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LED照明にすれば電気代が大幅に節約できる
家全体の部屋の照明をLED電球に換えることで、年間およそ1万円以上節約できる可能性があります。
LED商品は購入コストがかかりますが、使い続けることでかならず元がとれます。今ある電球の寿命が来たら、一つずつLED電球に換えていくのもいいでしょう。
LED電球にして電気代が安くなる理由
LED商品には「発光ダイオード」という半導体が使われており、電気を流すことで発光するしくみになっています。LED電球の消費電力は非常に少なく、白熱電球と比較するとおよそ5分の1程度(電球型蛍光灯と同等程度)です。電球の寿命は白熱電球の20倍以上も長く、電気をつけたり消したりしても劣化スピードが早くなることもありません。LED電球を長く使えば使うほど、電気料金がお得に。
《 ポイント 》
- LED商品は消費電力をオフできるので節約につながる
- LED電球はほかの電球よりも長期間交換せずに使える
LED電球の電気代の計算方法を知っておこう
LED電球を使用した場合の電気代を、具体的に知りたいですよね。ここで、式に当てはめて電気の使用料金を導き出してみましょう。なお電気代を算出するには、自分の家で契約している1kWh当たりの電力料金を把握しておく必要があります。
計算方法
- 「電球のワット数(消費電力)×時間(h)」の式に数字をあてはめ、電力量(Wh)を算出する
- 1で算出された電力量(Wh)を3の式にあてはめて、kWhの単位に換算する
- 「○○Wh×1/1000=○○kWh」
- 3でkWhの数値がでたら、自分が契約している1kWh当たりの料金を5の式にあてはめる
- 「○○kWh×1kWh当たりの料金(円)=電気料金(円)」
5の式で算出された数字が、電気料金になります。
《 ポイント 》
- 電球のワット数(消費電力)×時間(h)=電力量(Wh)
- 電力量(Wh)×1/1000=電力量(kWh)
- 電力量(kWh)×1kWh当たりの料金(円)=電気料金(円)
LED電球にした場合の1時間当たりの電気代
それでは実際に、10WのLED電球の1時間当たりの電気代を式にあてはめて算出してみましょう。LED電球なら、10Wでも十分な明かりを発光できます。なお、1kWh当たりの契約料金を35円と仮定して計算します。
10Wh × 1/1000 = 0.01kWh
0.01kWh × 35円 = 0.35円
上記の式により算出した「0.35円」が、10WのLED電球を1時間点灯させたときの電気代です。
《 ポイント 》
- 10WのLED電球を使用した際の1時間当たりの電気代は0.35円!
LED電球にした場合の1日当たりの電気代
次に、10W相当のLED電球を1つ使用したときの、1日当たりの電気代を計算してみましょう。一日の合計使用時間を、多めに見積もって8時間と仮定します。契約料金は、1kWhにつき35円とします。
10Wh × 8時間 = 80
80Wh × 1/1000 = 0.08kWh
0.08kWh × 35円 = 2.8円
上記の式により算出した「2.8円」が、10Wの消費電力のLED電球を8時間使用した場合の、1日当たりの電気代です。家で使用するLEDを使った照明ごとに計算し、合計してみてください。
《 ポイント 》
- 10WのLED電球を8時間使用した際の1日当たりの電気代は2.8円!
LED電球とそのほかの電球の比較
LED電球の電気代とそのほかの電球の電気代に、どれほどの差が出るのか気になりますよね。そこで、LED電球とそのほかの電球を比較し、LED電球がどのくらいお得なのか検証してみました。
LED電球と白熱電球を比較
白熱電球は世界中で利用されており、もっともポピュラーな電球といえます。購入コストはかかりませんが、長く使用することを考えるとLED電球のほうがメリットがありそうです。では、白熱電球とLED電球を比較してみましょう。
寿命の比較
LED電球 | 約40,000時間 |
白熱電球 | 約1,000~2,000時間 |
LED電球の寿命は、なんと白熱電球の20倍以上。この時点で、LED電球のほうがお得だということがわかりますね。
電気代の比較(1年間使用)
LED電球 | 1,022円 |
白熱電球 | 6,132円 |
※1Kwhあたり35円と仮定し、60Wの白熱電球と10WのLED電球を1日8時間使用したとして算出
LEDの電気代は、白熱電球の約6分の1。LED電球使用のほうが、かなり電気代を抑えられます。
《 ポイント 》
- LED電球は白熱電球よりも約20倍以上も長く使える
- LEDなら電気料金が白熱電球の約6分の1!
LED電球と電球型蛍光灯を比較
電球型蛍光灯はLED電球の約半値で購入できます。特徴として、つけたり消したりを繰り返すことで寿命が短くなる、といったデメリットがあります。電球型蛍光灯の寿命と電気代はどのくらいなのか、じっくり見ていきましょう。
寿命の比較
LED電球 | 約40,000時間 |
電球型蛍光灯 | 約13,000時間 |
LED電球の寿命のほうが、電球型蛍光灯よりも約3倍長いです。電球型蛍光灯は、あまり使われない部屋の照明に利用するのがおすすめです。
電気代の比較(1年間使用)
LED電球 | 1,022円 |
電球型蛍光灯 | 1,430円 |
※1Kwhあたり35円と仮定し、14Wの電球型蛍光灯と10WのLED電球を1日8時間使用したとして算出
電球型蛍光灯のほうが、LED電球よりも若干電気代が高いです。電球型蛍光灯はON→OFFにより寿命が減ってしまうので、総合的にみるとやはりLED電球がお得ですね。
《 ポイント 》
- LED電球は電球型蛍光灯よりも寿命が約3倍長い
- LED電球の電気代は、電球型蛍光灯よりも若干安い!
LEDのつけっぱなしで電気代が上がった?
LED電球に交換しても、電気をつけっぱなしにすると電気代が無駄にかかってしまいます。
たとえば、毎日電気をつけっぱなしにして出かけた場合、年間およそ3,000円も電気代を多く払うことになります。節約のためには、使わない照明はこまめに消したほうがいいですね。
また、電力会社との契約内容も一度チェックしておくといいでしょう。高い契約プランのままでは、LED電球に換えても電気代を節約できない場合があります。
LEDはつけたり消したりすると電気代がお得
LED電球は頻繁に電気をON→OFFにしても、劣化したり寿命が減ったりすることはありません。なので照明をつける必要がないときには、こまめに消したほうが電気代を節約できます。とくに外出する際には、かならず電気を消し忘れないように心がけましょう。
《 ポイント 》
- LED電球に換えて効率的に節約したいなら、電気のつけっぱなしはNG!
- 電力会社との契約内容を見直せば、さらに電気代が安くできるかも!
- LED電球をこまめにON→OFFしたほうが電気代を節約できる
最後に
LED照明に換えることで、長い目でみると電気代をかなり節約できます。さらにLED商品は壊れにくく寿命が長いので、電球交換の手間も省けます。今ある照明の電球が切れたら、LED電球に換えてみるのもいいかもしれません。
たかが電気代ですが、LED電球に換えることで節約できる金額は、年間1万円以上。現状の電気代を調べてみたうえで、LED電球に換えて電気代の節約に取り組んでみてはいかがでしょうか。