食器を洗うときにやってはいけない習慣10選…意外と多いNG行動をチェック

毎日の食器洗いでついしてしまう行動の中に、実は汚れや菌を広げてしまう習慣があるかもしれません。この記事では、放置やつけ置きの落とし穴から、正しい洗い方までをわかりやすく解説します。

頻度の高い食器洗いだからこそ、正しく行うことが大切

食器洗いは食事が終わるたびに発生するため、1日の中でも特に頻度の高い家事の1つです。

食べ終わった食器には、油汚れや食べ残しなどが付着しており、正しく隅々まで洗わなければ汚れをしっかり落とすことはできません。

洗い方が不十分だと、菌が繁殖したり嫌な臭いやぬめりの原因になったりします。特に夏場は雑菌が急激に増えるので、注意が必要です。

今回は、食器を洗う時にしてはいけないNG習慣を紹介します。

食器を洗うときにやってはいけないNG習慣

毎日の食器洗いで、気づかないうちにしてしまいがちな行動を具体的にチェックしましょう。

① 食器をシンクに放置する(特に夏場は危険)

食器をシンクに置いたまま放置すると、残った食べカスや油汚れが菌の餌となり、あっという間に雑菌が繁殖します。

特に高温多湿な夏場は、わずか数時間の放置で菌が数万倍に増えることもあるのです。食中毒のリスクもあるため、食器を放置する習慣はすぐに改めましょう。

食事後はなるべく早めに片付けるのが基本です。

② つけ置きを長時間放置する

カレーやシチューなど、こびりついた汚れを落とすためにつけ置き洗いは便利ですが、長時間放置してしまうのはNGです。

放置されたつけ置き水には雑菌が急激に増殖し、食器だけでなくシンク全体に菌を広げる可能性があります。

つけ置きは30分程度を目安に短時間で済ませ、洗剤や重曹を少し入れておくことで、より衛生的につけ置きができます。

③ 汚れの多い食器から洗い始める

食器を洗う時に、つい汚れのひどいものから手をつけていませんか?実はこれは効率的でも衛生的でもありません。

汚れがひどい食器を先に洗うとスポンジがすぐ汚れてしまい、そのスポンジでグラスなど比較的きれいな食器を洗うと汚れや菌が広がってしまいます。

必ず汚れの軽い食器(グラスや茶碗)から順番に洗い、最後に汚れの多い鍋やフライパンを洗うようにしましょう。

④ 油汚れを拭き取らずにそのまま洗う

油汚れのついた食器をそのまま水洗いしてしまうのも避けたい行動です。油汚れを放置したまま洗うと、スポンジやシンクに油が付着し、他の食器にも広がってしまいます。

また、油汚れが排水口に流れ込むと詰まりや悪臭の原因にもなります。食器に付いた油はキッチンペーパーなどで軽く拭き取ってから洗い始めましょう。

⑤ スポンジの柔らかい面だけで洗う

スポンジの柔らかい面は洗剤を泡立てるためのものです。しかし、食器が傷つくことを心配して柔らかい面だけで洗ってしまう人もいます。

柔らかい面だけではこびりついた汚れや油分が落とし切れず、結果として汚れや菌を残してしまいます。正しくはスポンジの硬い面で汚れをこすり落とし、柔らかい面で泡を広げるように洗います。使い分けを意識しましょう。

⑥ スポンジを長期間使い続ける

食器洗い用のスポンジを長期間交換しないのもNGです。スポンジは常に濡れているため、菌が繁殖しやすく、使い続けると雑菌を食器に移す原因になります。

特に夏場は菌が繁殖しやすく、衛生面で大きなリスクになります。スポンジは約1〜2週間を目安に交換し、使用後はよく水気を切って乾燥させるようにしましょう。

⑦ 洗剤を泡立てずに使う

食器用洗剤は泡立てて使うことで効果を発揮します。スポンジに洗剤を直接つけてそのまま洗うと、泡が十分に立たず洗浄力が低下します。

泡には汚れや油分を包み込んで浮かせる役割があり、泡立ちが不十分だと油や汚れがしっかり落ちません。必ずスポンジに少量の洗剤をつけ、軽く水を含ませてしっかりと泡立ててから食器を洗うことが大切です。

⑧ すすぎ不足・泡残し

洗剤のすすぎ残しにも注意が必要です。すすぎが不十分だと洗剤が食器に残留し、乾いた後に白く跡が残るほか、口に入ることで健康に影響する恐れがあります。

特に小さな子どもがいる家庭では注意が必要です。洗剤の泡が完全に消えるまで流水ですすぎ、コップや透明なグラスなどは目で見て残りがないか確認しましょう。

⑨ 洗い終わった食器を濡れたまま放置する

食器を洗ったあと、水分が残ったまま放置すると、水道水に含まれるミネラル分が乾いて水垢となり、食器の見た目が悪くなります。さらに、水分が残った食器同士が重なることで雑菌が繁殖しやすくなります。

洗い終わったらできるだけすぐに清潔なふきんやキッチンペーパーで水気を拭き取るか、風通しの良い場所でしっかり自然乾燥させましょう。

⑩ 素材ごとの扱いを無視して洗う

木製食器や漆器、包丁などは水につけ置きするのはNGです。木製や漆器は水分を吸収して変形やカビの原因になり、包丁は錆びが発生します。

また、ガラス製品やデリケートな食器を硬いスポンジで洗うと傷がつきます。食器の素材ごとに適切な扱い方を守り、水につける場合も短時間で済ませることが大切です。

食器をきれいに洗うための基本の流れ

食器洗い

ここまで見てきた「やってはいけない行動」を防ぐためにも、食器洗いの正しい流れを確認しましょう。毎日この手順を意識するだけで、衛生的かつ効率的に食器洗いができます。

  1. 食器に残った食べカスや油分をあらかじめキッチンペーパーなどで拭き取る
  2. 汚れの少ないグラスや茶碗、箸などを最初に洗う
  3. 洗剤をしっかりと泡立て、泡の力で汚れを落とすように洗う
  4. 汚れがひどい皿や油の多いフライパン、鍋は最後に洗う
  5. 洗剤の泡が消えるまで流水ですすぐ
  6. 洗い終えた食器はすぐに水気を取り、しっかりと乾燥させる

まとめ

食器洗いは一見簡単な家事に見えますが、実は細かな配慮が必要です。毎日のことだからこそ、少しの習慣の違いが衛生面や家事効率に大きな影響を与えます。

また最近は、環境への配慮から洗剤を使い過ぎない方法や、自然由来の重曹やクエン酸を使った洗浄法も注目されています。食器洗いの質を高めることは、家族の健康と日々の快適な暮らしを守るための大切な一歩です。

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