目次
フライパンが魚臭いときの対処法7つ
台所洗剤で洗うだけでは落とすことが難しいフライパンの魚臭い原因は水分と脂分です。特に青魚を焼いたときはなかなかとれないものです。
そこでフライパンに付いた魚臭いのを取る方法を7つご紹介します。
①重曹
魚料理をした後のフライパンに水と大さじ1の重曹を入れてしばらく煮立たせます。お湯を捨ててからキッチンペーパーなどで水分を拭き取ります。
重曹の代わりにお酢でも代用できますが、お酢は加熱するとツーンとしたニオイが鼻につくので臭いが気になる人には重曹をおすすめします。
②牛乳
魚臭いフライパンの中に牛乳を入れて沸騰させると生臭さがなくなって消臭されます。
調理をする際にくさみ消しとして牛乳を利用したことがあるかと思いますが、フライパンでも同じように魚臭いのを消すことができるということですね。
③茶がら
茶殻には消臭効果があります。使用後のフライパンに水とお茶の出がらしを入れて2~3分沸騰させたら冷めるまで放置します。
その後は台所洗剤でよく洗いお湯ですすぐだけで臭いが消えてしまいます。
④コーヒー豆のかす
抜群の消臭効果を発揮してくれるコーヒー豆のかすを冷蔵庫の中の臭い取りに再利用している人も多いようですが、フライパンの魚臭いのを消すにも有効です。
コーヒー豆のかすと水をフライパンに入れ2〜3分沸騰させたあと冷めたら水で流します。
⑤塩
調理した魚をお皿に移したら空のフライパンに大さじ1程度の塩を入れて1〜2分ほど炒ります。
塩の色が白から薄茶に変わったら火を止め塩は捨ててしまいます。フライパンが熱いうちに手早くキッチンペーパーで汚れを拭き取りましょう。
この方法は洗剤を使うより水道代の節約にもなり環境にも優しいので、漁師が船上で魚料理をしたときにも行っています。
⑥お米のとぎ汁
お米の研ぎ汁をフライパンに入れて少し放置しておきます。
その後、台所洗剤で洗うと臭いが取れているでしょう。お米のとぎ汁ならお金も手間もかからないので経済的です。
⑦焼き魚専用のフライパンを用意する
「焼き魚専用のフライパン」を用意することが一番確実な方法ではないでしょうか。
《 ポイント 》
- 重曹、牛乳、茶殻、コーヒーかす、塩、米のとぎ汁を使って消臭する
- 焼き魚専用のフライパンを使う
フライパンを掃除するときに気を付けること
調理のあとに困ってしまうのが、フライパンにこびりついた油汚れと焦げ付きですよね。
汚れが取りやすくなるように使用後すぐに水に浸けたり、クレンザーを使って力まかせにゴシゴシとこすり洗いするのは大間違いです。
そうした洗い方がさらなる焦げ付きをまねき、フライパンの寿命を縮めてしまうことになるのです。
洗い物のストレスを少しでも軽くして、なおかつ長持ちさせるためにはフライパンの正しい洗い方を知っておくことが重要です。
フッ素樹脂加工フライパン
使用直後のまだ熱いうちに水をかけるなどして急に冷やすとフライパンの変形や、内面のふっ素樹脂加工が痛んではがれる原因になります。
急冷を避けてフライパンが十分冷えてから洗って下さい。表面の加工を傷めないためには水よりお湯で洗うのがおすすめです。
またスチールたわしや磨き粉を使用すると表面の加工が痛む原因になりますので、柔らかいスポンジと台所洗剤でこすり過ぎないように優しく丁寧に洗うようにしましょう。
鉄製フライパン
鉄製のフライパンは油がなじんでないと焦げ付きやすいので、洗う時はなじんだ油を落とさないように洗剤を使わずに洗いサビが発生しないように水気をとばしてください。
最初に使用する時や、洗剤を使って洗った後は薄い油の膜を作って焦げ付きにくくする「油ならし」を必ず行ってください。
フライパンの外側の汚れ
フライパンの内側ばかりに気を取られ、外側の汚れをそのまま放置していると加熱されることで炭化し、こびりついて汚れが取れにくくなってしまいます。
調理後は外側の汚れの洗い忘れがないようにしましょう。
《 ポイント 》
- ふっ素樹脂加工のフライパンは冷ましてから柔らかいスポンジで洗う
- 鉄フライパンは洗剤を使わず「油ならし」をしておく
- 外側の汚れの洗い忘れがないように注意する
手が魚臭いときの対処法
魚の生臭さの元となるアミン臭は手に馴染みやすいため、手のひらの凹凸に入り込んでしまうと石鹸等でゴシゴシ洗ったくらいでは臭いを落とせません。
以下の方法は魚臭い時だけでなくニンニクや玉ねぎを切った際に手に付いた臭いにも代用できます。
ステンレスソープ
ステンレスに直接触ることで化学反応を起こして臭いの元を消してくれます。
ステンレスソープは100均やホームセンターなどで購入することができますが、手元にない場合はステンレス製の蛇口やシンクに手を擦るだけでも効果がありますので試してみて下さい。
果物の皮
柑橘系の果物の皮には細菌を分解して魚臭ささを消してくれる働きがあります。
魚の臭いの元であるトリメチルアミンがアルカリ性なので酸性のレモンで中和させることで消臭効果が高まります。
みかんやカボスなど柑橘系ならどれでも効果があります。
塩
粗塩を手にふりかけて擦り合わせることで臭いを消すことができます。手だけでなく魚の臭いが付いてしまったまな板の消臭にも代用できる一番手軽な方法でしょう。
コーヒー豆のかす
コーヒーを淹れた後の豆のかすも塩と同じ方法です。
豆のかすを手のひらに乗せてゴシゴシ擦り合わせてから水で洗い流せば完了です。コーヒー豆のかすの代わりにお茶の茶殻を使っても同じ効果を得ることができるでしょう。
歯磨き粉
歯磨き粉を手に塗って擦すり合わせてから手を洗うと簡単に臭いを消すことができます。
《 ポイント 》
- ステンレスソープ、柑橘系の皮、塩、コーヒー豆のかす、歯磨き粉を使うと良い
部屋が魚臭いときの対処法
部屋が魚臭くなるのは、部屋のあちこちに飛び散った水分と脂分が空気中で不快な臭いに変化するのが原因です。
飛んだ水分や脂分は目に見えないので広範囲に対策を施さなくてはなりません。
魚を焼く前から換気扇を回しておく
一番の対処法は部屋の換気です。魚臭いのを室内に充満させないために魚を焼く前から換気扇を「強」にして回しておきます。
その際に窓も開けておくのがポイントです。
魚を焼いた後すぐにコンロ周りを拭く
フライパンで魚を焼いた後は壁やコンロにも臭いが付いているので、できるだけ早いうちに拭き取っておきましょう。
濡れタオルを振り回す
濡れタオルを使って消臭する方法もあります。タオルに含まれた水に臭いが吸収され部屋に充満した臭いがかなり抑えられます。
消臭剤を部屋中にスプレーする
市販されている消臭スプレーは、空気中の臭いを包み込んでくれるのでその場の臭いを消すには効果があります。
ただし、魚臭い成分があちこちに飛んでいると消臭スプレーをかけても効果が消えると再び魚臭くなってしまいます。
消臭スプレーする前にキッチン周りを拭いておくとよいでしょう。
緑茶をフライパンで炒る
緑茶を炒ったさわやかな香りで魚の臭いを消してみましょう。
お茶に含まれているカテキンやフラボノイドといった成分にはにおい成分を中和して消臭する効果があります。フライパンでお茶の葉を煙が出るまでから炒りすると、部屋中の魚臭ささが薄れてきます。
炒った後のお茶は自家製ほうじ茶として飲用できますので無駄なく使えますよ。
《 ポイント 》
- 調理前から換気扇をまわす
- 濡れタオルを振り回す
- 消臭スプレーを使う
- 緑茶をフライパンで炒る
最後に
魚を焼いたフライパンが魚臭いときのニオイを取る方法をご紹介しました。
どこの家庭にも置いてある「重曹」「牛乳」「茶殻」「コーヒー豆のかす」「塩」「お米のとぎ汁」などを活用して消臭効果を試してみてください。
面倒な方は「焼き魚専用フライパン」を準備しておくと消臭する手間がかからず楽チンですね。
どれもすぐにできる手軽な方法なので魚臭いニオイを気にすることなく魚料理を味わってください。