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結婚指輪が外れなくなる主な原因
普段はなかなか外さない結婚指輪。久しぶりに外そうとしても、なかなか抜けず焦ってしまうことがあります。無理に外そうとすると指を痛めることがあるため、まずは指輪が抜けなくなった主な原因を知っておきましょう。
指がむくんでいる
結婚指輪が抜けない原因で一番多いのが、指のむくみです。むくみは指に余分な水分が溜まって太くなっている状態で、次のようなことが原因で起こります。
- 水分や塩分の摂りすぎ
- 飲酒や運動後の血行促進
- 長時間同じ姿勢でいること
- 夏の暑さや妊娠などのホルモンバランスの変化
むくみは時間帯や体調によっても変化するため、昨日までスムーズに抜けていた指輪が突然抜けなくなることもあります。
体型の変化
指にも脂肪がつくため、結婚後に体重が増えたり妊娠したりすると指輪がきつくなることがあります。また加齢によって指の関節が太くなることもあり、これが原因で指輪が抜けなくなることがあります。
指輪が変形している
毎日の家事や仕事で強い力が加わると、指輪が気づかないうちに歪んでしまうことがあります。特に重い荷物を持ったり、運転時にハンドルを強く握ったりすると、金属が変形して指輪が外れにくくなります。
ケガや虫刺されによる腫れ
虫刺されやケガ、皮膚炎などで指が急に腫れると、指輪が食い込んで外れなくなります。この場合は特に無理に外そうとすると悪化する可能性が高いため、注意が必要です。
結婚指輪が抜けないときの安全な外し方
指輪が抜けなくなってしまったら、まず落ち着いて安全な方法を試しましょう。無理やり引っ張るのではなく、段階的に対応することでケガや症状の悪化を防ぐことができます。
まず試すべき基本の方法
指輪を抜くときは焦らず、指をリラックスさせることが重要です。以下の手順を丁寧に行いましょう。
- 手を心臓より高く1〜3分挙げる
- タオルで包んだ保冷剤や冷水で数分間冷やす
- 指輪を縦向きに持つ
- 指輪を手のひら側から手の甲側へ押し上げて隙間を作る
- 隙間ができたら前後に小刻みに動かしながら指先へ移動させる
このとき強く引っ張るとむくみが悪化するため、力を入れすぎないよう注意しましょう。
滑りを良くする方法
基本の方法で抜けない場合は、滑りを良くするために以下を試します。
- ハンドソープを泡立てて指輪と指の間に塗る
- ベビーオイルやハンドクリームを少量使う
抜けた指輪が勢いよく飛ばないように、必ず指先で押さえて作業してください。また、洗面台で行う場合は排水口を栓やタオルで塞ぎ、指輪を紛失しないよう注意が必要です。
指のむくみを取る方法
むくみが原因の場合は、指の太さを一時的に細くすることが大切です。無理をせず、以下の方法を試してみてください。
- 冷たい水に指を数分浸す(血管が収縮してむくみが引く)
- 血行が悪い場合は、ぬるま湯で手を短時間温める
- 手を頭の上に挙げ、指をグーパーと繰り返して血行を促す
これらを試して指が細くなったと感じたら、再び基本の方法を試しましょう。
糸やデンタルフロスを使う方法(最終手段)
指輪がまだ抜けない場合は、最終手段として糸を使った方法があります。ただし、この方法は指を締めすぎると危険なので、痛みやしびれがある場合はすぐに中止してください。
- デンタルフロスや細い糸を用意する
- 糸を指輪の下側(手のひら側)から指先側へ通す
- 指先側の糸を第2関節あたりまで隙間なく巻きつける
- 指の根元側に残った糸をゆっくりと引っ張り、巻いた糸の上を指輪が滑るように外す
この方法は時間をかけずに短時間で行い、指がうっ血して紫色になるなどの異常が見られたらすぐに中止し、専門機関へ相談しましょう。
どうしても指輪が抜けない時の対応方法
上記の方法を試しても指輪が抜けない場合や、指が強く腫れて痛みや変色がある場合は、自分で無理をせず、専門の機関に相談する必要があります。
医療機関に相談する
指が紫色になったり、強い痛みやしびれがある場合は、整形外科や救急外来を受診しましょう。病院では指の状態を詳しく診断し、必要に応じて麻酔を使い、安全に指輪を切断することができます。病院によって対応が異なるため、事前に電話で問い合わせることをおすすめします。
消防署に相談する
消防署では指輪を切断するためのリングカッターという専用の道具を使って、安全に対応してくれる場合があります。ただし、地域によってはリングカッターがない消防署もありますので、必ず事前に電話で確認しましょう。また、緊急時に災害対応などで不在の場合もあるので、注意が必要です。
ジュエリーショップに相談する
指にケガや強い腫れがなく、指輪の切断後に修理やサイズ直しを希望する場合は、ジュエリーショップへの相談が有効です。専門店なら指輪の切断から修理まで対応できることがありますが、店舗によっては切断設備がない場合もあるため、事前確認が必要です。
結婚指輪が抜けなくならないための予防方法
結婚指輪が抜けないというトラブルは、事前のちょっとした予防策で避けることができます。日常生活の中で無理なく取り入れられる予防方法を紹介します。
定期的なサイズの確認と調整
指輪がきつく感じ始めたら、そのままにせずジュエリーショップでサイズの確認と調整をしましょう。体重の増減や年齢とともに指のサイズは変化します。数年に一度はサイズが合っているか確認し、必要ならサイズ直しをして指輪を快適に保つことが重要です。
指輪のメンテナンスを定期的に行う
毎日つける結婚指輪は気づかないうちに歪んでしまうことがあります。定期的に専門店でチェックを受け、必要な修理やクリーニングをしてもらうことで、指輪の変形を防げます。特に指輪が細めのデザインや金・銀などの柔らかい素材の場合は、こまめなメンテナンスが欠かせません。
指輪を外すタイミングを決める
家事や運動、力仕事をする際には指輪に負担がかかりやすいため、あらかじめ外す習慣をつけておきましょう。また、長期間指輪を外さない状態を続けると、指の形が指輪に合わせて変形してしまうこともあります。定期的に外して指や指輪を休ませることが予防につながります。
まとめ
結婚指輪は夫婦の絆を示す大切なアイテムですが、体調や生活習慣の変化で外れなくなることがあります。いざという時に慌てないためにも、日頃から指の状態を気にかけ、指輪のサイズ確認や定期的なメンテナンスを心がけると安心です。また、無理に外そうとして指や指輪を傷つけないよう、「指輪を安全に外すコツ」を家族間でも共有しておくことをおすすめします。