目次
コンビニ商品やお惣菜に使われるプラスチック容器
コンビニ商品やお惣菜を一時的に入れる容器として使用されることの多いプラスチック容器は、様々な場所で見かけますよね。最近では、ご家庭の保存容器としてプラスチックが使用されていることも多いです。
食品を保存したり、一時的に入れておく容器としてとても便利なプラスチックですが、使われている素材によっては耐熱性能が低いなど、注意点も多いです。間違った扱いは危険を招くこともあるので、正しい扱い方を理解しておくことが大切です。
プラスチック容器に絶対してはいけないNG行為5選
プラスチック容器は様々な使い方ができるため、とても便利な商品です。しかし、プラスチック容器によっては、扱い方に注意しなければいけないことも…。ここでは、プラスチック容器にしてはいけないNG行為について解説します。
1.「電子レンジOK」でない容器の電子レンジ加熱
最近では、コンビニ商品に使われているプラスチック容器やプラスチック保存容器に、電子レンジOKの耐熱性の高いプラスチック容器が増えてきています。
しかし、電子レンジOKの記載がないプラスチック容器は、電子レンジ加熱してしまうと溶けてしまったり、変形してしまったりする恐れがあるため、絶対NGです。具体的には、90℃以上で溶けてしまう可能性が高まると記載されています。
2.容器に何も入れずに電子レンジで加熱する
最近では、多くのご家庭で活躍している耐熱性のあるプラスチック容器ですが、電子レンジOKと記載されているプラスチック容器であっても、容器に何も入れず空焚きするのはNGです。
プラスチック容器に限らず、何も入れずに電子レンジで加熱してしまうと、放たれる電磁波が行き場をなくしてしまい、電子レンジ庫内全体に熱が放出されることになります。
すると、電子レンジ自体が故障してしまったり、最悪の場合、多大な負荷がかかり、電子レンジが焼損してしまう危険性もあります。必ず加熱する食品を入れて稼働させるようにしてください。
3.耐熱性能のない容器に熱湯を注ぐ
耐熱性能のないプラスチック容器に熱湯を注ぐ行為も控えてください。熱に弱いプラスチックを使用している容器の場合、熱湯を注いでしまうと変形する恐れがあります。
熱湯を注ぎ変形してしまうと、容器そのものが使えなくなってしまうだけでなく、容器から熱湯が溢れ、火傷の危険性もあります。基本的に熱湯を注ぐことは控え、熱湯OKなどの表示があるもののみ使用するようにしましょう。
4.基本的にオーブン調理はNG
プラスチック容器の中には、電子レンジ加熱が許可されている商品が多くあります。しかし、多くのプラスチック容器は、基本的にオーブン調理をNGとしています。
これは、オーブン機能にプラスチックが対応できず、溶けたり変形したり、商品によっては破裂を引き起こす恐れがあるからです。
電子レンジOKの耐熱性能を持つプラスチック容器でも、オーブン機能はNGとなっている容器は多くあるので、使用の際は注意しましょう。
5.大きめの容器に灯油を入れる
食品とは別の観点での注意点です。ガソリンスタンドなどでポリタンクに灯油を入れてもらう光景をよく見かけますが、この際、大きめのプラスチック容器であっても、プラスチック容器に灯油を入れてもらうことはできません。
多くの人がその危険性をご存知だとは思いますが、プラスチック容器に灯油を入れてしまうと、溶けてしまったり変形する恐れがあり、容器から灯油が漏れ出てしまう危険性があります。
灯油は火事を引き起こすため、消防法でも禁止されています。したがって、ガソリンスタンドなどでもプラスチック容器に給油してもらうことはないため、このような危険性が起こることはまずありませんが、念のため、知識として理解しておきましょう。
プラスチック容器は熱に弱い…表記を必ず確認して!
以上で紹介したように、プラスチック容器は基本的に熱に弱いものが多いです。最近は、電子レンジに対応した商品も多く出ていますが、全てのプラスチック容器が対応しているわけではありません。
- ポリスチレン(PS)製…耐熱温度は70〜90℃なので、基本的に電子レンジ不可
- ポリプロピレン(PP)製…耐熱温度は110℃〜130℃なので、電子レンジ対応
このように、使われているプラスチック素材によって、高熱に対応しているものとしていないものに分かれます。
プラスチック容器に入れた食品を電子レンジで温めたい場合は、必ず容器や説明書に記載されている表示を確認した上で温めるようにしましょう。
プラスチック容器は表記されている指示に必ず従って
いかがでしたでしょうか。プラスチック容器は必ずしも電子レンジなどに対応しているとは限りません。プラスチック容器を扱う際は、必ず容器に記載されている指示に従って使用するようにしましょう。