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キッチンに窓は必要?
毎日のように使うキッチンは、できるだけ明るく、おしゃれで使いやすいものが良いと希望する人は多いです。
そのキッチンには窓が付いているものと、そうではないものがあります。キッチンに窓があることは、キッチンの使いやすいさと直接関係がないように思う人もいます。
しかし、キッチンに窓があることで得られるメリットはいくつもあります。そのため、キッチンをリフォームをする際には、窓がなければ窓を追加するという人も多くいます。
キッチンに窓をつけるメリット
キッチンの使いやすさには、窓があることと、ないことには関係がないと思ってしまう人もいます。しかし、キッチンに窓を付けることで得られるメリットはいくつもあります。
それらのメリットがあることで、キッチンでの料理がしやすくなったり、料理をする環境を整えやすくなったりなどします。
採光(さいこう)で明るくなる
窓には明かりを入れる役割があります。そのため、当然ながらキッチンに窓を付ければ、窓による採光でキッチンを明るくすることができます。
キッチンの明るさだけであれば、照明があるから必要ないと考える人もいますが、照明の明かりだけでは暗く感じてしまうキッチンもあります。
また、窓があることで明るい時間帯は照明が必要なくなるということもあります。夜しかキッチンを使わないので、キッチンに窓は必要ないと思う人もいますが、明るい時間帯ほどの効果はありませんが、夜でも窓があれば採光効果はあります。
換気しやすくなる
キッチンに窓を付ける大きなメリットの1つに換気がしやすくなるということがあります。
料理をしていれば煙や湯気、においなど、いろいろなものがキッチン内にこもります。これらを効率良く解消するためには窓を開けることが効果的です。
煙や湯気、においなどは換気扇で対応できると思う人もいますが、換気扇は内側の空気を外に追い出すことはできますが、外の綺麗な空気を入れることはできません。そのため、外と内の空気を入れ替えるためにも窓は必要となります。
広く見せることができる
キッチンに窓がない場合、キッチンが暗い雰囲気となってしまうことがあります。また、圧迫感が強く狭い印象を受けてしまうこともあります。
しかし、キッチンに窓を付ければ、キッチンの広さを変えることはできませんが、開放感を与えることができ、キッチンの圧迫感も解消され、広く見せることができるようになります。
特に、目線の高さにある窓は、視界に奥行きを作ってくれるため、より効果的で、開放感も強くなると言われています。
外の景色が見れる
家の立地などによっては景色が綺麗に見えることもあります。もし、キッチンに窓があればその景色を見ながら料理をすることができます。
窓がないキッチンで毎日長い時間料理をしていると、キッチンの暗い印象と圧迫感から気分まで暗くなってしまったり、息苦しく感じてしまうこともあります。
窓から景色が見えることは、単に開放感を得られたり、キッチンを明るくするだけでなく、毎日料理をする人の気分を変えてくれたり、楽しい気分にしてくれたりもします。
また、単純に外の天気などの様子を確認しやすいということもあります。
インテリアとして楽しむ
窓があると外の景色が見えるため、キッチンの見た目の印象が明るくなります。
また、窓のそばは陽当たりが良いので、簡単な植物をインテリアとして飾っても良いでしょう。キッチンには水道もあるので水換えも楽です。
また、窓際に小物や雑貨などでディスプレイするだけでもキッチンがおしゃれになります。小物や雑貨などのキッチンに必要ない物は起きたくないという場合には、おしゃれな入れ物に入った調味料などを並べてインテリアの代わりにしても良いでしょう。
見栄えが良くなる
先に述べた通り、キッチンに窓がないと暗い印象で、圧迫感を感じてしまうことがあります。また、窓がなく暗いキッチンに雑然とキッチン用品が並べられているとあまり見栄えも良くない印象を与えてしまうこともあります。
キッチンに窓があることで、キッチンが明るくなったり、景色が見える状態になることで、キッチン自体の印象が明るくなり、見栄えも良くなります。
収納棚として使える
あまり大きな物は乗せられませんが、キッチンの窓に奥行きがある場合には小物や簡単な植物であれば置くことができます。
窓であれば物を置いても料理の邪魔にはならず、インテリアとしてキッチンの見栄えも良くなります。また、調味料などの小さい物であれば置くこともできるので、料理に使う小物を置くちょっとした収納棚の代わりとしても使うことができます。
デザインの良い調味料や、おしゃれな容器に調味料を移すなどして置くと、調味料もインテリアの代わりにすることもできます。
窓ごとの役割
キッチンに窓があると、換気ができたり、外の様子が見れたり、キッチンを明るくしたりなどのメリットが得られます。しかし、窓と言ってもその種類はサイズや材質、形状などいろいろとあります。
そのため、リフォームなどでキッチンに窓を付ける場合には、そのキッチンの窓にどのような役割をして欲しいかを事前に明確にしておく必要があります。
もし、役割を意識せずにキッチンに窓を付けてしまうと、思っていたような効果が得られなかったなどということが起こってしまう可能性もあります。
「小さな窓」の役割
キッチンに窓を付ける目的が換気と採光が目的ということは多いです。
換気と採光が目的であれば、外の景色を見る目的がないため、それほど大きな窓は必要ありません。これらが目的の場合で良く付けられるキッチンの窓は、小さめのサイズで横長のタイプの物が多いです。
横長にすることで光を多く取り込みやすくなります。キッチンや家の造りによっては横長に窓のスペースを確保できないこともあります。そのような場合には、小さな窓をいくつか付けるという方法もあります。
「大きな窓」の役割
換気と採光だけでなく、外の景色が見れるようにしたり、できるだけ強い開放感が欲しいなどという場合には大きな窓が必要となります。
ただし、上記で述べたように、キッチンや家の造りによっては窓のスペースが確保できないということもあります。そのような場合には、リフォームの際にキッチンに窓を付けるのではなく、思い切ってキッチンを大きな窓あるところへ移動させるという方法もあります。
「上げ下げ窓」の役割
キッチンや家の造りによっては横長に窓のスペースが確保できないことがあります。そのような場合には縦長の上げ下げ窓を選択する人もいます。
上げ下げ窓は上下に2枚のガラスを並べるタイプの窓で、上は固定されていて下の部分だけが上下するタイプと、上下の両方が動かせるタイプがあります。
上げ下げ窓には隙間ができにくく、気密性が高いという特徴があります。そのため、寒冷地で良く使われている窓でもあります。また、気密性が高いことから防音性にも優れています。
あとは単純にデザインがおしゃれということもメリットとしてあります。
「すりガラス」の役割
キッチンに窓は欲しいけど、家が住宅地で窓を付けると外からキッチンが見えやすくなってしまうと悩む人もいます。
カーテンなどで目隠しをするという方法もありますが、せっかく窓を付けたのにカーテンで光を遮りたくないという人もいます。そのような場合には窓のガラスをすりガラスにすると良いでしょう。
すりガラスであれば外からキッチンが見えることなく、光を取り込むことができます。ただし、外の景色は見えなくなってしまいます。それでも天気の様子くらいはわかります。すでに窓がある場合にはすりガラス風になるフィルムを窓に貼るという方法もあります。
キッチンに窓を設置する時の注意点
キッチンに窓を付けることで得られるメリットはいくつもあります。
そのため、キッチンに窓がない場合、リフォームして窓を付けるという人もいます。しかし、先に述べた通り、窓にはサイズや材質、形状などいろいろな種類があります。これらは持っている特徴がそれぞれ異なります。
リフォームなどでキッチンに窓を付ける際には、窓の種類による特徴を理解しておく必要があります。窓は簡単に付けたり、外したりすることはできず、また安い物でもないため、注意しておくべき点も多いです。
目的を明確にする
窓は種類によって持っている特徴が異なります。そのため、窓を付ける際には、その窓にどのような役割をして欲しいかを事前に明確にしておく必要があります。そして、その窓に求める役割をしてくれる窓の種類を選ぶ必要があります。
もし、窓に求める目的と、選んで付けた窓の種類が異なっている場合、窓を付けることで得たかった効果が十分に得られないということになってしまう可能性があります。
設置後の状態をしっかりイメージする
服を買ったときに、実際に着てみると思っていた印象とどこか違うと感じてしまうことがあります。窓も同様で、窓にはいろいろな種類があり、サイズやデザインもいろいろとあり、実際に付けてみて眺めてみると想像していた印象と違うと感じてしまうこともあります。
窓は簡単に付けたり外したりはできません。また、大きな費用も必要となります。そのため、気に入らなければやり直しをするというわけにはいきません。窓は付けてから後悔をしないように、しっかりと窓の設置後をイメージして、納得できる状態にしてから設置するようにしましょう。
天井や棚の高さに注意する
キッチンに窓を付けたくても、吊戸棚やカウンターの位置、天井の高さなどのキッチンや家の造りによって付けられないということもあります。そのため、ここに窓を付けたいと思っても、その場所に窓が設置できるかどうかは素人では判断が難しいこともあります。
どこに窓を付けたいかということも重要ですが、どこに窓が付けられるかということも重要なので、しっかりとリフォームを頼む施工会社と相談を重ねるようにしましょう。
キッチンの窓の設置にかかるリフォーム相場
上記で述べた通り、窓を付けたり、窓が設置できる場所の判断などは素人では難しいので、キッチンに窓を付けるリフォームをする場合には施工業者に頼むことがほとんどです。しかし、窓の設置というリフォームは大掛かりなものなので業者に頼むと大きな費用がかかります。
付ける窓のグレードや、設置条件などによって費用は大きく変わりますが、窓の増設であれば10万円から30万円はかかると思っておきましょう。また、窓の増設に足場を組む必要がある場合には、さらに費用は高くなり、50万円以上になることもあります。
施工業者を選ぶコツ
施工業者を選ぶ際には、まずできるだけ多くの情報を集めるようにしましょう。1つの口コミや紹介だけで決めるようなことはやめましょう。複数の業者の評判などの情報を集めて比較して、施工業者をある程度の数に絞りましょう。
数が絞れたら見積もりを出してもらって費用の比較もするようにしましょう。値段が安いことも重要ですが、窓の種類についての機能性やデザイン、それぞれメリットやデメリットなど、費用以外の面も丁寧に説明したり、対応の仕方なども併せて比較して決めるようにしましょう。
キッチンに窓を設置するときのトラブル
窓の増設は頻繁に経験するようなことではありません。そのため、窓を付けた後に思っていたような印象ではない、想像していたような効果が得られなかったなどのトラブルが起こることもあります。
このようなことを避けるためにも施工業者との相談が必要になります。しかし、施工業者との相談の際には、施工業者に任せっきりにするのではなく、自身もある程度の知識を入れておく必要はあります。
隣の家からキッチンが丸見え
窓を設置すると、外からキッチンが見えてしまうようになります。
特に、大きな窓を設置する際には隣の家から見えないように注意する必要があります。また、キッチンの中が見えないように配慮して高い位置に窓を設置しても、隣の家のベランダの角度によっては中が見えてしまうということもあります。
そのため、窓を設置する場合には、外からの見え方に注意が必要です。もし、どうしても周囲から中が見える場所に窓を設置しなければいけない場合には、すりガラスにしたり、カーテンを付けるなどの目隠しをしましょう。
思ったよりも光が入らない
窓を付けてよくある問題の1つに、思っていたよりも光が入ってこないということがあります。
光が入らない原因は近隣の建物の配置や、太陽の角度などがあります。採光目的で窓を設置するのであれば、必ず窓を設置する場所の光の当たり具合を確認しておきましょう。
どうしても窓の設置位置が変えられないという場合には、間接照明を多めに設置するなどの足りていない光を補う工夫をするようにしましょう。
眩しい・暑い
窓を設置した際に、思ったよりも光が入らないという問題とは逆に、直射日光が入りすぎて問題になることもあります。
窓から直射日光が入ることで、調理器具や食器などに反射して眩しいと感じてしまうこともあります。また、直射日光が入ることで食材が傷みやすくなってしまうこともあります。
窓を設置したことで料理がしにくくなってしまうこともあるので、窓の設置位置には注意が必要です。直射日光がきになる場合にはブラインドなどで光の量を調整しましょう。
キッチン窓のDIYアイディア5選
キッチン窓にはいろいろな種類があり、おしゃれなデザインの物も多くあります。しかし、窓の増設ではなく、窓の交換だけでも施工業者に頼むと大きな費用がかかります。
そのため、窓の増設ではなく、すでに付いている窓を少しおしゃれにしたいというだけであれば、キッチン窓をDIYしてしまうという方法もあります。
窓枠を木枠にする
窓の周辺に小物などを飾っても、窓枠のサッシがどうしても見栄えを悪くしてしまうということがあります。
そのような場合には、窓枠を木材などで被せてしまい、サッシを見えなくするという方法があります。木材で窓を囲むことで、落ち着いた雰囲気を出すことができ、植物やアンティーク風の小物などの見栄えを邪魔しなくなります。
飾り棚を付ける
窓の上下に飾り棚を設置すれば収納を増やすことができ、その飾り棚のデザインによって、キッチンの雰囲気も大きく変えることができます。
また、窓が大きすぎて外から見えることや、光が入りすぎるという場合には、思い切って窓面積を小さくするように棚を設置するという方法もあります。
内窓を作る
窓があることでキッチンが寒いと感じてしまうこともあります。もし、その窓が奥行きのあるタイプの窓であれば、内窓を付けることで寒さ対策ができます。
内窓のデザインによっては大きくキッチンの印象を変えることができます。内窓を付ける際には、掃除がしやすいように大きく開けるタイプか、取り外しできるタイプで作ると良いでしょう。
格子枠をはめる
角材を組んで格子状にして窓にはめ込めば格子窓にすることができます。手間をかけずに窓の印象を大きく変えることができます。角材に色を付けることで、キッチンに出したい雰囲気をコントロールすることもできます。
突っ張り棒から始める
DIYをしたことがなく、木材を組んだり、釘を打ったりなどすることができないという人は、窓に突っ張り棒を付けて、おしゃれなカフェカーテンを付けてみましょう。
これだけでもキッチンの雰囲気は大きく変わります。また、縦に2本突っ張り棒を立ててワイヤーネットを結束バンドで固定して壁掛けを作ってみるなどの簡単なDIYから挑戦してみても良いでしょう。
キッチンに窓をつけて気持ちのいい空間にしよう!
キッチンは毎日のように使う場所です。そのキッチンに窓がないと、暗い雰囲気になってしまったり、圧迫感を感じてしまったりなどします。
これらを解消するために、窓を付けて、気持ちの良いキッチンを作りましょう。