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向日葵の花言葉
向日葵の花言葉は情熱的でポジティブな言葉が多い
夏の青空に向かってまっすぐ大きな花を咲かせる向日葵は見る人を元気にしてくれます。そんな太陽のような向日葵の花言葉は情熱的でポジティブな印象を受ける言葉が多いです。
向日葵の花言葉
- あなただけを見つめる
- 憧れ
- 愛慕
- 情熱
- 崇拝
- 光輝
- あなたは素晴らしい
- あなたを幸せにします
向日葵は太陽のほうを追うイメージが強いため、そこから「あなただけを見つめる」「憧れ」などの言葉がつけられたのでしょう。
西洋の花言葉にはネガティブな意味もある
日本の花言葉はポジティブな言葉が多い向日葵ですが西洋の花言葉の中にはネガティブな言葉も含まれています。
- 愛慕・崇拝(adoration)
- 偽りの富(false riches)
かつて太陽信仰のインカ帝国では、向日葵は聖なる花として崇められていたそうです。太陽の神殿に仕える巫女は純金の向日葵の冠をまとっていましたが、侵略してき敵国により冠を奪われてしまったという言い伝えがあります。
それがネガティブな花言葉の由来になっているようです。ちなみに、お隣の韓国ではネガティブな意味ではなく『待っててね』という素敵な花言葉がついています。
向日葵の花言葉は色や品種で変わる
黄色の向日葵
向日葵と言えば黄色が最もポピュラーですが、黄色の向日葵は同じ色でも品種によって大きさや花びらの形などもさまざまです。花言葉も黄色の向日葵には品種ごとの言葉をもっています。
- 未来を見つめて
明るいオレンジで芯は黒褐色、北海道産の日本が誇る品種「サンリッチオレンジ」の花言葉です。 - 願望、憧れ
爽やかなレモン色が特徴、無花粉のため汚れにくく、切り花としても使いやすい大きさが人気の「サンリッチレモン」の花言葉です。 - 元気な子供
他の向日葵と比べてとても小さく、子供のような小ぶりな花をさかせる「サマーチャイルド」の花言葉です。
黄色の向日葵でも、ネガティブな意味の花言葉もあります。
- にせの金持ち
ネガティブな意味を持っているのは大輪の黄色の花言葉です。
贈り方には少々注意が必要かもしれませんが、黄色の向日葵には「憧れ」の意味もあるため、気になる場合は「憧れという意味を持つ向日葵を贈ります。」などのメッセージを添えても良いでしょう。
白い向日葵
向日葵と言えば黄色のイメージですが、中には白い向日葵もあります。品種ではセーラームーン、イタリアンホワイト、バタークリームなどです。
クリームがかった白い花びらは太陽のような黄色の向日葵に比べて爽やかで落ち着いた印象です。そのことから白い向日葵の花言葉は「ほどよき恋愛」「あなたを思い続けます」などの意味が込められています。
赤色の向日葵
赤っぽい紫色の向日葵には「悲哀」という黄色の明るい向日葵とは対照的な、落ち着いたくらい印象の花言葉があります。赤色の向日葵にはチトニアという品種がありメキシコヒマワリとも呼ばれていて、前向きな「あなたは美しい」という花言葉を持っています。
向日葵の花言葉は本数でも変わる
本数ごとの花言葉
向日葵は花の色ごとに花言葉がありますが、花束で贈るときの本数でも意味が変わってきます。
- 1本:一目惚れ
- 3本:愛の告白
- 7本:ひそかな愛
- 11本:最愛
- 99本:永遠の愛
- 108本:結婚しよう
どれも大切な人へ愛を伝えるロマンチックな花言葉を持っています。
向日葵の花束を選ぶ時のポイント
向日葵の花束を選び時に気を付けることは、長い期間日持ちする花ではないため贈る際はできたら当日、早くても前日に用意するのがおすすめです。
また、大輪の向日葵は大きな花瓶でないと飾りにくいため、贈る相手の環境なども考えて品種を選びましょう。花屋さんでの向日葵の相場はだいたい1本150円程度と、相場400円程度のバラ、300円程度のチューリップと比べてリーズナブルです。
ですが、向日葵は品種によって大きく価格が変わりますので、バラよりも高価な向日葵もあります。向日葵だけの花束を贈りたい場合20~30本あれば華やかな花束となるでしょう。
向日葵の花言葉の由来
向日葵の花言葉はギリシア神話の、太陽神のアポロンと海の精のクリュティエにまつわる言い伝えです。伝説は諸説ありますが、どれもポジティブな花言葉とは異なる悲しい内容です。
一つは、クリュティエはアポロンに一目惚れしましたが、アポロンはクリュティエではない別の女神に夢中でした。アポロンへの恋がかなわなかったクリュティエは悲しみのあまり9日間もアポロンの去った方向を見ながら待ち続けました。
そして、立ち尽くしながら待ち続けていた末、一輪の向日葵になってしまった、という言い伝えです。そして、このことから『あなただけを見つめる』という花言葉が生まれ、向日葵は太陽のほうを向きながら咲いていると言われています。
他の言い伝えでは、アポロンとクリュティエは幸せに暮らしていましたが、ある日アポロンは他の女性に夢中になりクリュティエは忘れ去られてしまいます。
以来クリュティエは嘆き悲しみ絶望の中、来る日も来る日も庭で太陽神のアポロンを見つめ続け、その結果、一輪の向日葵になった、という伝説です。
夏になると、青空の下で凛と力強く咲き、私たちに元気を与えてくれる向日葵のイメージとはだいぶ異なる印象の言い伝えがあり、このことから向日葵の花言葉には怖い意味がある、という印象を持つ人もいるのかもしれません。
向日葵に関するQ&A
A.向日葵は4~5月に種をまくと、7~9月に開花します。暖地では春まきのほかに、7~8月に種をまいて10~12月に咲かせることもできます。この遅まきは切り花用の品種が良く咲くと言われています。
A.よく見かける向日葵は草丈の高いものが多いですが、品種改良で草丈10センチ程度のコンパクトな向日葵や八重咲き品種など様々です。野生のものを合わせると、その数は60種類ほどあると言われています。
A.向日葵の誕生花は「7/6、7/20、8/2、8/5、8/31」です。
向日葵の花を長持ちさせるコツ
向日葵の花持ちは5日程度です。切り花で楽しむ場合、長持ちさせるコツは水をかえるときに、花瓶をよく洗うようにすることです。向日葵は他の花と比べて水が腐りやすく、ぬめりが出やすいため、花瓶を洗うことで長く楽しめるでしょう。
また、向日葵に限らず切り花はそのままにしておくと、切り口から悪くなり水を吸い上げにくくなるため、水切りをこまめに行いましょう。古くなった切り口は斜めに切り落とします。断面を広くすることで吸水性が良くなるからです。
加えて、たくさん葉が付いたままだと、水の中で雑菌が繁殖する原因となります。葉は3枚くらいを残してそれ以外は取り除いておきましょう。置き場所はエアコンなどの風や直射日光が当たらない場所に置いてあげて下さい。
最後に
向日葵は太陽の方向を向きながら咲く、という印象が強いですが、実は、太陽を追いかける動きは花が咲く前までだそうです。花が咲き始めた向日葵は、基本は東を向いたままだそうです。
それでも、向日葵は夏の太陽のイメージは強く、青空の下の向日葵も切り花で飾る向日葵も、見ているだけで私たちに元気を与えてくれます。