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炊いたお米が食べきれない…日を跨ぐときは保存して
お米を炊飯器で炊いたけれど、一晩では家族で食べきれずに保存することになった、という経験は、多くの方が持っていると思います。
中には、あえて多めに炊いて、お弁当に使ったりレンジで温めるだけで食べられるように冷凍保存しておくという人もいるでしょう。
しかし、炊いたお米は保存の仕方を間違えると食感や味、香りが悪くなるだけでなく、細菌が繁殖して食中毒の原因になることもあります。正しい方法を把握して、安全に保存しましょう。
炊いたお米を保存するときにやってはいけないダメ行為4選
炊いたお米は保存方法を間違えるとさまざまな悪影響を及ぼします。安全に、美味しく食べるためにも炊いたお米を保存するときのNG行為を把握しておきましょう。
1.炊飯器の保温で24時間以上放置する
「炊飯器の保温機能を使えば、温かいまま保存できるのでは」と思っていませんか。実は保温機能を使っていても、メーカーの推奨保温時間は24時間以内、美味しく食べられる目安は約5〜6時間です。
保温機能を使った状態で6時間以上放置していると、徐々にお米の食感や風味が悪くなり、24時間が経過すると、セレウス菌という元々お米に付着していた菌が増殖する過程で毒素を発生させるため、食中毒の原因になることもあります。
2.冷蔵庫の冷蔵室で保存する
余ったご飯をラップに包んで冷蔵庫の冷蔵室で保存するという方もいるでしょう。しかし、冷蔵室で保存したご飯を取り出したとき、食感に悩まされる方も多いでしょう。
元々お米は冷蔵保存に適していないため、冷蔵室の環境で0〜4℃に冷える過程で水分が抜けてしまいます。パサパサの状態になってしまい、口に入れた時も「美味しくない」と感じる人が多いため、冷蔵室での保存はおすすめできません。
3.冷蔵保存したご飯を3日以上置いておく
あまり食感は気にしないという方であれば、冷蔵室で保存するのもアリでしょう。しかし、冷蔵保存したご飯は2日を目安に食べ切ってください。
3日以上冷蔵室に置いてしまうと、品質が劣化し腐ってしまう可能性もあります。また、消化吸収が悪くなる恐れもあるので、なるべく2日以内に食べ切りましょう。
4.粗熱を取らずに冷凍庫に入れる
炊いたお米をラップに包んで冷凍保存しているご家庭は多いでしょう。その際、粗熱を取らずに冷凍庫に入れてしまうと、冷凍室の温度が急激に上昇してしまい、他の冷凍食品に悪影響を及ぼします。
また、冷凍室内が急激に温度上昇することで、冷蔵庫が庫内を冷やさなければと電気の消費量を上げてしまいます。すると、電気代も高くなるので家計にとってもダメージになる恐れも。
炊いたお米の正しい保存方法は?
炊いたお米は基本的に6時間以内に食べ切らない場合は、冷凍保存するのがおすすめです。
- 温かい状態のお米を一回に食べきれる量ごとにラップに包んで密封する
- ラップに包んだ状態でしばらく置いておき、粗熱をとる
- 粗熱が取れたら冷凍庫へ(金属トレーなどに乗せて急速冷凍がおすすめ)
必ず温かい状態のままラップに包んでください。これにより、解凍したときの美味しさが保たれます。また、冷凍室に入れる前に必ず粗熱をとることを忘れずに!
冷凍したお米の解凍方法
冷凍したお米は以下の方法で解凍しましょう。
- ラップが重なっている部分を下に耐熱皿に乗せる
- 電子レンジの「あたため機能」で600W、約1分を目安に解凍する
- 箸などでご飯をほぐし、再び「あたため機能」で600W、約2分を目安に温める
あたため機能で3分間、一気に解凍してしまう方法もありますが、より美味しく、ふんわりとした食感を残すためには、途中でほぐす過程を入れてみてください。
炊いたお米は正しく冷凍保存して品質を保とう
炊いたお米は、冷凍保存する方法が最も食感や味を落とすことなく、尚且つ約1ヶ月と長持ちさせることが可能です。ぜひ炊いたお米が余った時は、今回紹介した方法で冷凍保存し、一手間加えた解凍方法で美味しくいただきましょう。