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常温保存の際に守るべき基準
食材をすべて冷蔵や冷凍で保存すべきだというわけではありません。常温保存が適する食材も存在し、冷蔵庫内での保管は品質の劣化を早めることがあります。
しかしながら、常温以外の温度で食材を放置することは、その劣化を招きます。適切に食材を保存するためには、常温で保管する際の留意点を確認しておきましょう。
- 15~25℃の温度が安定していること
- 直射日光が当たらないこと
- 湿度が低めであること
以上の条件を満たす室内であれば、常温保存に適した食材のための理想的な環境と言えます。
絶対に常温で放置してはいけない食材4選!
常温での保存が適さない食品には、次のようなものがあります。
1.乳製品
乳製品は、傷みやすい特性を持っています。常温で置き忘れると、すぐに品質が落ちてしまうことがあります。
- 牛乳
- バター
- マーガリン
- ヨーグルト
- チーズ
- 生クリーム など
牛乳や生クリームを含む乳製品は、特に傷みやすく、冬でも常温での放置は避けるべきです。夏場には、数時間で腐敗する可能性があります。
2.葉物野菜
葉物野菜は、主に野菜室や冷蔵庫での保存が推奨されます。
- ホウレン草
- レタス
- キャベツ
- カット野菜
葉物野菜だけではなく、カットされた野菜も同様に傷みやすいため注意が必要です。カット野菜を購入したら、可能な限り速やかに使い切ることをお勧めします。もしもやしが含まれている場合、購入当日に食べるのがベストといえます。
3.すぐに劣化する食品
高温や多湿、そして温度が一定しない環境下での保存は適さないものがあります。
- ケーキや和菓子などの生菓子
- 調理済みの食品
- 肉類
- 生魚
- 卵
- 豆腐
- 開封済みの調味料…マヨネーズ、ケチャップ、みそなど
上記の商品は、低温でも湿度が高いとすぐに腐ってしまいます。開封の有無にかかわらず、入手後はすぐに冷蔵保存してください。
4.キノコ類
キノコ類もまた、温度が高い環境に弱い食品です。
- しいたけ
- しめじ
- エノキ
- エリンギ など
市販されているキノコは、購入した後はパックや袋から出し、不要な水分を取り除いた後、キッチンペーパーで包んでから袋に戻し、冷蔵庫に保存することが好ましいです。缶詰にされたキノコの場合は、缶に記載されている指示に従って正しく保存してください。
常温保存に適した食品
冷蔵庫でなくても保存できる食材には、次のものがあります。
- 野菜…ジャガイモ、玉ねぎ、キュウリ、トマトなど
- しっかりと密封されたクッキー、ビスケット
- 大福や団子などの和菓子
- 追熟が必要な果物…バナナ、キウイなど
- パン
- 冷蔵や冷凍が不要な非常食やパウチ食品
- 缶詰
- 未開封の水
冷蔵庫のスペースは有限です。そのため、常温での保存が可能な食品は、適した環境で常温保存を心がけましょう。
未開封で、細菌の侵入や食材の酸化を阻止する処理が施されたものは、多くが常温で保存できます。野菜が成長した環境や特性、パッケージに記載された情報に注意を払い、それぞれの食材に最適な保存方法を選びましょう。
まとめ
各食材には適した保存方法があり、これを守ることで食材の鮮度を保つことが可能です。冷蔵が必要な食品はすぐに冷蔵庫へ。常温で保存するものは適切な場所で管理しましょう。
誤って冷蔵すべきでない食品を冷蔵庫に入れると、品質や味が損なわれる可能性があります。特に生クリームやホイップクリームなど、注意が必要な食品もあるので、保存方法に気をつけて美味しく食べましょう。