家電を買ってはいけない時期とは?安く買えるタイミングと価格変動の理由を解説

家電は購入する時期によって価格が大きく変動します。買うタイミングを間違えると高値で購入することになりかねません。本記事では家電を買ってはいけない時期や安く買えるタイミングを具体的に解説します。

家電は時期によって価格が大きく変わる商品

家電量販店に行くと、「この前より価格が高くなっている」と感じることがあります。これは家電が一年中同じ価格で販売されるわけではなく、需要のピークや決算時期、新製品の発売時期などによって価格が変動するからです。

家電の購入を考える際は、こうした価格の変動を理解し、最も安く手に入るタイミングを狙うことが重要です。時期による価格変動を知らずに買い物をすると、後悔する可能性があります。

家電を買ってはいけない3つの時期

家電を購入する際に避けたい時期があります。次の3つの時期は家電が高くなりやすく、特に注意が必要です。

① 新製品が発売された直後

新製品が発売された直後は、最新機能が注目されているため価格が高く設定されています。メーカーも店側も価格競争をする必要がなく、定価に近い価格で販売されます。最新モデルが出たばかりの時期は、避けたほうが無難です。

② 季節家電の需要が高いピーク時期

季節によって必要になる家電(エアコン、加湿器、暖房器具など)は、需要が集中する時期になると価格が高騰します。特にエアコンの場合、初夏から真夏(6月~8月)は価格が高くなるだけでなく、設置工事も混雑し、工事待ちで困ることがあります。

③ 年末年始やボーナス商戦時期

多くの人が家電を買うタイミングとして年末年始やボーナスの時期を選びますが、この時期は価格が高止まりしやすい傾向があります。店側も大幅な値下げをしなくても売れるため、人気モデルや新製品は値引きされにくくなっています。

家電が安くなる3つの時期とその理由

一方で、家電を安く購入できる狙い目のタイミングも存在します。特に以下の3つの時期は購入に適しています。

① 家電量販店の決算期(3月・9月)

多くの家電量販店は3月に本決算、9月に中間決算を迎えます。この時期は店舗が売上を伸ばすため、家電の価格が下がりやすいです。特に3月は新生活シーズンと重なり、まとめ買いでさらにお得になるケースもあります。

② モデルチェンジの前後(型落ち品の処分時期)

家電製品は定期的にモデルチェンジされます。新モデル発売の直前から直後にかけて、旧モデルの価格が大幅に下がることがあります。性能にこだわらなければ、型落ち品が大変お得です。

③ 季節商品のオフシーズン

エアコンや加湿器、暖房器具などの季節商品は、需要が落ち着くオフシーズンに価格が下がります。特にエアコンの場合、秋~冬(9月~12月)は在庫処分で大幅に安くなる傾向があります。

家電別の「買ってはいけない時期」と「安く買える時期」

ここでは、家庭でよく購入される代表的な家電(冷蔵庫、電子レンジ、エアコン、テレビ)を例に、それぞれの家電ごとに「買ってはいけない時期」と「買い時」を解説します。

冷蔵庫の「買ってはいけない時期」と「買い時」

冷蔵庫は生活に欠かせない家電ですが、購入時期によって価格が大きく変動します。

《買ってはいけない時期》
冷蔵庫の新モデルが発売されるのは多くの場合10~11月です。この直後は価格が高く設定されるため、避けるべきタイミングです。また、真夏は需要が集中し、急な買い替えが必要になった場合に在庫不足や配送待ちで困ることがあります。

《買い時》
冷蔵庫を安く購入したい場合、狙うべきは8~9月です。新モデルの発売直前で旧モデルの在庫を処分するため、大幅な値下げが期待できます。3月と9月の決算セールも合わせて狙うとさらにお得です。

《購入時のポイント》

  • 容量や扉の開く方向、設置場所のサイズを事前に確認する
  • 在庫処分品は選択肢が限られるため、妥協点を明確にする

電子レンジ・オーブンレンジの「買ってはいけない時期」と「買い時」

電子レンジ・オーブンレンジは一度購入すると長く使うため、購入時期は特に慎重に選ぶ必要があります。

《買ってはいけない時期》
新製品が発売されたばかりの夏~秋頃は、値段が下がりにくく高止まりしています。機能にこだわりがなければ、この時期は避けたほうがよいでしょう。

《買い時》
電子レンジが安くなるのは5月~7月のモデルチェンジ直前です。また、年末のクリスマスセールから初売りにかけては、型落ちモデルの処分セールが多く、低価格で購入できるチャンスとなります。

《購入時のポイント》

  • 「温めのみ」「オーブン機能付き」「スチームオーブン」など必要な機能を整理しておく
  • 型落ち品でも機能差がほとんどないことが多いため、価格重視で検討する

エアコンの「買ってはいけない時期」と「買い時」

エアコンの購入タイミングは価格だけでなく設置工事の混雑状況も考慮する必要があります。

《買ってはいけない時期》
エアコンを最も買ってはいけない時期は初夏から真夏(6月~8月)です。この時期は価格が高騰し、設置工事の予約も取りにくくなります。真夏に急いで買うと、希望する日に取り付けができず、暑い日をエアコン無しで過ごすことにもなりかねません。

《買い時》
エアコンは夏が終わる8月下旬以降から価格が下がり始め、10月~11月には型落ち品が最も安くなります。春先の新製品が出る前の3月頃の決算セールも安く購入できる絶好のチャンスです。

《購入時のポイント》

  • 必要になる時期の2ヶ月前には価格や工事日程を調べておく
  • エアコンは設置工事費を含めた総額で比較する

テレビの「買ってはいけない時期」と「買い時」

テレビもまた、新製品が年に複数回発売されるため、購入時期で価格差が大きくなります。

《買ってはいけない時期》
テレビの新製品発売直後(春~初夏、盛夏~秋)は価格が高く、買ってはいけない時期に当たります。特に大きなスポーツイベントの前なども需要が増えて価格が下がりにくいです。

《買い時》
テレビの価格が安くなるタイミングは1月~3月、または7月~9月です。新製品の発売前後で旧モデルが値下がりしやすくなります。画質やサイズにこだわりがなければ型落ち品を狙うと良いでしょう。

《購入時のポイント》

  • 部屋のサイズと視聴距離に合ったテレビサイズを確認しておく
  • 有機ELや4Kなどの画質へのこだわりを予算と合わせて考える

家電量販店と通販サイトの活用法

パソコンと家電

家電を安く購入するためには、家電量販店や通販サイトそれぞれの特徴を理解し、うまく使い分けることが大切です。ここでは、それぞれのメリットや活用のポイントを解説します。

家電量販店の決算セールを狙う

家電量販店では3月の本決算と9月の中間決算前に、大規模なセールが行われます。ただし、多くの店舗では決算月をまたぐと割引対象外になるケースもあり、実際には2月中旬から3月下旬、8月末から9月末にかけて前倒しでセールが行われることが多いです。

《家電量販店決算セールの時期目安》

  • 本決算(3月):2月中旬~3月末
  • 中間決算(9月):8月末~9月末

この期間中は店舗側も売上目標達成のため積極的に値引きに応じる傾向があります。週末や雨天、閉店間際など客が少ない時間帯を狙うと値引き交渉が通りやすいので、意識して訪問すると良いでしょう。

通販サイトのセールやポイント還元を活用する

通販サイトでは、定期的に大型セールが開催されるため、価格が下がるだけでなく、ポイント還元などの特典も充実しています。

特にAmazonでは7月のプライムデー、11月のブラックフライデーが、楽天市場では3月、6月、9月、12月のスーパーセール、11月下旬のブラックフライデーが狙い目です。

《通販サイトセールの主な時期》

  • Amazon:7月(プライムデー)、11月下旬(ブラックフライデー)
  • 楽天市場:3・6・9・12月(スーパーセール)、11月下旬(ブラックフライデー)

通販サイトで購入する際は、表示価格だけでなく、送料やポイント還元を考慮した実質的な総額を比較することが大切です。さらに、設置や工事費用が必要な家電の場合はそれらの費用も含めて比較しましょう。

家電を購入するときのチェックポイント

家電を購入する前に確認すべきポイントをまとめました。事前に確認することで、後悔のない買い物ができます。

  • 実際に家電を置くスペースのサイズ(設置寸法)
  • 家電の搬入経路(特に冷蔵庫や大型テレビ)
  • 家電の必要な機能と優先順位
  • 在庫状況(人気商品はシーズン後半に売り切れがち)
  • 設置工事の日程や料金(特にエアコン)
  • 処分したい旧家電のリサイクル料金
  • 価格だけでなくポイント還元やクーポンを考えた総額

これらを事前に整理し、優先順位を決めて購入に臨むとスムーズです。

まとめ

家電売り場

家電は時期によって価格が大きく変動するため、安く買うにはタイミング選びが重要です。さらに価格以外にも設置や配送の待ち時間、商品の選択肢など、見えにくいコストがあります。

また、時期を逃した場合でも、展示品やアウトレット品などを狙う方法もあります。家電購入は価格だけにとらわれず、自分のライフスタイルに最も合ったタイミングを見つけて、総合的に判断することが賢い買い物のコツです。

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