裁ほう上手の剥がし方とは?接着後はキレイに取ることができない?

裁縫

裁縫上手は、糸も針もアイロンも使わずに布を接着できますので、裾のほつれや裾上げを簡単にできます。強力な接着力で、水にも強く洗濯で剥がれることはありませんのでとっても便利なのですが、後になって剥がしたいと思っても剥がし方が分かりませんでした。そこで今回は裁縫上手の剥がし方を調べてみましたのでご紹介します。

裁ほう上手は剥がせる?

裁縫用ボンド

裁ほう上手は、お裁縫用の糸も針もまったく必要なく、またアイロンも使わずに布をしっかり接着させる新しいタイプの裁縫グッズです。簡単に言うと布用ボンドですね。

裁ほう上手は、シリル化ウレタン樹脂という成分で作られていますが、布を接着させるほどの接着力があり、洗濯によって剥がれることが無いよう水にも強いので簡単には剥がれません。

すぐ剥がれる剥がし方があるなら接着する意味がないですよね。

裁ほう上手は剥がせる

裁ほう上手は基本的には剥がすことが前提の商品ではありませんので、簡単にペリッっと剥がせる剥がし方はありませんが、エタノール消毒液や除光液を使ってコツコツ落とすことが可能です。

ここからはエタノール消毒液や除光液を使った裁縫上手の剥がし方を説明します。

《 ポイント 》

  • 裁ほう上手は強力な接着力があり、水にも強いので簡単には剥がれない。ただし、エタノール消毒液や除光液を使って落とすことは可能である。

裁ほう上手の剥がし方の手順と注意点

エタノール

裁ほう上手の特徴

裁ほう上手の主成分は「シリル化ウレタン樹脂」と「水」です。

裁ほう上手はアイロンで接着させるタイプの接着剤ですので、アイロンのスチームを出さずにアイロンをあてることがポイントです。裁ほう上手はアイロンをあてることで粘着力が弱まります。

裁ほう上手の剥がし方:エタノール

裁ほう上手の主成分のシリル化ウレタン樹脂は、エタノール消毒液で剥がしやすくなります。

用意するもの

  • エタノール消毒液
  • アイロン
  • コットン
  • タオルなどのあて布
  • 歯ブラシ
  • ゴム手袋

手順

  1. 裁ほう上手が付着している部分にエタノールをたっぷり染み込ませる。
  2. 数分放置する。※放置することでエタノールが染み込み粘着力が弱くなる。
  3. 上からあて布をあててスチームなし(ここが重要ポイントです!)でアイロンをかける。
  4. ボンドが柔らかくなったらゆっくり剥がす。
  5. 残ったボンドはエタノールを染み込ませたコットンをあてながらゆっくりと剥がす。または、歯ブラシなどで擦り落とす。

注意点

  • 大量のエタノールを使うことになるので、作業をする場合は必ず火の気のないところで、十分に換気をしながら行ってください。
  • エタノールや歯ブラシの摩擦により、生地が傷んだり色落ちする場合もありますので、一度目立たない箇所でパッチテストしましょう。
  • 頑丈にしっかりと裁ほう上手がぺったりと張り付いている箇所は、剥がせないことも多いですが、無理に剥がすと布を破いてしまったり、傷めてしまうのでご注意ください。

裁縫上手の剥がし方:除光液

除光液はマニキュアのエナメルを溶かしますが、シリル化ウレタン樹脂も剥がれやすくなります。

用意するもの

  • 除光液
  • コットン
  • お湯
  • タオル
  • ゴム手袋

手順

  1. 裁ほう上手が付着している部分に除光液をしっかり染み込ませる。
  2. 上からコットンをかぶせる。※除光液が乾きにくくするため。
  3. 数分放置する。※放置することで除光液が染み込み粘着力が弱くなる。
  4. ボンドが柔らかくなったら除光液を染み込ませたコットをあてながらゆっくり剥がす。または、歯ブラシなどで擦り落とす。
  5. 除光液がついた箇所をぬるま湯で洗い流す。

注意点

  • 作業をする場合は必ず火の気のないところで、十分に換気をしながら行ってください。
  • 除光液や歯ブラシの摩擦により、生地が傷んだり色落ちする場合もありますので、一度目立たない箇所でパッチテストしましょう。
  • 頑丈にしっかりと裁ほう上手がぺったりと張り付いている箇所は、剥がせないことも多いですが、無理に剥がすと布を破いてしまったり、傷めてしまうのでご注意ください。

《 ポイント 》

  • 裁ほう上手を剥がす時は、エタノール消毒液、除光液などを使う。

裁ほう上手ではない布用ボンドの剥がし方

除光液

除光液やベンジンを染み込ませて落とす

裁ほう上手以外の、以前からある一般的な布用ボンドは、ドラッグストアでも購入できる除光液やベンジンをボンド部分に染み込ませて、ボンドが柔らかくなったらヘラで削るか、歯ブラシでこすり落とすことで、だいたいは取り除くことが出来るようです。

刺激の強い除光液やベンジン、ボンドを落とす際の摩擦は布地を傷めることがありますので注意しましょう。

熱めのお湯を使って落とす

こちらも、裁ほう上手以外の布用ボンドの落とし方になります。一般的な布用ボンドは、その多くは、熱めのお湯に漬けることで粘着力が弱まり、剥がしやすくなります。

剥がしている途中で剥がれにくくなってきたら、再度お湯に漬けてみると、また落としやすくなります。50℃~60℃の温度のお湯が適温になりますので、こちらをご用意ください。

ただし、熱いお湯は布を傷めますし、縮みや色落ちの原因になりますので、おしゃれ着やスーツなどへ対処法としては向いていませんのでご注意ください。

また、この方法は裁ほう上手ではなく、一般的な布地用ボンドの落とし方の対策になります。裁ほう上手は水には強いので、こちらの方法では、期待できるほどの効果はほとんどないでしょう。

《 ポイント 》

  • 裁ほう上手以外の布用ボンドの落とし方は、除光液、ベンジン、お湯などを使って剥がす。

裁ほう上手や布用ボンドがキレイに剥がせなかった時の対処法

ジーンズをカット

スカートやズボンの場合

上記のご紹介方法を用いて何度ためしてみても、接着剤が落とせない場合は、いっそあきらめて丈を詰めてしまったり、お裁縫が得意な方であれば、接着剤部分から下をカットして、カットした分を別の布やレース素材などを縫い合わせて、デザインを変えてみるのも良いでしょう。

丈詰めや別布での丈足しが出来ない場合①

お子さんのスカートやズボンであれば、お気に入りのワッペンを縫い付けてみたり、綺麗な柄の布リボンやレースを縫い付けて、接着剤部分を隠してしまうのも良いでしょう。

丈詰めや別布での丈足しが出来ない場合②

裁ほう上手が落とせないことで、衣服としてはもう着用は出来ない場合は、生地を捨ててしまうのはもったいないのできんちゃく袋やポーチ、サコッシュなどに作り替えてしまう事がおすすめです。

『サコッシュ 簡単 型紙』といったキーワードで検索してみると、比較的簡単に作れそうな型紙や、作り方の説明の動画などがたくさん表示されます。

型紙がダウンロードできるサイトもありましたので、是非チェックしてみてください。あるいは、布地のサイズによっては、お子さん用のスカートや半ズボンなどに作り替えてしまうのもお勧めです。

裁ほう上手を使う際に気を付けること

スーツ

スーツやおしゃれ着などにはNG

上等な布地素材を使用していたり、一定の期間で丈を元に戻したり、お直しをやり直したりすることが想定されるもような衣類でのご使用には不向きです。

『とろみ素材』と呼ばれるものにはNG

とろみ素材とは、特定の種類の生地を指すのではなく「とろみ」のある生地全般の総称となりま  す。とろみ素材といわれている素材は、以下のようなものがあります。

  • アセテート/トリアセテート
  • キュプラ
  • シルク
  • テンセル
  • レーヨン

薄手でテロンとした手触り感のある素材になります。これらのとろみ素材といわれる布地に共通しているのは、しっとり感と柔らかい手ざわり感を持つことが特徴です。

これらの素材は特に、裁ほう上手が落ちにくい素材になります。薄手ですので、摩擦に向いていない素材でもあります。

これらの素材は特に、裁ほう上手を使うことはお勧めできないものになりますので、裁ほう上手のご使用の前に、表示のタグを必ずご確認をしていただくよう注意しましょう。

裁ほう上手

コニシ ボンド裁ほう上手 120g #05626

裁ほう上手スティック

コニシ ボンド 裁ほう上手スティック 水性ウレタン系接着剤 6ml #05747

最後に

アイロン

裁ほう上手のはがし方は試してみたところ、エタノールを染み込ませてから、少しずつ接着剤をはがしていく方法がやりやすく感じました。

おしゃれ着やスーツなどの丈詰めには不向きですが、比較的安価な制服のスカートや作業着とお子さんの綿素材の普段着などの丈詰め、保育園・幼稚園や小学校に持っていくお道具箱用の手提げ袋やきんちゃく袋、お弁当袋などの制作用に向いています。

裁ほう上手は、お裁縫が苦手な人や、急いでいるときなどの緊急対応には、大変便利で持ちの良い布用接着剤ですので、用途や布地を選んだうえで使っていく分にはとっても有効なお裁縫用アイテムだと思います。その特徴をご理解いただき、是非ご活用ください。

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