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エアコンを点けているのに部屋が暖まらない!
真冬になると、部屋の中にいても寒さを感じることが多くなります。そんな時、部屋全体を暖めてくれるエアコンはとても便利です。
しかし、エアコンを点けているのになぜか部屋が暖まらない、暖かく感じないという声が多く聞こえます。実際、ネット上でもエアコンは効率が悪いとまで言われており、エアコンよりも別の暖房器具を利用しているとの声も多く見受けられます。
ですが、エアコンは正しい知識を活用することで、効率よく部屋中を暖めることができます。反対に、正しく活用しなければ、暖房効率が下がり、部屋がなかなか暖まりません。
エアコンの暖房効率が下がると電気代もUP!?
エアコンの暖房効率が下がってしまうと、その分、設定温度を上げてしまう人が多いため、電気代も必然的に上がってしまいます。電気代の請求書を見て「こんなに上がるの!?」と驚いた経験がある人も多いでしょう。
実際、冷房よりも暖房の方が電気代は高くなる傾向が強いです。しかし、暖房効率を上げることで、設定温度を上げる必要がないので、電気代を少しでも抑えることができます。
エアコンの暖房効率を下げてしまう『NG行為』5選
エアコンを点けているのに暖まらないと感じる人は、まず暖房効率を下げてしまっていないかチェックしてみましょう。下記で紹介する何気ない日常の行動が暖房効率を大幅に下げているかもしれません。
1.エアコンのフィルター掃除をしていない
暖房を使うシーズンに入る前に、エアコンのフィルターを掃除しましたか。暖房機能を使う際は、まずエアコンのフィルターをきれいにすることがとても重要です。
エアコンフィルターに汚れが溜まってしまうと、上手に温風を部屋へ送り出すことができず、なかなか部屋が暖まらない原因となります。必ずシーズンに入る前に一度は掃除をし、その後も簡単な掃除を月に1〜2回は行うことを推奨します。
2.エアコンの風向きを上にする
皆さんのご家庭では、エアコンの風向きを意識的に設定していますか。「自動」に設定している場合は、人感センサーで人がいる方向へと温風を送ってくれるため、暖房効率を上げることができます。
しかし、「自動モード」ではなく、自分で風向きを設定するモードを使用している場合、風向きを上にした状態で暖房を使うと効率が下がってしまいます。なぜならば、暖かい空気は上にいく性質を持っているため、上向きに設定していると暖かい空気が下へと来なくなるからです。
私たちは床に近い位置で生活しているため、暖かい空気が下へ来なければ「寒い」と感じます。そのため「暖房を点けているのに暖かくならない」と不満に思うようになるのです。
3.エアコンを「弱運転」モードにしている
暖房機能は電気代が高くなりがちです。そのため、少しでも節約をしようとエアコンの風量を「弱」にしている人が多いです。しかし、暖房機能は「弱」では部屋がなかなか暖まりません。
暖房効率が悪くなれば、その分、エアコンの設定温度を上げようとする人は多いです。エアコンの暖房機能は、設定温度を1度上げると10%ほど電気代が上がると言われています。そのため、風量を「強」にするよりも電気代が高くなってしまいます。
暖房機能に関しては、電気代の面でも暖房効率の面でも風量を「強」あるいは「自動モード」に設定するのがオススメです。
4.ドアやカーテンを開けっぱなしにしている
エアコンを使用する際、ドアを開けっ放しにしていては、暖かい空気が外に逃げてしまったり、温める範囲が広くなってしまったりするため、暖房効率が下がってしまいます。
また、多くの人が「シャッターを閉めているからカーテンを閉めなくてもいいや」とカーテンを開けっぱなしにしていますが、これも暖房効率を下げる原因の1つです。
窓は外気に直接触れているため、冷気に当たった窓ガラスが直接室内に冷気を送り込んでしまうことがあります。この冷気を遮断するためにも、カーテンはしっかりと隙間なく閉じることが重要です。
5.エアコンの室外機周りに物を置く
エアコンの室外機の周りはきれいに整頓されていますか。室外機の周りに多くの物を置いていると、空気が通りにくくなるため暖房効率が下がってしまいます。
意外と忘れがちな場所なので、上記の4点に心当たりのない方は、室外機の周りに物を置いていないか、雪が積もっていないか、またきちんと掃除されているかを確認してみましょう。
エアコンの暖房を効率よく使うためには?
エアコンの暖房を効率よく使うためには、エアコンの設定はもちろん、エアコンを使用している部屋にも工夫を施しましょう。部屋の環境を整えることで、より効率よく部屋を暖めることができます。
- エアコンの風向きを下に下げる
- 風向きを左右動かせる場合は人がいる場所を集中的に
- サーキュレーターを上向きに稼働させて効率を上げる
- 部屋を加湿する
- 部屋のカーテンを厚手にする
- 窓に断熱シートを貼る
- 風量は「自動」または「強め」
また、エアコンのフィルターを定期的に掃除することも忘れないようにしましょう。
ちなみに、エアコンの暖房機能の設定温度は、20度が適正温度とされています。部屋の大きさにもよりますが、あまりにも高く温度を設定しなければいけない場合は、今一度、エアコンを正しく使えているか、フィルターが汚れていないかを確認しましょう。
エアコンの暖房効率を上げて暖かい部屋で冬を過ごそう
いかがでしたか。エアコンの暖房効率が下がると、なかなか部屋が暖まらないだけでなく、電気代も上がってしまいます。今回紹介した暖房効率を上げるポイントを参考に、エアコンの設定やお部屋の環境を再確認してみましょう。