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パイナップルの旬はいつ?
パイナップルは輸入品も多いため、年中を通して美味しく食べることはできます。ですが、沖縄で栽培されているパイナップルの旬は夏となっています。
ただし、同じ沖縄で栽培されているパイナップルでも、地域によって少し旬の時期は異なり、石垣島では4月下旬~7月下旬、沖縄の本島では5月中旬~8月初旬頃となっています。
また、パイナップルの旬は基本的には夏頃ですが、台湾17号は4月~7月頃が旬で、スムースカイエンの旬は6月~7月頃など、少し旬の時期に差があったりもします。
パイナップルってどんな果物?
パイナップルは酸味があって爽やかな味わいがする人気のあるフルーツです。
パイナップルはジュースになっていたり、ゼリーに入っていたり、ときには酢豚になど入っていたりなどします。また、スーパーなどに行けば、パイナップルがそのまま販売されていることもあります。
よく見かけたり、いろいろな物に入っているため、何気なくよく食べるパイナップルですが、あまりパイナップルのことを詳しく知らないという人もいます。
美味しくパイナップルを食べるためにも、パイナップルの知識を身につけてみましょう。
パイナップルの特徴
パイナップルは英語では「Pineapple」と綴ります。Pineには「松かさ」という意味があり、「apple」はりんごという意味です。
そのため、パイナップルは松ぼっくりのようなりんごという意味で、その名前の通り、見た目は松ぼっくりのようで、味はりんごのような爽やかな酸味があります。
パイナップルの歴史
パイナップルの栽培は1000年以上前から行われていて、ブラジルが原産と言われています。
日本に入ってきたのは江戸時代末期で、石垣島沖に座礁したオランダ船がパイナップルの苗を積んでいたことがきっかけと言われています。
その後から石垣島ではパイナップルの栽培が盛んになり、戦後にはサトウキビと並ぶほど栽培されるようになり、沖縄の経済を支える作物の1つにもなっています。
栄養・効能
パイナップルは果物らしく
- ビタミンB1
- ビタミンA
- ビタミンC
など、多くのビタミンを含んでいます。
ビタミンには体に必要ないろいろな効果がありますが、特にビタミンB1には疲労回復の効果があると言われています。
また、パイナップルには不溶性の食物繊維が含まれています。食物繊維には水溶性と不溶性の物があり、これらは適切なバランスで摂取することで食物繊維は本来の力が発揮できるようになります。
しかし、多くの食材に含まれる食物繊維は水溶性なので、パイナップルに含まれる水溶性の食物繊維は貴重です。
主な産地
先に述べた通り、パイナップルの原産はブラジルです。今でもブラジルではパイナップルの栽培が盛んです。他にはコスタリカやフィリピンなどもパイナップルの栽培が盛んです。
国内のパイナップルは、先に述べた通り沖縄で栽培されています。他の地域でも栽培はされていますが、その量は少なく、国内産のパイナップルの多くは沖縄の物となっています。
パイナップルの主な種類
ジュースやカットフルーツにされたパイナップルでは区別がつきにくいですが、パイナップルを丸ごとの状態で見ると、少しずつ見た目が違うことがあります。パイナップルにもいろいろな種類があり、これらは持っている特徴が異なります。
そのため、単にパイナップルと表記されてスーパーなどで販売されている場合には、どのような種類かを確認して、種類による味などの違いなどを確認してみても良いでしょう。
ゴールデンパイン
ゴールデンパインはキッコーマンの子会社であるデルモンテが開発した品種になります。葉が広がらずに上方向へ伸びていることが特徴です。
他のパイナップルと比べると、酸味が弱めで甘みが強いです。また、熟したゴールデンパインは非常に甘味と香りが強くなります。
スムースカイエン
スムースカイエンはハワイ種と呼ばれているパイナップルで、ハワイから持ち込まれて沖縄で栽培されるようになった品種です。スムースカイエンは世界でもポピュラーな品種で、多く栽培されています。
見た目の特徴は果皮表面の突起が少なく、黄橙色をしていて、味や香りはパイナップルの定番と言えるものを持っています。
ピーチパイン(ソフトタッチ)
ソフトタッチは1999年に品種登録された比較的新しい品種のパイナップルです。ソフトタッチの香りは甘く、桃のような香りがすることからピーチパインと呼ばれることもあります。
また、果肉が白くてクリーミーなことも特徴で、その果肉の特徴からミルクパインと呼ばれることもあります。実はとても柔らかく、物によっては芯の部分まで食べることができます。
ボゴール(スナックパイン)
ボゴールは台湾が原産のパイナップルです。スナックパインは皮の節目から手でちぎって食べられるため、カット不要の手軽さから人気を集めています。
スナック感覚のように食べられるパイナップルであることからスナックパインと呼ばれています。果肉は綺麗な黄色で、酸味が弱めという特徴があります。
スウィーティオ
バナナで有名なドールはパイナップルも開発していて、スウィーティオパイナップルとして販売されています。
スウィーティオパイナップルは日本人の味覚に合わせて開発された品種で、フィリピンで栽培されています。日本人の味覚に合う香りと甘さが特徴ですが、鮮やかな果肉の色も特徴で、その綺麗な果肉の色から黄金パインと呼ぶこともあります。
台湾17号(台湾産完熟パイン)
台湾17号はその名前の通り、台湾で栽培されています。
輸入されるパイナップルには未熟な状態で収穫して、輸送中に追熟されるという方法が取られることもありますが、台湾17号はある程度熟してから収穫をするため、甘みが強いことが特徴です。
熟した状態で収穫をするため、芯の部分まで柔らかいです。そのため、少し固めですが、芯も食べられないことはありません。
美味しいパイナップル選びのポイント4つ
パイナップルはスーパーなどで丸ごとの状態で売られていることがあります。
しかし、パイナップルは葉も皮も硬そうで、皮のむき方がわからない、皮をむくのが大変そうなどと思って買わないという人もいます。
普段はパイナップルを購入しない人は、いざパイナップルを購入しようとしたときに、どのようなパイナップルの選び方をすれば良いかわからないということもあります。
パイナップルを買うときに備えて、パイナップルの選び方を知っておいても良いでしょう。
表面の溝が深いもの
良品のパイナップルは表面の溝が深いです。そのため、まずは並んでいるパイナップル同士を比べて、溝の深い物を探すようにしましょう。
葉は濃くて緑色のもの
パイナップルの新鮮さは葉の状態を見ることで判断することができます。葉は枯れていない物を選ぶようにしましょう。また、できるだけ緑色が濃い物を選ぶようにしましょう。
ずっしりと重いもの
パイナップルはできるだけ大きくて、手に持ったときにずっしりと重さを感じる物を選びましょう。また、下部分の方が膨らんでいる物が良いでしょう。
カット品は黄色が濃く果汁が滲んでいないもの
パイナップルは皮をむくのが大変そうということで、カット品を購入するという人もいます。カット品の場合はパイナップルの断面を確認しましょう。断面の黄色が濃すぎたり、果汁が滲んできている物は避けるようにしましょう。
パイナップルの上手な切り方
パイナップルは皮が硬そうでむくのが大変そうと思っている人もいますが、パイナップルは意外と簡単に皮をむくことができます。
- まずは葉とお尻の部分を切り落とします。
- 次にパイナップルを立てて縦方向に半分に切ります。
- 半分になったパイナップルを寝かせて、さらに縦半分に切り、4分の1になったパイナップルをまた半分に切って8分の1の大きさにします。
- 8分の1の大きさになったパイナップルを寝かせて、実の中心側に残っている芯の部分を切り落とします。あとは皮に沿って実を切り離してお好みの大きさにカットします。
パイナップルの保存方法
パイナップルは日持ちすると思っている人もいますが、意外とパイナップルは日持ちしません。
正しい保存方法でも
- 丸ごとのまま:3〜4日
- カットした物:2〜3日
が目安となっています。
パイナップルを丸ごと保存する場合は、葉を1cmほど残して切り落とし、野菜室で保存します。葉を完全に切り落としてしまったり、もぎ取ったりすると、その部分から傷みが進んでしまいます。また、乾燥しないように新聞紙で包んでおきましょう。
カットしたパイナップルは断面から傷んでいくので、ラップに包んで冷蔵庫で保存しましょう。カットしたパイナップルであれば、冷凍で保存するという方法もあります。
冷凍すれば1ヶ月ほど保存することができます。
ただし、パイナップルの状態や保存状況などによって、これらの保存期間は多少前後するため、必ず食べる前に状態を確認しましょう。
パイナップルの美味しい食べ方
パイナップルはカットしてそのまま食べるだけでも十分に美味しく食べられますが、ここでは他の食べ方を紹介します。
ラッシーやスムージーなどのドリンクにしたり、ケーキやシャーベットなどのようにスイーツにしたりなどに使っても良いでしょう。また、パイナップルにはプロメラインという肉を柔らかくする効果がある成分を含んでいます。そのため、料理に使っても良いでしょう。
知ってた?パイナップルのトリビア
美味しい食べ方とは直接は関係ありませんが、パイナップルには他にも面白い情報がいくつかあります。ここからは花言葉など、パイナップルにまつわるトリビアを紹介します。
呼び方はパイナップル?それともパインアップル?
パイナップルはパインアップルと呼ぶことが希にあります。これらはどちらも同じパイナップルのことを指しています。
先に述べた通り、パイナップルは英語でpineappleと書きます。この発音をパイナップルとするか、パインアップルとするだけでのことであり、どちらも間違いではなく、どちらも正式な呼び名になっています。
ただし、一般的にはパイナップルと呼ぶことが多いです。
「pine」と「pineapple」は同じもの?
パイナップルはパインと呼ばれることもあります。これはパイナップルを単に略した言葉であり、パインとパイナップルも同じパイナップルのことです。
パイナップルの花言葉
パイナップルも植物のため、花を咲かせます。パイナップルの花にも花言葉があり、その花言葉は完全無欠となっています。他にも、満足、大切な気持ち、歓迎などもあります。
パイナップルの日とは?
8月1日と、8月17日はパイナップルの日となっています。
パイナップルの日が2日あるのは、8月1日は8をパと読み、1イと読むことで、「パインの日」になっていて、8月17日はさらに7をナと読むことで「パイナップルの日」に制定されています。
旬のパイナップルを美味しく食べよう!
パイナップルは皮をむくのが大変そうと思って、カットされた物を購入するという人も多いです。しかし、パイナップルの皮は意外と簡単にむくことができます。
美味しいパイナップルを食べるためにも、パイナップルのことをよく知って、丸ごとのパイナップルを購入してみましょう。