目次
ガーデニングの魅力
ガーデニングを楽しむ人が増えており、園芸番組やガーデニング雑誌なども目にする機会が増えています。人々を引き付けているガーデニングの魅力とはどのようなものなのでしょう。
ガーデニングを趣味にする人が、どのような魅力を感じてガーデニングに取り組んでいるのかを紹介します。少しでも魅力を感じたら、さっそく始めてみてはいかがでしょうか。
どんなスペースでも楽しめる
ガーデニングと聞くと、ある程度のスペースがある庭が必要だと思い込んでいる人も少なくありませんが、実はちょっとしたスペースをみつけて、ガーデニングを楽しむことができます。
庭がないという場合でも、玄関わきのちょっとしたスペースや、ベランダにプランターを置くなどして、自分なりのガーデニングを楽しむことができます。
玄関先で楽しむ
玄関先に色とりどりの花々をプランターや鉢に入れて飾り付けている家を見かけたことはありませんか?プランターを利用していても、立派なガーデニングといえます。
草木の緑がない、玄関へのコンクリートなどのアプローチのみしかない家と、アプローチの両脇や玄関の戸口などに草木が置かれた家では、どちらに親しみを感じられるでしょう。玄関先にもガーデニングを施すことで、家の外観を温かみのあるものに変えることができます。
狭いベランダでも楽しめる
狭いベランダにプランターを置くのはためらわれる、という人も、吊り下げ型のプランターやベランダの手すりにかけるタイプのプランターを活用して、ガーデニング気分を楽しむこともできます。
ただし、ベランダが狭いからといって、ベランダの外側にプランターをかけてガーデニング気分を楽しむのはあまりおすすめできません。強風などでプランターが落下した場合、他人に危害を加えてしまう危険性があります。
日陰でもOK
自宅の敷地には、日が当たる場所がない、というお宅でも、日陰で育つ植物を選べば、十分ガーデニングを楽しめます。
たとえ日陰であっても、草木が育っている空間には、明るさが感じられます。日陰で沈みがちな場所こそ、適した植物を栽培して、ガーデニングによって雰囲気を明るく作り上げましょう。
≪ポイント≫
- 工夫次第でどんなスペースでも楽しめるのがガーデニングの魅力
- 他人へ迷惑をかけないよう配慮が必要
ガーデニングに必要なもの
自分でもガーデニングをやってみたい、という人は、さっそくガーデニングに取り組んでみましょう。ガーデニングは、たとえ初心者であっても開始するのは簡単です。ガーデニングのノウハウは、実際に庭づくりをしながら学び、身につけていけば十分です。
それでは、ガーデニングをはじめるにあたって、必要となるガーデニング関連用品を紹介します。ガーデニング用品は、はじめから完璧にそろえる必要はありません。植物の成長にあわせて、必要なものをそろえていくようにしましょう。
はじめに必要なもの
まず、ガーデニング開始直後に必要になるものを紹介します。
「ガーデニングをやってみよう」と思い立ったら、ここで紹介する3つの物を手に入れましょう。自宅にすでにあるという場合は、購入するのではなく、自宅のものを活用していきましょう。
【花苗】
花苗は、ガーデニング開始時に必須となるアイテムではありませんが、初心者なら花苗から始めることをおすすめします。
種をまいて、芽が出るところから楽しむのもガーデニングの魅力のひとつですが、初心者は花苗を買ってきて、植え付けるところから始めた方が、確実に植物を育てる他の意味を味わうことができます。
種まきから始めた場合は、芽が出るのも植え付けたうちの一部になり、さらに芽から植物に成長するのも一部になってしまうので、すこし難しいガーデニングになってしまいます。
【培養土】
培養土は、肥料などが混ぜてある植物用の土で、植物の種類にあわせて調整されています。
肥料分や水もち・水はけなどの調整がされているので、肥料の配分にも詳しくなく、水やりもおぼつかないガーデニング初心者なら、使うべき土といえます。
培養土は園芸用品店やホームセンターで入手でき、100円均一ショップに置いてあることもあります。野菜用や草花用など用途別のものもあるので、自分が育てる植物にあわせたものを購入しましょう。
【植木鉢・プランター】
直接庭に花苗を植えることができない環境で、ガーデニングを始めてみようという場合は、植木鉢やプランターも用意しましょう。植木鉢やプランターは、ガーデニングとしてこれから置こうとしている場所にあったものを購入しましょう。
丸いものや細長い形状のもの、吊り下げられるものなど、形状はさまざまです。深さが十分にあるものを選んだ方が、どのような花苗にもつけるのでおすすめです。
育てる途中で必要になるもの
ガーデニングをはじめて、植物が育ってきたら必要になる、というものもあります。緊急に必要になるというものではないので、植物が成長していく過程で必要性を感じたら、順次手に入れるようにすれば間に合います。
ここでは、ガーデニングを楽しむうちに、必要性を感じてくるアイテムを紹介します。
【はさみ】
植物が成長してくると、枯葉を取り除いたり、植物の形を整えたりする際にハサミが必要になります。育てる植物の種類にもよりますが、一般的な文房具のハサミでも代用がききます。
固い枝などの植物を切る場合は、花ばさみを用意しておくと便利です。草花系の枯葉を取り除く程度なら、文房具のハサミでも全く問題ありません。
【肥料】
培養土を使って植物を育てている場合でも、植物の成長によって土中の肥料が不足してきます。
この場合は、肥料を適宜与えてあげなければなりません。一定期間ごとに、土をあらたな培養土に入れ替えるというのもひとつの方法ですが、植え替えになってしまうので、タイミングが悪いと植物が枯れてしまうリスクもあります。
育てている植物専用の肥料を購入し、適宜与えてあげるほうが安全です。与える量や間隔は、肥料のパッケージに記載されているので、その通りに実行すれば問題ないはずです。
【薬剤】
育てている植物によっては、病気予防などの薬剤が必須となる植物もあります。病気に弱い植物は、専用の薬剤を使って消毒しておかないと、健康な状態で成長できません。
ガーデニング初心者で、自分が育てている植物が病気に弱い植物なのか見当がつかないという場合は、園芸コーナーに置いてある薬剤のパッケージを見てみましょう。該当植物として記載があれば、適用すべきです。
【支柱】
つる植物や丈の高くなる植物には、成長過程で支柱をたててあげる必要があります。大輪の菊は、特別な支柱が必要になります。実を食する野菜の多くが支柱によって茎を支えてあげる必要があります。
支柱を与えるかわりに、野菜用のネットを張って、グリーンカーテンにすることも可能です。ゴーヤやきゅうり、へちまなどの夏の野菜は、ネットにつるを這わせるグリーンカーテン方式が向いています。
あると役立つ便利アイテム
ガーデニングを楽しむ中で、必須ではないけれどあったら便利、というアイテムもあります。多くのガーデニング用品が、100円均一ショップで手に入るので、探して購入しておくことをおすすめします。
ここでは、必須ではないけれどあると役立つ便利アイテムを紹介します。
【スコップ】
ガーデニングを楽しむために、スコップはほぼ必須といえるアイテムです。庭でガーデニングを楽しむ場合は、大きなスコップも用意しておけば、新たなガーデンエリアを作るときにかつようできます。
庭でガーデニングする場合も、プランダーで楽しむ場合も、小型の園芸用スコップがあれば、土を少し掘り返したり、植物の根を掘るときなどに便利に使えます。
【手袋】
素手で手に当たる土の触感を楽しみたいという人もいますが、園芸用の手袋があれば、心おきなく土いじりを楽しめます。
土の中には細菌もおり、十分な手洗いをせずに食品を扱うと、食中毒などを引き起こす危険性もあります。予防のためにも手袋はしておいた方がよいでしょう。
ガーデニングに化学肥料を使うような場合は、直接さわると手荒れの原因となる場合もあるので、手袋を用意しておいた方が安全です。
【じょうろ】
ガーデニングでの水やりはじょうろが便利です。庭のガーデニングエリアが広い場合は、水道からホースで直接水をまくという人もいますが、じょうろを使えば一箇所に水が集中することなく、まんべんなくやわらかな水をまくことができます。
昔ながらのじょうろを用意しなくても、ペットボトルにじょうろの口を取りつけて、じょうろ代わりに利用できる便利アイテムも販売されています。
【鉢底石】
鉢底石は、植木鉢やプランターの底部分に入れる石で、排水性や通気性をよくする働きがあります。根腐れの予防として、植木鉢やプランターには必ずといっていいほど入れられています。
小さな鉢では鉢底石を入れると、土を入れるスペースが減ってしまう、鉢底石を入れたところは根張りが悪いなどの理由で、鉢底石を入れないという人もいます。
自分としては、鉢底石を入れるのと入れないのとで、どちらに納得できるか、ガーデニングをしながら確認し、納得のいく方式で植物を育てるのがよいでしょう。
≪ポイント≫
- 「育てる段階」や「育てる植物の種類」で必要な物を買いそろえよう
- 「100円ショップの商品」や「日用品」で代用できる道具もある
ガーデニングの基礎5ステップ
ガーデニング初心者は、ガーデニングってどう進めていけばよいのだろう、と右も左もわからない状態です。ここでは、知っておきたいガーデニングの基礎について5つ紹介します。
ステップ1:植え付け
お店で売られている花苗は、小さなビニールポットに植えられています。
ビニールポットのままでは、花苗は根を張ることができず、大きく育てるのには向きません。購入してきた花苗は、ゆったりと根を張れるサイズの植木鉢やプランター、もしくは花壇に植え付けましょう。
植え付けは、植物にとってはビニールポットからの植え替えと同義になります。購入してきた花苗の植え替え時期を確認し、季節が合致していたら植え付けを行うようにしましょう。
ステップ2:新芽のカット
ガーデニングでは、新芽がでてくると「摘芯(ピンチ)」と呼ばれるカットを行います。
せっかく新芽が出てきて成長するのに、と感じる人もいるでしょう。しかし、これは植物の成長にとって必要なことです。
植物は、茎や枝の上側の芽が、下の葉脇の芽よりも優先して成長しようとします。摘芯すると、成長点が除去されるので、下部の脇芽が成長しはじめます。
ステップ3:水やり
水やりは、必ず毎日必要なわけではありません。乾燥した環境を好む植物もあれば、十分な水がないと枯れてしまう植物もあります。花苗を購入する際に、どのくらいの頻度で水やりをすべきか確認しておきましょう。
乾燥した地域が原産の植物は水やりの必要があまりなく、水をやりすぎてしまうと逆に根腐れを起こして枯れてしまいます。
ステップ4:肥料をやる
肥料も水やり同様に、頻繁に行えばよいというものではありません。肥料過多になると、植物が成長するどころか、枯れてしまうことになりかねません。初心者の場合は、肥料のパッケージに記載されている頻度に従うのがベストです。
ガーデニングに慣れてきたら、植物の様子を見ながら肥料を与えるようにしましょう。肥料の量についても同様で、最初は指定されている通りに与え、ガーデニングに慣れてきたら、植物の成長具合から与える量の調整ができるようになります。
ステップ5:花がらのカット
「花がら」とは、咲き終わってしおれた花のことです。種を取りたい場合などは、花から実に変わるまで待つ必要がありますが、花を楽しむだけの場合は、落ちた花がらが腐って病気が発生することがあるので、取り除かなければなりません。
花が咲いている期間が長い植物は、花から実に変わり、種ができることで栄養が使われます。そのため、花の株が弱りやすくなり、ほかの花がつきづらくなります。
≪ポイント≫
- 「植え付け」する際は植木鉢・プランター・花壇など広い場所に植え替える
- 「新芽」が出てきたら摘芯(ピンチ)する
- 「水やり」は種類毎の頻度を把握しておく
- 「肥料」はパッケージに記載されている頻度で追肥する
ガーデニング初心者におすすめの花
ガーデニングに使う植物には、育てやすい植物もあれば、なかなか成長してくれないという植物もあります。成長させるのが難しい植物は、初心者が取り組んでも多くの場合は枯れてしまいます。ここでは、ガーデニング初心者でも育てられそうな花々を紹介します。
初心者におすすめの花①「チューリップ」
チューリップは、球根から育てる花なので、初心者でも失敗せずに咲かせることができる花だといわれています。「初心者でも失敗せずに咲かせることができる」とはいえ、絶対に失敗がないわけではないので、「育て方のコツ」を参考に、チューリップを咲かせられるよう手入れをしましょう。
育て方のコツ
チューリップを育てるコツの1つが「球根は浅植えする」ということです。深く植えてしまうと芽が出ません。
チューリップは9月から11月にかけて球根が出回るので植えますが、12月あたりまで芽はでません。この芽の出ていない時期に水やりを忘れてしまいがちです。芽が出ていなくても、土の表面が乾くのを目安に水やりをする必要があります。
初心者におすすめの花②「バラ」
バラは本来は育てるのが難しい植物とされています。しかし、バラ好きのガーデニング初心者の人でも育てられるバラもあります。初心者だけれど、バラにチャレンジしたいという人は、次の3種類から選んで挑戦してみましょう。
- ピエール ドゥ ロンサール
- アッサンブラージュ
- スカーレット ボニカ
育て方のコツ
バラを育てるのが難しいとされるのは、病気にかかりやすいためです。バラがかかりやすい病気は、黒点病やうどん粉病などです。これらの病気は、風通しの悪さが大敵です。剪定などをしっかり行い、風通しのよい場所に置きましょう。
カイガラムシ、テッポウムシなどの害虫にも弱いので、注意が必要です。薬剤散布などの対策が必要になります。
初心者におすすめの花③「ローズマリー」
ローズマリーは、ガーデニング初心者でも育てやすいハーブとして知られています。
ローズマリーは挿し木によって簡単に増やしていくことができるので、ガーデニング初心者でも育て方のコツを覚えた後は、初めての「挿し木」に挑戦してみることもできます。
育て方のコツ
ローズマリーは、日当たりがよく、水はけのよい場所で育てましょう。明るい日陰でも育ちますが、日に当てたほうが元気な株に育ちます。湿気には弱いので、湿気の多い場所だと根腐れを起こすことがあります。
ローズマリーは暑さにも寒さにも強い植物ですが、品種によって耐寒性に違いがあるので、寒冷地で育てる場合は、寒さに強い品種を選定するようにしましょう。
初心者におすすめの花④「ジャスミン・ホワイトプリンセス」
ホワイトプリンセスは、モクセイ科の植物でジャスミンの仲間です。初心者向けの植物とされていますが、育て方には少々注意が必要です。
ホワイトプリンセスの原産地は熱帯ですが、ある程度の耐寒性もあるので、霜が当たらない環境なら戸外でも育てられます。できる限り、冬は室内で育てることをおすすめします。
育て方のコツ
ホワイトプリンセスは、鉢植えにも適しています。水やりは毎日ではなく、土が乾いたら水をやりのタイミングになります。肥料が切れると花が咲かなくなるので、追肥は必ずしてあげましょう。
日当たりで育てるのがベストですが、半日陰でも育ちます。植え付けや植替えのときに根を傷つけてしまうと、生育不良を起こすので、注意して行う必要があります。
初心者におすすめの花⑤「ベロニカ・オックスフォードブルー」
ベロニカオックスフォードブルーは、丈夫で育てやすくガーデニング初心者に向いている植物とされています。春先になると濃いブルーの小さな花を咲かせます。ベロニカオックスフォードブルーは、グランドカバーとして植えるのに適しています。
初心者が育てても、どんどん広がって生育していきます。春先には青い花を咲かせ、葉の色は、春には緑、秋から冬には銅色に変化します。
育て方のコツ
ベロニカ・オックスフォードブルーは、地植えならほとんど水やりの必要がないと点でも、初心者向けの植物とされるゆえんです。
あまりにも晴れた日ばかりが続き、まったく雨が降らない、というときに限り、水やりが必要になります。地植えでも鉢植えでも、肥料は春と秋の成長時期に与えます。あまり手をかけなくてもどんどん増えていきます。
初心者におすすめの花⑥「ラベンダーセージ」
ラベンダーセージはシソ科の宿根草で、ガーデニング初心者向きの植物とされています。初心者向けとされていることからもわかるように、育てやすく、よく広がる植物です。
1株から横にどんどん広がっていくので、しっかりとスペースを取って植えてあげましょう。
育て方のコツ
ラベンダーセージは、乾燥気味に育てます。土が濡れているときには水やりをしないようにします。
肥料は、春と秋に肥料を与えます。肥料の与えすぎには注意し、控えめにするか、全く与えない方が失敗がありません。暑さにも寒さにも強く、マイナス5度くらいまで大丈夫です。ただし、根が凍ってしまうと枯れてしまいます。
初心者におすすめの花⑦「ムスカリ」
ムスカリは、ブドウの実のような花を咲かせる早春の花で、ガーデニング初心者向けの植物とされています。秋植えの球根植物なので、初心者でも簡単に育てることができます。
ムスカリは、ブルー系の花色が主流ですが、ピンクや白などのムスカリも存在します。部分的に黄色が入った種類もあります。いろとりどりのムスカリを植えて楽しむのもよいでしょう。
育て方のコツ
ムスカリは、ガーデニング初心者向きの球根植物ですが、日当たりと水はけのよい場所を選んで育ててあげましょう。ムスカリの育て方には、球根から育てる方法と水栽培があります。
水栽培の場合は、古い水に球根を浸けっぱなしにしておくと、球根が腐ってしまう可能性があるので、毎日水をかえてあげるようにしましょう。地植えや鉢植えの場合は、水のやりすぎが根腐れの原因になります。土が湿っているときは水やりの必要がありません。
初心者におすすめの花⑧「クラピア」
クラピアもガーデニング初心者向きの植物で、グランドカバープランツとして利用できます。クラピアをグランドカバープランツとして繁茂させる場合、その過程では土が見えている部分から雑草が生えます。クラピアが生えそろうまでは、定期的に雑草を除去してあげましょう。
育て方のコツ
クラピアを地植えしたら、足で踏んでください。植物がかわいそうだとは思わず、クラピアの成長のために必要な作業だと割り切って踏みつけましょう。クラピアを踏むことで、クラピアの根と土の隙間を無くし根付きやすくなります。
クラピアの踏み方は、真上から体重をかけて地面に押し付けるように踏み込みます。
初心者におすすめの花⑨「クリサンセマム・マウイ」
クリサンセマム・マウイは、マーガレットに似たピンクの花が咲く宿根草で、ガーデニング初心者向きの植物だとされています。耐寒性が強く、露地でも越冬できますが、暑さには弱い植物です。夏場は日陰で育てた方が安全です。
育て方のコツ
地植えも可能ですが、夏の日差しを避けてあげるためにも、鉢やプランターに植えて、植物にとって快適な場所に移動させながら育てるのがベストでしょう。耐寒性はあるものの、霜にはあてないように管理しましょう。
育てやすい植物ですが、アブラムシが付くことがあるので注意しておきましょう。また、夏場の高温多湿では、蒸れてしまって枯れることもあるので、高温多湿を避けた場所に移動させましょう。
初心者におすすめの花⑩「コレオプシス」
コレオプシスは、ビタミンカラーが特徴的な、夏から秋まで長い期間花を咲かせる暑さに強い植物で、ガーデニング初心者向きの植物とされています。
初心者向きとされることからもわかるように、メンテナンスが簡単でありながら、種類がいろいろあるので、寄せ植えにしても楽しめます。コレオプシスには、一年草扱いの種類も、宿根草扱いの種類もあります。
育て方のコツ
コレオプシスは、日当たりがよく、水はけのよい場所で育てます。やせた土地でも育つ植物なので、特別な肥料・腐葉土は必要ありません。むしろ腐葉土に植えてしまうと、増えすぎてしまうという結果を招いてしまいます。
初心者におすすめの花⑪「ネメシア」
ネメシアは、開花期がとにかく長いという特徴があります。寒い地域でなければ、真夏以外は周年咲き続ける花なので、ガーデニング初心者向きの植物とされています。
ネメシアは、病害虫による被害を受けにくいという点でも初心者向きです。ガーデニングの天敵ともいえるアブラムシやヨトウムシがつきません。
育て方のコツ
ネメシアは、半日陰程度の場所でも育ちます。土質も選ばないので、水はけがよければ問題ありません。肥料にもあまり気を配る必要がありません。時々液体肥料を与える程度で大丈夫です。水やりは、土が乾いたら鉢やプランターの底から抜ける程度の水を与えます。
初心者におすすめの花⑫「アジュガ・チョコレートチップ」
アジュガ・チョコレートチップは、春に小さなブルー花を密生して咲かせるシソ科の植物で、耐寒性の多年草です。日陰地のグラウンドカバープランツとして育てることも多く、雑草化しにくいのでガーデンのワンポイントとしてもおすすめです。
育て方のコツ
アジュガ・チョコレートチップは、水はけのよい涼しい半日陰で育てるのがベストです。土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。地植えの場合は、水やりの必要はありません。
肥料は、春から初夏の生育期に、液体肥料を与えます。アブラムシがつきやすいので、注意して早めに除去するようにしましょう。
初心者におすすめの花⑬「ダルマギク」
ダルマギクは、日本海側に自生する、海岸の岩場などに生える野生菊です。野生の植物なので、ガーデニング初心者でも簡単に育てることができます。
暑さにも寒さにも強く、鉢植えでも地植えでも育ちます。直射日光にあたっても問題ないので、日向で育てることができます。
育て方のコツ
水やりは、土が乾いたら行います。花を増やすためには、数回摘芯が必要です。だるま菊は、根がつきやすいので、プランターや植木鉢に植える場合は、毎年植替えが必要になります。挿し木や株分けが簡単なので、初心者でも行えます。
ガーデニング初心者が気をつけるべき4つのポイント
ガーデニング初心者でも扱いやすいガーデニング植物を紹介してきましたが、植物の育て以外にも、初心者として気を付けるガーデニングポイントがあります。ポイントを意識し、初めてのガーデニングでも失敗なく植物を育ててあげましょう。
テーマを明確にしよう
ガーデニングは、無秩序に植物を並べるのではなく、庭のデザインや、使用する植物など、テーマを明確にしたうえで、植物を選び、植え付けていきましょう。初心者で、テーマが思い浮かばないという場合は、ガーデニング雑誌などを参考にするとよいでしょう。
ガーデニング画像でイメージを膨らませよう
ガーデニングのテーマは決まっているものの、植物の配置などのイメージが漠然としている、という人は、ガーデニング雑誌やインスタグラムなどを参考に、庭そのもののイメージを膨らませましょう。初心者のうちは、他人のガーデニングをそっくり真似してみるのもおすすめです。
植える前に植物の特性を知っておこう
ガーデニングのイメージが固まり、花苗を買ってきたり、植え付けをしたりする前に、使おうとしている植物の特性をおさえておきましょう。
イメージ通りに並べたものの、各植物の育て方が全く異なるのでは、植え付け当初のイメージを長く保持することができません。水やりや肥料を与えるタイミングがそろう植物を集めた方が、メンテナンスが楽になります。
よく観察しよう
ガーデニング初心者は、ガーデニングのメンテナンス経験もない、もしくは浅い、ということになります。植物の病気や害虫に対しても経験が薄いので、日々じっくり観察し、病気や害虫被害にいち早く気付けるように心がけましょう。
初心者でもガーデニングは怖くない!
初心者にはあまり適さない、育てるのが難しい植物も存在しますが、初心者向きの植物を選び、手順を踏むことで、初心者でもガーデニングを楽しむことができます。決して難しいことではありません。
植物の育て方のコツなども参考にして、自分のイメージ通りになるよう、ガーデニングを楽しんでみましょう。