槽の中に長時間入れっぱなしにしていませんか。洗濯した後の洗濯槽は、洗濯の際に発生した湿気と高温によって雑菌が繁殖しやすい環境です。そのため、洗濯した衣類などを洗濯槽の中に長時間入れっぱなしにしていると、雑菌が繁殖してしまい、雑菌の温床となる恐れがあります。
部屋干し臭は雑菌繁殖によって発生します。そのため、洗濯槽で雑菌を多く付着してしまった洗濯物は、室内干しする前に生乾き臭を発生させてしまうのです。
4. 干している洗濯物の間隔が狭い
洗濯物を室内干しする際、干している洗濯物と洗濯物の距離が近いとなかなか乾きません。洗濯物は、乾くまでに時間がかかってしまうと、湿気によって雑菌が繁殖しやすくなります。
部屋干し臭を発生させないためには、乾かすまでの時間を短縮することが重要です。干している洗濯物と洗濯物の距離は、なるべく空けるようにしましょう。目安としては、10〜15cm程度の間隔を空けることをおすすめします。
5. 換気や除湿などの対策をせずに室内干しする
洗濯物を室内干しする際、換気や除湿対策を行っていますか。換気などをせず閉め切った部屋に洗濯物を干してしまうと、部屋全体の湿度が上がり、部屋自体が雑菌の温床となりかねません。
また、風通しも悪いので洗濯物がなかなか乾かず、洗濯物にも雑菌が繁殖しやすくなります。部屋干し臭が発生しやすい環境が出来上がってしまうため、必ず換気や除湿対策をして室内干ししましょう。
これらのNG行為を避けることで、室内干しでも臭いの発生を軽減できます。次は、さらに効果的な臭い対策の方法をご紹介します。
室内干しで部屋干し臭が発生しないための対策
室内干しすると、部屋干し臭が発生するリスクが考えられます。しかし、紹介したNG行為に気をつけ、室内でも洗濯物が臭くならないよう対策することで、問題なく室内干しすることが可能です。以下に、効果的な対策をまとめました。
使う洗剤や柔軟剤を室内干し用に替える
最近では、室内干し専用の洗剤や柔軟剤が販売されています。これらの製品には、除菌・抗菌成分が含まれているため、臭いの原因となる雑菌の繁殖を抑えることができます。
また、酸素系漂白剤を使用するのも効果的です。酸素系漂白剤は通常の洗剤に比べて殺菌力が強いため、雑菌の繁殖を防ぐことができます。
洗剤や柔軟剤は適量を守る
先ほど述べたように、洗剤を入れすぎると逆効果になります。製品のパッケージに記載されている適量を守ることが大切です。また、重曹を活用するのも一つの方法です。重曹には消臭効果があり、通常の洗剤と併用することで、より効果的に臭いを予防できます。
洗濯物はすぐに洗濯し、洗濯後はすぐに干す
洗濯物を長時間放置すると雑菌が繁殖しやすくなります。特に湿った状態の洗濯物は要注意です。洗濯物はこまめに洗濯し、洗濯後はすぐに干すようにしましょう。また、洗濯機の脱水を2回行うことで、より多くの水分を取り除くことができ、乾燥時間を短縮できます。
換気を行うなど風通しの良い場所に干す
室内干しする際は、風通しの良い場所を選びましょう。部屋の中央や階段の天井付近など、空気の流れがある場所が適しています。また、扇風機やサーキュレーターを使用して、人工的に風を起こすのも効果的です。これにより、洗濯物の乾燥を促進し、雑菌の繁殖を抑えることができます。
エアコンの除湿機能や除湿器などを活用する
室内の湿度が高いと、洗濯物が乾きにくくなり、雑菌も繁殖しやすくなります。エアコンの除湿機能や除湿器を使用して、室内の湿度を下げることが重要です。特に梅雨の時期など湿度が高い季節は、積極的に活用しましょう。
干す時は洗濯物と洗濯物の距離を10cm以上空ける
先ほども触れましたが、洗濯物同士の間隔を十分に空けることが大切です。最低でも10cm、できれば15cm程度の間隔を空けて干すようにしましょう。これにより、風通しが良くなり、乾燥時間を短縮できます。
これらの対策を行っても臭いが気になる場合は、煮沸消毒、乾燥機の使用、アイロンがけなどの方法も効果的です。
まとめ
洗濯物の室内干しで生じる臭いは、適切な対策で防ぐことができます。洗剤の適量使用、洗濯物の速やかな処理、十分な間隔を空けた干し方、そして換気や除湿の徹底が重要です。
また、洗濯槽の定期的な清掃も忘れずに。これらの工夫を日々の洗濯習慣に取り入れることで、清潔で爽やかな洗濯物を実現できます。快適な室内干しライフのために、今回紹介した方法を参考にしてみてください。