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離婚する前は自分が取る行動を慎重に考えて
離婚する前の夫婦は、両者が心身に大きな負担をかけていることが大半です。また、冷静な話し合いができない状態になっていることも多いので、些細なことで言い争いになってしまうことも少なくありません。
そんなストレスが限界に達している離婚前の状態では、どのような行動に気を付けるべきなのでしょうか。感情のまま行動してしまうと、後悔につながったり自分に不利な状況に追い込まれてしまう恐れもあるので注意してください。
離婚する前にしてはいけない「絶対NG行為」5つ
離婚を検討している最中は、双方が冷静さを保ちづらい状態です。だからこそ、離婚する前は以下の行動を取るべきではありません。
1.不倫や浮気
すでに相手と離婚することを決めているからといって、婚姻関係が解消されていない段階で新しい恋人を作るのは絶対にやめてください。不倫や浮気は、離婚する際にさまざまな面で不利になってしまいます。
また、一度は愛して結婚した相手を深く傷つけてしまう行為なので、真っ当な人間としても絶対にすべきではありません。
場合によっては、不倫相手も含めて自分や家族、現在の配偶者全員が不幸に陥る結果を招いてしまう恐れがあります。
2.離婚の決心がついていない段階で親に相談する
相手と不仲な状態が続いているとき、信頼できる親に相談に乗ってもらおうと考える人も多いでしょう。しかし、「離婚する」と決断していない状態で不用意に「離婚するかも」など親に示唆するような相談は控えるべきです。
実際、その発言によって親が介入してしまい、相手と関係修復することが困難になってしまうケースが多く見受けられます。離婚することを決断してから親に相談しましょう。
3.離婚する気がないのに「離婚する」と相手を嚇そうとする
結婚したら、想像と違った相手の一面に触れる機会が多くあります。その中には、相手に失望してしまうような出来事もあるでしょう。
しかし、自分の言うことを聞かせるために「離婚したい」と心にも思っていないことを発言する行為は絶対に避けるべきです。
離婚する気がないのに離婚をちらつかせて相手を自分の意のままに動かそうとする行為は、もはや脅しです。また、その発言により思い通りに相手を動かそうとしても、実際に思う結果を手にできることは少ないでしょう。
さらに、何度も離婚をちらつかせるうちに相手から愛想を尽かされてしまうケースも多いです。何度も「離婚」発言されることで、相手側の「離婚したい」という気持ちが高まってしまう恐れがあります。
4.子どもを置いて、自分だけ家を出る
DVなどが原因で、すぐにでも逃げたいと思っている方も世の中に入るでしょう。しかし、子どもを置いて自分だけ家を出てしまった場合、子どもに危険が及ぶ可能性があります。
また、「離婚後に子どもの親権を取ればいい」と考えて自分だけ逃げてしまうと、この行動によって親権争いで不利になり、子どもの親権が取れなくなってしまう恐れがあります。
配偶者からこっそり逃げる時は、離婚後の親権問題のことを考えて子どもも一緒に逃げるのがおすすめです。
5.財産をこっそり持ち去る
離婚時の財産分与のことを考えて、少しでも多くの財産を自分の手元に残そうと、あらかじめ財産の一部を持ち去ってしまうのは厳禁です。
自分名義の口座のお金であっても財産分与の対象になるため、こっそり隠し持って逃げてしまう行為はすべきではありません。
この行為によって、離婚時に元配偶者との関係性がより悪化する原因になりますし、裁判所からの印象が悪くなる恐れもあります。
離婚を決意したら取り掛かっておきたい事前準備は?
離婚を決意したら、離婚後のことも考えて事前準備を進めておきましょう。具体的にやっておくべきことは、以下の通りです。
- 経済的な自立を目指して仕事を探す
- 住む場所の目処をつけておく
- 精神的に自立する準備を進める
- どうして離婚したいのか、離婚理由を明確にしておく
- 請求できるお金をリストアップしておく
離婚は体力と気力が必要です。土壇場でバタバタと焦らないためにも、コツコツ事前準備を行っておくことが重要です。
離婚前は離婚時に不利にならないような行動を心がけて
いかがでしたか。今回紹介した離婚前にすべきではないことを把握し、離婚前は離婚する際に不利にならないような行動を心がけましょう。また、離婚後のことも考えて、離婚前にやっておくべき事前準備を注意しながら進めておきましょう。