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ヘナタトゥーが消えない原因
ヘナタトゥーは「ヘナ」という植物の葉っぱを粉にし(ヘナパウダー)、お水やレモン汁、紅茶など天然素材を混ぜてペースト状にしたもの(ヘナペースト)をインクとして使います。
「ヘナタトゥーが消えない!」という人がいるようですが、通常、ヘナタトゥーは消えます。ではどうしてヘナタトゥーが消えないことがあるのでしょうか?その原因をお話します。
ヘナタトゥーが消えない原因1:化学物質
通常、100%天然のヘナだけを使いますが、染まりを良くするために化学物質を混ぜたものがあります。化学物資だけで作られているのにヘナタトゥーとして売られているものを使うと皮膚から消えないことがあるようです。
ヘナパウダーとして市場に出回っているものにブラックヘナと呼ばれているものがあります。「ヘナ」という名前がついているので紛らわしいですが、ブラックヘナは合成染料の化学物質を使用して肌を黒く染めますので、皮膚がアレルギーをおこして酷いかぶれや火傷のようなケロイド痕が一生残ることがあります。
ヘナタトゥーが消えない原因2:アレルギー
100%天然のヘナでもアレルギー反応を起こすことがあります。たとえば、金属にアレルギー反応をおこす金属アレルギーや、卵やそば粉やナッツ類にアレルギー反応を起こす食品アレルギーと同じですね。
ヘナアレルギーの場合、ヘナを使うとかゆみやかぶれ、炎症をおこして火傷痕のようになって消えないことがあります。
ヘナタトゥーが消えない原因3:肌トラブル
皮膚になんらかの疾患があったり、肌トラブルでターンオーバー(新しい肌に生まれ変わること)がスムーズにできず問題がある場合、古い角質が残ったままでヘナタトゥーが消えないこともあります。
《 ポイント 》
- ヘナが100%天然では無く化学物質の場合は消えないことがある。
- ヘナアレルギーがあるとかぶれたり炎症を起して痕が消えないことがある。
- 肌のターンオーバーがスムーズにできないと古い皮膚が残ってヘナタトゥーが消えないことがある。
ヘナタトゥーが消えない時の対処法
ヘナタトゥーが消えないのは「100%天然のヘナを使っていない」「ヘナアレルギーがある」「肌トラブルがある」など、さまざまな原因がありますが、消えない時はどうしたらいいでしょうか?
専門医に相談する
美容専門クリニックや整形外科、皮膚科などの病院によっては、タトゥーを除去するところがあります。ヘナタトゥーが消えるにはターンオーバーを待つしかありませんが、いつまでたってもヘナタトゥーが消えない時は専門医に診てもらうのが一番です。
また、肌が炎症してケロイド状になってしまったなどの皮膚トラブルの場合も皮膚科などの専門医に診察してもらいましょう。
ヘナタトゥーを隠す
通常、ターンオーバーでヘナタトゥーは消えますが約28日かかります。それまで待てないという場合はヘナタトゥーを隠すという方法もあります。
コンシーラで隠す
シミやニキビ跡などを消すコンシーラをヘナタトゥーに厚めに塗って隠します。使うコンシーラは防水で服に触れても落ちにくいものを選びましょう。
コンシーラは厚めに塗ります、コンシーラが無い場合は防水のファンデーションでもOKです。
テーピングで隠す
ヘナタトゥーをテーピングで隠します。防水のテーピングであれば温泉やプールなどでも大丈夫です。ただし、防水でも水分につけると剥がれやすくなりますので、テーピングは一日ごとに取り換えましょう。
テーピングの色は白と茶色などがありますが、少しでも肌に近い茶色のテーピングを選びましょう。また、テーピングで、角度を変えてもしっかりテーピングできる伸縮性があるものがおすすめです。
サポーターで隠す
サポーターにもさまざまな種類やサイズがありますが。ヘナタトゥーで描いた場所や大きさによって合うものを選びましょう。サポーターはテーピングと違い洗って繰り返し使うことができますので取り換え用も準備しておきましょう。
ヘナタトゥーが消えない原因が化学物質の場合は専門病院でヘナタトゥーを除去してもらわなと消えない可能性がありますので、100%自然のヘナを使いましょう。
ヘナの材料はパッケージなどに記載されていますが、中には記載がないものもあります。
ファンデーションテープで隠す
ファンデーションテープとは、傷や火傷の跡などを隠すために開発された肌色の薄いテープです。
また、防水が強くコンシーラーよりもしっかり隠すことができます。ファンデーションテープをヘナタトゥーの上に貼りましょう。
ヘナタトゥーで肌がかぶれたり炎症をおこし、火傷のような痕が消えないなどの肌トラブルが起きないために、安全なヘナタトゥーを選びましょう。
100%天然のヘナタトゥーはブラウン系以外には染まりません。黒、赤、青などブラウン系以外の色は化学物質を使っていますのでやめましょう。また、ヘナタトゥーをする前にパッチテストをしてください。
パッチテストの方法
二の腕の内側など肌にヘナペーストを数滴つけ、肌に異常がおきないかを確認しましょう。
ヘナアレルギーの場合は数十分でアレルギー症状が出る場合もありますが、1~2日程度つけておくことをおすすめします。アレルギー症状が出たらすぐに洗い流しましょう。
《 ポイント 》
- タトゥーの除去をしている美容外科や整形外科などの専門クリニックに相談する。
- ヘナタトゥーが消えない時はヘナタトゥーを隠すという方法もある。
ヘナタトゥーが消えるまでの期間
ヘナタトゥーが消えるのは約28日(4週)
一般的なタトゥーは、色素を肌の奥深くに針で注入して染色します。しかしヘナタトゥーは、ヘナの色素を肌の上にのせ、肌の表面の角質層に沈着させて染めます。
肌は毎日新しい細胞が生まれて古い細胞を肌の表面に押し上げます。約28日(4週)で古い角質層は剥がれ落ちて新しい角質層に変わります。これをターンオーバーといいます。
つまり、ヘナタトゥーを入れた角質層は約4週間(28日)後には剥がれ落ちて消えることになります。ターンオーバーの周期は年齢や体質など人によって遅くなったり早くなったり変わりますので、28日なったら確実に消えるということではありません。
《 ポイント 》
- ヘナタトゥーが消えるまでの期間は約28日。
ヘナタトゥーを早く消す方法とNG行為
肌は毎日新しい細胞が生まれて古い細胞を上に押し上げ、ヘナタトゥーが入っている古い皮膚は角質となって剥がれます。肌が新しく生まれ変わる周期(ターンオーバー)は約28日です。
ヘナタトゥーを水に濡らす
ヘナタトゥーは水に弱いので早く消したい場合はできるだけ水に濡らしましょう。ヘナタトゥーを乗せてから1~2日以内であれば、ヘナタトゥーは肌の角質層に完全に染み込んではいませんので、頻繁にヘナタトゥーを水で濡らすことで早く消す効果があります。
水で濡らす方法
- ヘナタトゥーを水道水で度々濡らす
- たらいやバスボウル、バケツなどに水を入れて浸ける
- お風呂でヘナタトゥーにシャワーをたくさんあてる
- 湯船にできるだけ長く浸かる
水で濡らす方法は、2日以上たつと効果はありません。また、人によって早く染み込むこともありますのですぐ消したいのであれば当日中に水に濡らすことをおすすめします。
ピーリングする
ピーリングは古い角質を除去して肌のターンオーバーを促進します。ピーリングジェルをヘナタトゥーの上に乗せ、優しくゆっくりマッサージしましょう。ゴシゴシ擦ると肌を傷めやすくなります。
また、ピーリングジェルの成分は酸性のものやスクラブが入っているものがありますので肌の弱い方は注意しましょう。
クレンジングオイルを使う
ヘナタトゥーの上にクレンジングオイルをのせてクルクル円を描くよう指で優しくなでましょう。ピーリングよりは消す効果が弱いですが、肌には優しいです。
代謝を良くする
サウナや岩盤浴、運動などで汗をかくと新陳代謝が活発になります。新陳代謝が活発になると肌のターンオーバーも促進されますのでヘナタトゥーの肌が角質で取れやすくなります。
タトゥー除去の病院に行く
美容外科や整形外科、皮膚科の病院のなかにはタトゥーを除去をしてくれるところもあります。ヘナタトゥーがなかなか消えない時や、大至急消したい時は病院に行って相談してみてください。
ヘナタトゥーが消えない時のNG行為
ヘナタトゥーが消えないからと言ってゴシゴシ擦るのはNGです。
ヘナタトゥーは皮膚の角質に入っていますので表面をゴシゴシ擦っても落とすことはできません。逆に皮膚を傷める可能性がありますので注意しましょう。
最後に
ヘナタトゥーが消えない原因で一番多いのは「ヘナが100%天然ではなかったから」。
特にブラックヘナはパラフェニレンジアミン(PPD)という染毛剤が入ったものもあり、肌にブラックヘナの色が残り、ケロイド状にひきつれた痕が残ってしまったという人も少なくありません。
ブラックヘナは肌が黒く染まりますが、ペーストも真っ黒なので見分けがつきます。また、100%天然のヘナは草のニオイがしますが、化学物質が入ったものは薬品のニオイがしますのでニオイも確認しましょう。
ヘナタトゥーはすぐに消したいと思っても消せません。ターンオーバーを待つしかありませんので、これからヘナタトゥーをする方は、約28日以内は消せないことを考えて計画的に染めましょう。