イタズラされやすい車とは?予防と対処法を解説

イタズラされた車を調べる女性

大切な車のボディを傷つけられたり、タイヤがパンクしたりと、イタズラをされたことはありませんか?悪意あるイタズラをされ、泣き寝入りするしかないケースもあり、大変ショックを受けている方もいることでしょう。そこで今回は、でイタズラされやすい車にはどんな傾向があるのか、その対策や対処法について解説します。あなたの愛車を守るために、ぜひお役立てください!

イタズラされやすい車とは

路上駐車

イタズラされた車を調べてみると、イタズラされやすい車にはいくつかの傾向があるようです。では、イタズラされやすいクルマには、どのような特徴があるのでしょうか。

実際のイタズラの事例を見ながら解説していきます。

車高の低いスポーツカータイプなど目立つ車

ベンツやロールスロイス、フェラーリなど、誰もが憧れる海外の高級車が狙われるイメージはありませんか?

実は、レクサスISなど500万円前後の国産の高級車の方が狙われやすいのです。また、ロードスターのように知名度が高く、車高の低いスポーツカーもイタズラの対象になりやすいようです。

注目されやすくイタズラされやすいのは、「超」高級車だからというわけではありません。イタズラしたくなる犯人の心理によるところが大きいのかもしれません。

路上駐車など迷惑をかけている

イタズラされやすい車は、路上に駐車していることが多いです。自宅や適切な駐車場に停めている場合は問題ないのですが、停める場所がなくて路上駐車しているという場合は注意が必要です。

また、契約駐車場であっても、他人に迷惑をかけない正しい位置で駐車していないと、人に不快感を与えてしまう可能性があります。

たとえ悪意がなくても、些細なことがきっかけで思わぬトラブルに発展することがあります。指定された場所以外の路上や迷惑駐車は、恨みや腹いせからイタズラのターゲットになってしまうことも考えられます。

ホコリをかぶっている車

明らかに長期間放置され、動かされた形跡がない車や、ホコリをかぶってボロボロになっている車もイタズラされやすいと言われています。

廃車に近い状態であれば、「イタズラをしても大丈夫!」というイメージを持たれやすいのかもしれませんね。

いずれにせよ、自分が住んでいる地域の治安や状況を把握しておいた方がよさそうです。

《 ポイント 》

  • 超高級車だからイタズラされるわけではない。
  • 指定場所以外の路上駐車や迷惑駐車は標的になりやすい。
  • 長期間放ったらかしで動かした形跡のないほこりまみれの車。
  • ボロボロで廃車に近い状態の車。

車をイタズラされた時の対処法

警察に連絡するイラスト

ここまで、イタズラされやすい車について説明してきましたが、実際に自分の車がイタズラされた場合、泣き寝入りしているわけにはいきませんね。

ここでは、車がイタズラされたときの対処法や手順について解説していきます。

傷を見つけたらまずは警察に連絡

ボディの傷、落書き、タイヤのパンクなど、車に被害を受けたとわかったら、まず警察に電話して被害届を出しましょう。

車に対するイタズラ行為は証拠不十分で捜査が難しいことが多いですが、犯人が見つかれば損害賠償を求め、修理費を請求することができます。

たとえ小さないたずらであっても、警察への通報が数件もあれば、「同一犯による器物損壊」として捜査される可能性が高くなるのです。

そのため、どんなに小さなイタズラであっても、警察に被害届を出しておいて損はないでしょう。

任意保険会社にも連絡を忘れずに

警察への連絡後、加入している保険の内容を確認し、任意保険会社へ連絡を入れましょう。警察に被害届を出したかどうかを確認し、いくつか質問されるので正確に答えられるようにしてください。

被害状況を保存しておきたい場合は、スマートフォンのカメラで撮影しておくと、警察と保険会社の双方から破損の証明が必要な場合に役立ちます。

被害状況を保存しておきたい場合は、スマホカメラで撮影しておくと警察・保険会社ともに被害証拠が必要な場合に役立ちます。

ちなみに、車が破損した場合、任意保険を使って修理するのがベストでしょうが、破損の状況によっては、保険を使わずに自力で修理した方がお得なケースもあります。

任意保険は、使用すると翌年の保険料が上がる仕組みになっています。調査に時間をかけて保険料がもらえたとしても、翌年の保険料が上がると損をすることになりかねません。

そのため、被害を伝えてから翌年の保険料がいくら上がるのか、必ず確認するようにしましょう。

修理の見積もりを出してもらう

損傷が小さく目立たない場合はそのままでも良いですが、修理が必要な場合は見積もりを取りましょう。

普段から車のメンテナンスをお願いしているディーラーや整備工場でも受け付けていますので、信頼できる自分の好きな会社に見積もりを依頼してみましょう。

車のイタズラは保険適応が厳しい

自動車保険会社は、車上荒らしや車両盗難、相手の過失による損害よりも、車体に傷をつけたり落書きをしたりといったイタズラを厳しく調査する傾向にあります。

その理由は、コインでつけた傷や落書きなどの故意によるイタズラは、自作自演が可能だからです。そのため「自分で付けた傷ではないのか」「ウソを付いて保険料を受け取ろうとしているのではないか」、これらを踏まえたうえで調査する必要があるのです。

その結果、イタズラによる破損と認められず、保険料が否認されるケースも少なくありません。

《 ポイント 》

  • 真っ先に警察に通報して被害届を出す。
  • 加入している保険会社に連絡する。
  • 信頼できるディーラーや整備工場に修理の見積もりを依頼する。
  • 車上荒らしや盗難、相手の過失による破損とは違ってイタズラは保険適応が厳しい。

車のイタズラを防止するための対策

防犯カメラで駐車場を監視する

イタズラされやすい車だけでなく、自分の車がいつイタズラされるか分かりませんので、しっかりイタズラ防止対策をしましょう。

イタズラのターゲットにならないためにも、この車はセキュリティが強化されていて常に監視されていることをアピールしておくとよいでしょう。

防犯カメラを設置して駐車場を監視する

まず有効な対策は、駐車場を監視できる防犯カメラを設置することです。防犯カメラを設置することで、車へのイタズラ防止だけでなく、不法侵入の防止による犯罪抑止効果も期待できます。

防水仕様で高感度カメラを搭載し、夜間でも鮮明に撮影できる防犯カメラなら、イタズラされたときの映像を証拠として残すことができます。

人を感知するセンサーライトを取り付ける

防犯カメラを設置するまでもなく、手っ取り早く対策をしたいという方は、人の動きを感知するセンサーライトを設置してみてはいかがでしょうか。

車にイタズラする人の多くは、なるべく暗くて人目につきにくい場所でイタズラします。ところが、車に近づいたときにセンサーライトが明るく点灯すれば、驚いて逃げ出すでしょう。

また、イタズラしようとする様子がカメラ映像に残る防犯カメラとセットで設置できるものも販売されています。

ステッカーや看板をよく見える位置に置く

防犯カメラで監視されていることを気づかせるステッカーや看板を、目につきやすい場所に設置します。

せっかく防犯カメラを設置していても、車にイタズラしようとする犯人が気づかなければ、イタズラを未然に防ぐことはできません。

防犯に効果を発揮するためにも、ステッカーや看板で常に監視していることをアピールし、周知徹底を図りましょう。

カーセキュリティを設置する

車上荒らしや盗難の抑止力となるカーセキュリティシステムには、さまざまなタイプがあります。

車のウィンドウやボディにわずかな振動を与えると大きなアラーム音が鳴るタイプのセキュリティシステムは、防犯効果が高い反面、近隣住民の迷惑になる可能性もあります。

それが心配な方には、次の3つが効果的です。

  • 警報ではなくLEDライトが点灯するもの。
  • 手元にあるリモコンにお知らせや異常を伝えるもの。
  • 防犯機能を設置していることを周りにアピールできるダミーのカーセキュリティ。

車にボディカバーをつける

すぐにできる効果的な防犯対策は、車にカバーをかけることです。

車を買い替えた時にオプションでボディカバーを注文することもできますし、店頭やネット通販で簡単に購入することもできます。

車のカバーを外すとガサガサと音がして人目につきやすいので、わざわざカバーを外してイタズラをする人はいないでしょうか。

また、ボディカバーで車全体が隠れてしまうと、どんな車かわかりにくいので、高級車を狙ったイタズラにはとても効果的です。

ドライブレコーダーをつける

自宅以外では、ドライブレコーダーが効果的です。運転中だけでなく、駐車中もわずかな衝撃を感知して自動的に録画を開始する製品があります。

通常は運転中を撮影し、駐車している時には防犯カメラ代わりになるという優れものです。

防犯砂利を敷く

足で踏むと大きな音が鳴る砂利のことはご存じでしょうか?ホームセキュリティ製品として使われることが多いこの防犯砂利は、家の敷地内へのイタズラ防止に効果を発揮します。

ジャリジャリと大きな音が出るとイタズラしようとしている犯人は、現場を目撃される恐れがあるので嫌がります。

《 ポイント 》

  • 駐車場を監視できる防犯カメラを設置する。
  • 車に近づいた時に明るく点灯するセンサーライトを設置する。
  • ステッカーや看板で監視中であることをアピールする。
  • イタズラの抑止効果になるカーセキュリティを取り付ける。
  • どんな車なのかわかりづらくなるボディカバーを車に被せる。
  • 通常は運転中を撮影し、駐車中は防犯カメラになるドライブレコーダーを設置する。
  • 踏むとジャリジャリと大きな音が出る防犯砂利を敷く。

最後に

家に停めてある車

どのようなクルマがイタズラされやすいのか、その予防と対処法について解説しました。

車のイタズラ対策をしている人とそうでない人では、被害に遭う確率が大きく違ってきます。車にイタズラをされると、いつ、誰にされたのかがわかりにくいため、犯人を見つけるのが難しいと言われています。それだけに、修理費用が高額になると精神的苦痛も大きいことでしょう。

今はセキュリティグッズもネットで買えるものが多いので、対策もしやすいですよね。この記事を参考に、大切な愛車へのイタズラ防止策を練り、被害に遭わないように役立ててくださいね!

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