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コロナの影響もあり身近でも家族を亡くした人が増加傾向に
2019年12月より、中国で第1例目の感染者が報告されてから、驚異的な早さで全世界へと広まり、未だ多くの人の生活に影響を及ぼしている『新型コロナウイルス』感染症。
その影響も加わりここ1〜2年で「身近な人の家族が亡くなった」というお話を耳にする機会も増えてきました。また、こうした喪中・忌中期間ということもあり、結婚、結婚式なども延期するといった影響も各方面で出ていると言われています。
「家族を亡くした知人に何と言葉をかけていいのかわからない」
「身内に不幸があって」と報告を受けた時、皆さんはどのようなお言葉を返していますか。家族が亡くなってしまった人は、一見、気丈に振る舞っていても、誰しも悲しみに暮れていることは想像に難くありません。
それゆえに「自分がかけた一言が相手を傷つけてしまうかもしれない」「非常識だと受け取られるかもしれない」など、様々な思いが駆け巡り、相手に何と言葉をかけていいのかわからなかったという経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
一般的にお悔やみの言葉として、以下の言葉をかける人が多いです。
- この度はお悔やみ申し上げます
- この度はご愁傷様です
- 故人のご冥福をお祈りします
しかし、こうした一般的なお悔やみの言葉とは別に、親しい間柄であれば気遣いのある言葉をかけて慰めてあげたいという人が多いです。
基本的に忌み言葉に当たる言葉は避け、「もしも自分だったら」と考慮した上で、自分だったら言われたくない言葉を避けて言葉選びをしましょう。
家族を亡くした人に言ってはいけない『絶対NGな言葉』5つ
では、家族を亡くした人に言ってはいけない絶対NGな言葉には、どのような言葉があるのでしょうか。ここでは家族を亡くした知人に言葉をかける際、絶対に避けるべき言葉をいくつかご紹介します。
1.死因や病状などを尋ねる会話内容
親しい間柄であれば、そのご家族とも仲が良かったという人も多いでしょう。すると、晩年の病状や死因などを知りたいと思う人も少なくありません。
しかし、死因や病状を尋ねることはご法度です。死因や病状を尋ねてしまうことで、家族を亡くした人は、再び家族を亡くした時の辛い気持ちや大変だった思い出などを振り返ることになってしまうからです。
気になったとしても、死因や晩年の病状を自分から聞くことはやめましょう。
2.長寿の故人に対して「大往生」
長生きした故人に対して、身内が「大往生」という言葉を使うことはよくあります。
しかし、大往生という言葉は、その人が亡くなったことに対して「安らかに亡くなった」「立派な死を遂げた」という意味が含まれます。そのため、身内以外の他人が故人に対して「大往生」と使うのは、あまりに無神経です。
長生きした故人を見て「長生きできて良かった」と思う人はいるかもしれません。しかし、必ずしも長生きしたからと言って、家族が亡くなった人がその事実を良しとしているとは限りません。
したがって、身内以外の人が故人に対して「大往生」と使うことは控えてください。
3.「元気出して」などの無神経な励まし
家族が亡くなった人に対して「元気出して」と励ましの言葉としてかける人がいますが、家族が亡くなった深い悲しみに暮れている人に「元気を出して」という言葉は、よく考えると無神経な言葉です。
「元気出して」という言葉に深い意味を考えず、ありがたく受け取る方も多くいるでしょう。しかし、亡くなったご家族と特別仲が良かった場合や、本人の中で後悔が残る形であった場合などは、こうした励ましの言葉も重くのし掛かる可能性があります。
家族が亡くなった人に対して「元気を出せ」というニュアンスの言葉は、あまりに酷です。相手に寄り添った言葉掛けを意識してください。
4.「これから頑張らないと」など鼓舞する言葉
時々、葬儀の場などで故人の親族に対して「これからあなたがしっかりしないと」や「頑張らないと」と鼓舞するような言葉をかける人を見かけます。
しかし、家族を亡くした人にとって、まだ心の整理がついていない状況で、このような言葉をかけられるのは、あまりにも心身ともに負担がかかります。
先ほどと同様に、相手に寄り添った言葉を選ぶことがとても大切です。「何か助けになれることがあったら連絡してね」など、相手の心の負担を減らせるような言葉を選びましょう。
5.不幸が続くことを連想させる「重ね言葉」
一般的な知識として、家族が亡くなった人に対して忌み言葉に当たる言葉は避けるべきです。中でも、不幸が続くことを連想させる「重ね言葉」は避けるようにしましょう。
- 続く
- 再び
- 重ね重ね
- たびたび
- またまた
- ますます
- 追って
こうした言葉は、不幸を連想させる言葉として、家族を亡くした人に対して無神経であると言われています。最近では、あまり気にしないという人もいますが、一般的なマナーとして忌み言葉はNGです。
家族を亡くした人には心に寄り添う言葉選びを
いかがでしたか。家族を亡くした人は、いくら気丈に振る舞っていても、心は疲弊していることが多いです。相手に負担をかけるような言葉は控え、心の負担を軽くしてあげられるような気遣いのある言葉選びを心がけましょう。