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エアコンの暖房が効かない原因とは?
エアコンの効きが悪くなる原因というのは様々です。エアコンのランプが点滅しているようであれば、エアコンに問題があるということです。その原因には以下のような事が考えられます。
室外機が回っていない
室外機が故障した可能性もありますが暖房運転の場合、エアコンの室外機を温めるために霜取り運転というものを行う場合があります。特に雪国などの外の気温が著しく低い環境の場合は定期的に起こりやすいケースです。
静音モード、省エネ運転モードになっている
エアコンには風力を調整する機能が付いています。静音モードや省エネ運転モードの場合、風力が弱い状態で運転するので暖房が効きにくくなってしまいます。暖房の運転モードがどうなっているのか、リモコンを確認してみましょう。
フィルターの詰まり
エアコンにはフィルターが付いています。このフィルターを定期的に清掃しなかった場合、部屋の中のホコリなどが詰まってしまい、送風を妨げてしまう恐れがあります。もし運転モードに問題がないにも関わらず、風が弱いというのでしたら一度フィルターの状態を確認してみましょう。
冷媒ガスの漏れ、もしくはガスがなくなった
暖房は、部屋の中の冷たい空気に熱交換器を使って温めることで温風を部屋に送り出しています。そして熱交換器の中には冷媒ガスが循環しており、これによってエアコンが適切な温度の風を送り出しているのです。
つまりガスを通しているパイプやパッキンの問題でガスが漏れる、循環が悪くなることでエアコンが不調を訴えることがあります。
エアコンの暖房が効かないときの対処法
先程原因を挙げましたが、もちろんそれぞれに対して対策が必要になってきます。特に冷媒ガスの漏れや循環に関しては、人間でいう所の血液の流れに問題があるのと同じレベルです。ここでは、先程あげた原因に対する対処法を紹介します。
エアコンとリモコンの確認
エアコンの故障かどうか確認する前にエアコンの電池は問題ないか、上手く機能しているかを確認しましょう。そこで問題がなかった場合はエアコン本体のコンセントの確認、そして本体に電源ボタンが付いていないかを確認します。初歩的な話ではありますが最初に確認する必要があります。
風力に問題がある場合
フィルターの汚れによって風力の問題が発生するケースが有るため、使う頻度によりますが最低でも2~3ヶ月に1回はエアコンのカバーを取り外して、フィルターの清掃を行いましょう。
また、室外機が汚れているケースもあるので清掃の際は、取扱説明書をよく読んで清掃を行って下さい。ただし、それでも風力に問題がある場合は、個人では清掃しづらい部分(エアコンの内部など)を清掃しなければいけない可能性がありますので、清掃業者に依頼しましょう。
冷風しか出ない場合
室内機と室外機を繋ぐパイプに霜が付いている場合、特にエアコンを稼働して20分程度たった後にそうなった場合は冷媒ガスが漏れている可能性があります。
パイプに異常がない場合は、ガスのバルブに使用しているパッキンの劣化によって漏れている可能性があります。パイプの場合は、ホームセンターに市販されている屋外用のパテを使用して修復することが可能ですが、個人では直せないケースが多いので業者に依頼することをオススメします。
霜取り運転を行っている
このケースはエアコンに問題がないケースです。この運転を行っている場合、起動してから10分ほど冷風しか出ないケースもありますので、取扱説明書を見て霜取り運転中か確認する、もしくは直接室外機を見て霜や雪が積もっていないかを確認して見て下さい。
落雷や停電があった場合
エアコンの中にCPUが存在するため、落雷や停電があった場合には機能が停止しているケースがあります。ですので一度コンセントを外す、ブレーカーを落とすなどして再起動をしてみて下さい。
清掃時などの取り付け間違い
清掃時などに、フィルターなどが適切に取り付けられていない可能性があります。説明書などを読んで取り付け間違いがないか確認してみて下さい。
エアコンで暖房が効きにくい環境とは?
エアコンのランプは点滅していない。ガスにも異常がない。それでも暖房の効きが悪いという場合は、以下の原因が挙げられます。
部屋の大きさに対してエアコンの能力が足りない
エアコンには10畳用などの部屋の大きさに関する規格があります。例えば20畳の部屋に10畳用のエアコンを設置した場合は、エアコンの能力が足りないので必然的に暖房の効きが悪くなります。これに関してはエアコンの増設、もしくは買い替える必要があります。
部屋の間取りが悪い
また原因が部屋の間取りが悪いという場合は、例えば吹き抜けのある家やリビング階段がある部屋のケースです。暖かい空気というのは冷たい空気よりも軽いため、高い所に流れてしまいます。
そのためこのような間取りの場合は、いくら暖房を稼働させても2階や天井などの高い場所に暖かい空気が逃げてしまうのです。対策としては天井にファンを設けて空気を循環させる。もしくはカーペットや床暖房などを設置して足下から改善しましょう。
部屋そのものが暖まりにくい
そして隙間風や薄い窓の場合、室内の熱が外に逃げやすい状態にあります。これは部屋そのものが暖まりにくい原因ですので、次のような対策を取って、部屋の外に暖かい空気が逃げないようにしてみて下さい。
- 厚手のカーテンに変えることで窓際の冷えた空気を食い止める
- 100円ショップに売っている断熱シートを壁や窓などの冷たい場所に貼る
- 体感温度を上げるために加湿器を付ける
故障で暖房が効かない時は修理や新調も視野に入れる
個人では対策のしようがないケースとして、エアコンの故障があります。簡単な部品の交換で済むのであればいいのですが、故障した場所やレベルによっては、新しいものを買ったほうが安くなるケースも存在します。また、先程書いたとおりガス漏れや内部の故障の場合は個人で修理できないので、業者に修理を依頼する必要があります。
近年の異常気象が頻繁に起きている状況下において、エアコンは生活必需品と言っても過言ではありません。問題が発生した場合、個人で対処する方法を知ることも大切ではありますが、業者に確認をしてもらったほうが確実です。もしアナタが対処できないと判断したのなら、すぐに業者を呼んでエアコンを見てもらいましょう。
その結果、もし新たに購入する必要があるのなら、まずはエアコンの仕様と部屋の状態(広さ、間取りなど)をよく確認しましょう。特にエアコンが100V用なのか200V用なのか、部屋にあるコンセントが対応しているのかは重要なので、必ず確認して下さい。
まとめ
今回は暖房の効きが悪いときの原因と対策についてまとめました。部屋の間取りや広さなど、暖房が効きにくい理由は色々とあります。ですのでエアコンと部屋、両方の状態を確認してどこに問題があるのか、どのような対策を取るべきなのかを見極めることが重要です。快適な生活をおくるためにも記事を参考に対策を行ってみて下さい。