ゼラニウムの育て方!花を長く咲かせるためのコツ

赤いゼラニウム

ゼラニウムは、昔からガーデニングで人気のある花です。育てやすいし、たくさん花を咲かせてくれるので、この花があるだけで庭の雰囲気を変えてくれます。今回は、そんなゼラニウムの魅力と育て方を紹介していきます。

 ゼラニウムを育てよう!

ゼラニウムの花たち

春から秋にかけて花が咲く

ゼラニウムは、適切な温度環境下にあれば、3月から12月まで幅広く花を咲かせることができる多年草です。咲き方のバリエーションも豊富で多彩で、昔からガーデン花として根強い人気があります。

咲き方は一重咲き~八重咲き。花の色は紫、オレンジ、ピンク、赤、白がポピュラーです。ローズのようなゼラニウムの香りも魅力的。

 苗の選び方と鉢植え方法

一般にホームセンターなどに流通しているゼラニウムはポッド売りが主流です。その際、できるだけいい苗を選ぶには、まずは当然ですが害虫が付いていないか確かめましょう。

それから、葉っぱの数が多く、「わき芽」が豊富に付いている苗を探してみましょう。それがおすすめです。葉は健康状態を示すバロメーター。変色していない葉を選びましょう。

健康で丈夫そうな苗を手に入れたら、ポッドから鉢に植え替えましょう。鉢底に鉢底石を入れ、土を入れます。それから苗を入れて、水を多めに与えます。風通しがよく、日当たりのいい場所に鉢を置いておきましょう。これで鉢植えは完了です。

《 ポイント 》

  • ゼラニウムは年中育成できる。
  • 苗を選ぶ時はわき芽がたくさんついて葉が元気なものを選ぶ。

ゼラニウムの育て方

プランターのゼラニウム

日当たりと置き場所

多年草のゼラニウムは、基本的には一年中、日当たりの良い、風通しの良い場所で栽培します。

ただし、夏場はどうしても日差しが強くなってしまい、ゼラニウムを弱らせてしまうリスクがあるので、日光が強くなる昼時~午後2時の時間帯は、直射日光を避けてるような場所でゼラニウムを管理しましょう。

夏は半日陰でも問題ありません。ちなみに夏のシーズン、ゼラニウムの葉が白っぽくなる異常が見られることがあります。これは気温や日差しの影響なのですが、夏が終わればまた元に戻るので問題ありません。

また、雨粒はしばしばゼラニウムを腐らせてしまうので、雨天時の管理にも注意してください。雨の日や梅雨時期は、雨の当たらない場所に避難させておくのがベターです。

季節ごとの水やり方法

基本的に、ゼラニウムは水のやりすぎに要注意です。冬は土をあまり湿らせない程度に水やりをしましょう。土の表面が乾いたと思ったら、軽く土を湿らせる程度に水やりをします。

夏は、土がカラカラになったタイミングで水やりをすればOKです。

肥料と用土

用土の肥料には、あらかじめ効き目がゆっくりな「緩効性肥料」を水はけが良い培養土に加えておくとよいでしょう。

春~夏はゼラニウムが育ち盛りになるシーズンですので、この時期にも肥料を追加しておくのがベターです。

人によっては液体肥料を好む方もいますが、こちらは効き目が「速効性」ですので、あまりやりすぎると、ゼラニウムの茎が柔らかくなってしまう恐れがあります。

基本的には、「緩効性肥料」でじっくりと土に栄養を与えるのがベターです。

《 ポイント 》

  • ゼラニウムは、日当たりと風通しが良い場所に置く。
  • 夏は直射を避けて管理する。
  • 水やりは土を軽めに湿らせる程度でOK。やりすぎはNG。
  • 肥料は緩効性肥料がよい。
  • 液体肥料(速効性肥料)は効きすぎて花茎が柔らかくなりやすいので気を付ける。

ゼラニウムを上手に育てるコツ

窓辺のゼラニウム

花がらを摘む

ゼラニウムは、たくさんの花を咲かせる植物。咲き終わった花が周囲に落ちることになります。

咲き終わったら、適時、枯れた葉と一緒に花がら摘みを行いましょう。全体が咲き終わった場合は、花茎の茎元から除去しましょう。

切り戻しをする

切り戻しとは、伸びすぎた部分を切除して植物のカタチのバランスを整えることです。

いうなれば、わたしたちでいう“散髪”ですね。ゼラニウムの場合、品種によってはそこまで大きく育たないので、切り戻しを行わなくて良いケースがよくあります。

しかし、大きくなる品種のものもあるので、見た目やバランスが悪くなったら、お好みの大きさに切り戻しを行ってください。切り戻しは、夏と冬以外のシーズンで行うのがベターです。わき芽の節までの位置に切り戻すのがコツ。

冬越し

ゼラニウムは、原産地がアフリカの種なので、もともと12度以上の生育環境を必要とする植物です。寒さには弱いと言えるでしょう。そのため、冬のシーズンは、外で飼育するのはやめて屋内で飼育するのが無難です。日差しを確保できる窓辺に置いておくとよいでしょう。

病気や害虫

灰カビ病は、ゼラニウムがかかりやすい病気のひとつ。葉や茎が腐って灰色に変色するので、その見た目はなかなかショッキングです。灰カビ病の病原菌「ポトリチス菌」の活動が活発になる湿度環境を避けてください。水をやりすぎないようにするのがコツです。

また、花がら摘みなどを欠かさず行い、花茎の風通しを良くするのも忘れてはなりません。湿気の多くなる時期(6月など)にオーソサイド・ベンレート水和剤と呼ばれる殺虫剤を散布するのも方法のひとつです。

また、ゼラニウムはモザイク病にも気を付けなければなりません。アブラムシなどの害虫対策を怠っていると、花や葉にモザイク状の模様が現れ、やがて株の生育が悪くなり、最後には枯れてしまいます。

一度かかると治せないので、対策と予防をしっかりしておきましょう。害虫の駆除と、発症した株の切除。これを徹底しましょう。

《 ポイント 》

  • 花がら摘みは頻繁に行うようにする。
  • 冬は屋内の日差しの当たる窓辺で管理すると良い。
  • 湿気が多すぎると灰カビ病になりやすい。
  • 害虫対策を怠ると治すのがほぼ不可能なモザイク病になる。

ゼラニウムの植え替え方法

ガーデニングの用意

植え替え時期とタイミング

ゼラニウムの植え替えは、1~2年に1回くらいで十分です。替えるタイミングは、早春の3~4月、秋の終わり頃の9月あたりがベターです。

植え替え方法

鉢替えのやり方は、ポッドから苗を鉢に移すときとまったく変わりません。ただ、以前よりも一回りほど大きめのサイズの鉢を用意するとよいでしょう。

なぜなら、伸びた根が鉢にぎっしり詰まると、生育が悪くなり、根腐れを起こしてしまうからです。ゆったりと容積を確保したほうが、綺麗に花を咲かせることができます。

《 ポイント 》

  • 植え替えは1~2年に1度で十分。タイミングは春か秋。
  • 鉢替えをするときは、大きめの鉢にすると伸び伸び育つ。

ゼラニウムの育て方に関するQ&A

ローズゼラニウム

Q.ゼラニウムはほかの花と寄せ植えで楽しむことはできますか?

A.ゼラニウムと他の花の寄せ植えは可能です。色彩が豊かな花を寄せ植えすればとても見栄えがよくなりますね。近年人気のゼラニウムの種「さくらさくら」「エンゼルブーケ」「アップルブロッサム」などを寄せ植え花と一緒にプランターで育てると、色鮮やかでとてもおすすめ。

Q.ゼラニウムを寄せ植えで楽しむのにおすすめの花は何でしょうか?

A.黄色の花が鮮やかなヒペリカム、色が多彩でハート型の花びらがかわいいベゴニア、清涼感のあるキリっとしたブルーがゼラニウムとのコントラストを演出するアゲラタム。これら3つの花がおすすめです。春は咲き誇るチューリップと育てると綺麗ですね。

Q.寄せ植えの際に注意することはありますか?

A.繁殖力の強い花を寄せ植えすると、片方の花が淘汰されてしまうので気を付けましょう。

ゼラニウムの増やし方

鉢替えのゼラニウム

ゼラニウムを増やす方法は概して2つあります。種で増やす方法と、挿し木で増やす方法です。

種は乾燥させないように注意してください。種を湿らせておき、フリーザーバッグなどで密閉して、冷蔵庫に保管しておくのがよいでしょう。

挿し木は年中の間、いつでも好きな時に行うことができます。しかし鉢上げのタイミングを考えると、早春か秋頃がもっともベストですね。

最後に

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ゼラニウムは多年草なので、一年を通して楽しめる植物です。色とりどりの花がたくさん咲くので、存在感は抜群。ガーデニングでインパクトや賑わいが欲しい方は、ぜひゼラニウムを育ててみてください。

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