『セミの命は1週間』って本当?成虫になってからの平均寿命や短命な理由

セミを観察する女の子

子どもの頃「セミは1週間くらいしか生きない」と聞いたことがある人は、おそらく多くいるでしょう。実は、セミの寿命は1週間よりも長いことが多いです。では、どのくらいセミが生きるのでしょうか?セミが短命な理由なども含めて紹介しているので、お子さんと一緒にチェックして知識を深めてみてください。

『セミの命は1週間』って本当?

セミ1匹

セミが成虫になってからの寿命は非常に短く、子どもの頃は「一週間しか生きられない」と教えてもらったことがある人が多いのではないでしょうか?実は、セミは外敵などから逃れ続けられると、1か月くらい生きられます。

1か月でも短命に変わりありませんが、1週間以上生きるセミは意外に多いです。

セミが成虫になってからの平均寿命と短命な理由

セミ2匹

セミはどれくらい生き、どうして短命なのでしょうか?

セミの平均寿命

前述通り、セミの寿命は数週間から1か月ほどです。1か月生きるとなると、外敵をかいくぐり、恵まれた環境下を陣取って、餌に困らず風雨を耐え抜いた場合のレアケースの長寿である可能性があります。

屋内飼育し、風雨がしのげて外敵がいない状態になっていても、1か月生きないことが大半です。

セミの外敵とは、以下のものを指します。

  • 鳥類
  • ネコやタヌキなどの動物
  • 虫取りに来た人間
  • 肉食の昆虫…蜂や蟻など

セミは外敵が非常に多いため、たくさん羽化しないと子孫が反映できず根絶やしになってしまいます。そのため、時期が来たらたくさん羽化するのです。とはいっても、幼虫から羽化できるセミはほんのわずかで、幼虫のときもモグラなどの外敵から逃れながらの生活になります。

幼虫期間は種類によってばらつきはありますが、おおよそ3~5年ほどです。幼虫期間の長さを考えると、成虫になっての寿命はやはり短い印象といえます。

どうしてセミは短命なのか

どうしてセミが短命なのか、以下のような理由があります。

  • 外敵が多い
  • 人間に捕獲された場合、飼育困難…主食である樹液が吸えなくなるので、餓死する
  • 成虫の体の構造上、長く生きられない…オスは飛んで鳴くいわゆる繁殖に特化した形状、メスは飛んで卵を産むことに特化した形状

成虫になって長く生きることを想定していない体の構造になっているので、室内飼育で樹液がふんだんにあったとしても長期間生きることはほぼ不可能です。飼育困難な種類の虫なので、むやみに捕まえて室内飼育するのではなく、捕まえてもすぐに野生に戻すのがよいでしょう。

鳴いているセミは、全部オスって本当?

前述通り、セミが大きな声を出して鳴くのはオスのみです。あれだけ大きな鳴き声を上げているので、性別関係なく鳴いていると思っている人もいるかもしれません。あの鳴き声はメスを探すためのものであり、あれだけ大きな声で鳴いているため繁殖確率は高めともいわれています。

まとめ

セミの平均寿命は、運良く生き延びても1か月程度です。セミを見かけたときは、短命であることを把握し、むやみに捕獲しない方がよいでしょう。

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