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「お箸」はプレゼントとして贈ってはいけない!?
お箸をプレゼントで贈ることがタブーとされている理由や、逆に縁起が良いと言われている理由をご紹介します。
タブーとされている理由
お箸のプレゼントが縁起が悪いとされる理由は「箸」を「橋」とかけると「三途の川への橋渡し」という意味を連想してしまうためです。
年配者へ贈る場合、相手の方が縁起が良くないものと認識している場合は誤解が生じてしまう可能性もあります。とは言え、縁起が悪いものという意味は、地域や個人の考え方で変わるものです。お箸を贈ることは、常識的に絶対NGということはないでしょう。
良い意味もある
前述のとおり、お箸を贈ることは縁起が悪いとされる理由も存在していますが、一方でお箸のプレゼントには縁起がいいという考え方もあります。
「箸」を「橋」にかけた良い意味としては「幸せの橋渡し」の意味を持っている、お箸は食事に使うものであるため食べることに困らないということで「健康への橋渡し」などがあります。
夫婦箸は贈り物でも人気
また一般的にお箸は「橋渡し」から「人と人とのご縁をつなぐ」ことが連想でき、贈り物に相応しいと考えられています。特に夫婦箸はご結婚祝いや両親へのプレゼント、感謝の想いを伝えたいご夫婦への贈り物として人気があります。
人と人とのご縁をつなぐ橋(箸)から、夫婦としての絆が深まるという意味や、2本で1セットである箸は、ともに支え合って生きていく夫婦の姿になぞらえることができます。
「お箸」をプレゼントする時の選び方と注意点
「お箸」をプレゼントする時の選び方と注意点についても確認しておきましょう。
4つのポイント
選ぶ際のポイントとしては以下の4つを意識してみましょう。
長さや重さ
一般的には適度な長さと太さがあるほうが持ちやすいとされていますが、個人差があります。
箸先の形状
箸先にはいろいろな形があり丸になっているタイプのほか、四角、五角、溝があるものなどさまざまです。角がなく丸いものほど口当たりが良いとされていますが、麺類などは、食べるものによっては箸先に角があったほうが食べやすくなります。
素材
一般的な箸には、耐久性が高い天然木のマラスや鉄木(てつぼく)が使われ、硬さがあり軽い素材の栗や欅(けやき)も人気があります。黒檀(こくたん)や紫檀(したん)などは高級素材になりますので、贈り物に相応しいでしょう。
デザイン
お箸は使う頻度が高いため、好みの色やデザインであることも選ぶ際のポイントです。 洋食にも和食にもマッチする、モダンなデザインのお箸やシンプルなデザイン、スタイリッシュでおしゃれなデザイン、カラフルな色合いのデザインなど使うお箸によって食卓の雰囲気も変わります。
注意点
注意点としては以下の3つに気を付けましょう
- 贈る相手とタイミング
- 安心素材かどうか
- 食洗器対応
お箸には「三途の川への橋渡し」という意味でとらえられるケースもあるため、例えば、高齢の方へのお見舞いで渡すのは控えることや、言い伝えなどを重んじるような方にも控えたほうが無難でしょう。
また、直接口に触れるお箸だからこそ素材の産地、化学合成の塗装や薬品が使われていないか、など気にする方もいらっしゃるはずです。贈る際は相手やタイミングなど見極めるようにしましょう。
お箸を贈る場合は状況やタイミングを見極めましょう
概ねお箸を贈りものにすることはマナー違反ではありませんが、人によっては「三途の川への橋渡し」とし捉えられる可能性があるということです。
ただし、一般的にはお箸を贈りものにすることは良い意味を持っています。心配であれば、お箸をギフトとして渡すときは相手の状況やタイミングなどを見極めて渡すのがよいでしょう。