思春期の子どもにするべきではない「NG行為」4選

ベンチで落ち込む女子学生

思春期の子どもは接し方が非常に難しい時期です。親御さんや周囲の大人たちは、子どもの言動の変化に悩むことも多いでしょう。思春期は子どもとの新たな関係づくりの始まりでもあります。大切なわが子の自立を成功させるための、思春期の子どもにするべきではない『NG行為』をご紹介します。

思春期とは

ベランダに並ぶ学生の後ろ姿

思春期とは、小学校高学年くらいから16~18歳までの時期に、子どもが大人へと成長するための移行期間を指しています。この時期、子供の心と体には大きな変化が起こり、戸惑いを覚えると同時に、自我が芽生え始めると言われています。

それまでは親に対して素直であった子どもが、急に反抗的な態度になったり、訳もなく不機嫌になるなどの行動が見られます。また、親から自立したいという欲求が高まる一方で、親元から離れていくことの不安を感じる子どももいるようです。

思春期の時期は、本人だけでなく、周囲の大人にとっても戸惑いがあり、難しい期間です。しかし、子どもの成長には必要なことであり反抗期も自然のことです。思春期とはこういうもの、と温かく見守ることを心がけましょう。

思春期の子どもにするべきではない『NG行為』4選

喧嘩をしている家族

1.反抗を押さえつける言動はNG

反抗期は子どもが精神的に自立するために大切な過程です。それまでは素直で可愛かったわが子が急に口答えをしたり、不機嫌になったりすることで、周囲の大人は動揺することもあるでしょう。

見過ごせないような言動はきちんと叱る必要がありますが、思春期の重要性を親は素直に受け止め、子どもの反抗を押さえつけるような言動は控えましょう。

2.子ども扱いするのはNG

思春期の時期の子供は、社会的にはまだ大人として認められていませんが、「自分はもう子供ではない」という自我が芽生えます。親から子ども扱いされ、あれこれ指示されたり詮索されることに抵抗感を持ち、自分を理解してもらえていない、という不安定な気持ちになりがちです。

思春期は、子どもを徐々に大人扱いする時期です。周囲の大人があれこれ詮索しすぎるのも控えましょう。

3.干渉し過ぎるのはNG

母親に何か言われている小学生の女の子

親が子どものことを心配し、ケアしたい気持ちが出ることは自然なことです。しかし、その想いが強すぎて、子供の主体性を尊重できなくなると、逆に子供を傷つけてしまうことにもなりかねません。

子どもが傷つき弱っている時はしっかり寄り添いながら、見守る姿勢を見せます。そして、子供がすべきことまでやってあげようとするのは、親御さんもグッとこらえ見守る姿勢を取りましょう。

4.命令や批判をするのはNG

思春期になると「自分は大人」という意識が強くなるので、「〇〇しなさい!」などと命令されることを、とても嫌がる傾向があります。

また、「どうして〇〇なの?」「まだ〇〇していないの?」のような否定と命令のニュアンスで接すると、自尊心を傷つけてしまう可能性もあります。頭ごなしに叱ったり、命令するような伝え方にならないよう心がけましょう。

思春期の子どもへの叱り方

自転車を押す女子学生

前述したように思春期の子どもには、頭ごなしに否定するような叱り方はNGです。ではどのように伝えればよいのか、思春期の子どもを叱る時のポイントをまとめてみました。

  • 「お願い」するようなニュアンスで伝える
  • 親の意見だけを言うのではなく、必ず理由を添える
  • 伝えるタイミングを見計らう
  • 子どもを否定するのではなく、子どもがしている「行為」に対して注意する

「〇〇しなさい」ではなく、「〇〇してくれたら助かる」「〇〇して欲しい」などのように、大人扱いした表現を使ってみるとよいでしょう。また、親や周囲の大人に否定されたととらえないよう、常に子どもの存在価値を認める姿勢も、自立を上手に引き出すことができるでしょう。

子どもの話や意見に耳を傾け、受け入れる姿勢が大事!

砂浜に立っている女子高生の後ろ姿

思春期の子どもは大人へと成長するための移行期間です。自立しようとして親を遠ざけるような行為をしてきますが、そのような時は距離を置いてあげるのが良いでしょう。

また、その逆に、甘えてきたり頼ってきたときは、しっかりと受け止めてあげてください。いざという時には親を頼れる安心感を持ってもらえるように、受け入れる姿勢を見せてあげることが大切です。

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