世間ではあまり知られていない職業12選!珍しいけど需要がある仕事とは?

世間にはあまり知られていないものの、社会に必要な仕事が多数あります。本記事では、あまり耳にしない珍しい職業12種類を紹介。それぞれの仕事内容や収入、就き方をわかりやすく解説します。

世の中には珍しい仕事が意外とたくさんある!

本を読んでいる女性の手元

私たちが普段目にする職業は、世の中に存在する仕事のほんの一部です。一般的に知られていない仕事の中には、一風変わった仕事内容や特別なスキルが求められるものも多くあります。珍しい職業を知ることで、自分自身の可能性や選択肢が広がるかもしれません。

ここでは、世間ではほとんど知られていないけれど、実際に存在し、社会的な需要がある職業を紹介します。

世間ではあまり知られていない職業

ここでは、あまり知られていない職業について、一つひとつ詳しく説明していきます。仕事内容や収入、なぜその仕事が必要なのかを中心にお伝えします。

知られざる職業の世界をのぞいてみましょう。

①臭気判定士

臭気判定士とは、工場や施設などで発生するニオイを人間の鼻で判断し、数値化する仕事です。これは、機械では測定が難しい複雑な臭いを客観的に評価するため、人の感覚が欠かせません。

臭気判定士になるためには国家資格を取得する必要があり、試験の難易度は比較的高めで、合格率は年によって20%~40%程度といわれています。資格取得後は、工場の悪臭問題を解決したり、シャンプーや芳香剤など、良い香りを開発する分野でも活躍します。

平均的な収入は勤務先によって幅がありますが、おおよそ300~500万円前後です。

②並び屋(行列代行)

並び屋は、人気のある商品の購入やイベントのチケット取得のため、依頼人に代わって長時間並ぶ仕事です。

ネット抽選が増えた現在でも、限定品の販売や飲食店の開店待ちなど、現地での並びが必要なシーンは多く残っています。特別な資格は不要ですが、体力と忍耐力が求められます。

収入は並ぶ場所や時間帯によって異なりますが、相場としては1時間あたり1500円〜2000円程度です。

③テクニカルライター

テクニカルライターとは、製品の説明書やマニュアル、専門的な技術文書を書く専門職です。

製品の使い方をユーザーにわかりやすく伝えるためには、高度な専門知識とライティングスキルが求められます。家電、自動車、IT分野など、多様な業界で必要とされており、専門性が高いほど高収入を得やすくなります。

収入は年収で約400~700万円と幅広く、専門分野や経験値によって変動します。

④切手デザイナー

切手デザイナーは、日本郵便が発行する切手のデザインを担当する仕事です。日本国内でも8人ほどしかいない非常に珍しい職業であり、美術系の大学や専門学校を卒業後、デザインの実務経験を積んだ人だけが応募できます。

切手は小さなアート作品とも言われ、歴史的な人物や自然風景、イベントなど、様々なテーマに沿ってデザインを行います。作品が全国の郵便局や一般家庭に届けられ、人々に日常的に使われる喜びが魅力の一つです。

収入は非公開ですが、国家的なプロジェクトの一員として安定しています。

⑤青果バイヤー(旧:果菜トレーダー)

青果バイヤーとは、市場や農家などから野菜や果物を仕入れ、スーパーや飲食店へ供給する仕事です。

この仕事が珍しいとされるのは、朝早くから全国の農場や市場関係者と連絡を取り、価格交渉や仕入れの判断を迅速に行う高度な調整力が求められるためです。早朝から働き始めるため、体力とコミュニケーション能力が不可欠ですが、そのぶん午後早めに仕事が終わるという特徴があります。

収入は月収ベースで25~35万円前後で、賞与がある場合もあります。

⑥歩荷(ぼっか)

歩荷とは、自動車やロープウェイなどで荷物が運べない山小屋などに、物資や食料を背負って運ぶ職業です。

富士山や北アルプスなどでは今でも活躍しており、山岳地域の物流を支える非常に重要な仕事です。山道を数十キロの荷物を背負いながら歩くため、体力や山岳での安全管理能力が欠かせません。特別な資格は必要ありませんが、山岳経験が豊富な人や、トレッキングが得意な人に適した仕事です。

日給は荷物の重さや距離によって3,000円~1万円程度と幅があります。

⑦熱波師(アウフギーサー)

熱波師とは、サウナの中で熱した石に水をかけて蒸気を発生させ、その熱い空気をタオルなどで仰ぎ、お客さんに快適な発汗を促す仕事です。

最近のサウナブームで注目されるようになった新しい職業で、日本でも認知度が急上昇しています。熱波師は蒸気のコントロールや室内の温度管理をしながら、お客さんの健康状態を観察する必要があるため、気配りやコミュニケーション能力が求められます。

特別な資格は不要ですが、熱波師検定やコンテストも開催されており、技術を磨くことで人気の熱波師になることも可能です。

収入は施設により異なりますが、平均的には250~400万円ほどです。

⑧ひよこ鑑定士

ひよこ鑑定士とは、生まれたばかりのひよこがオスかメスかを素早く見分ける専門的な仕事です。

ひよこの性別判定は、養鶏業界において非常に重要であり、正確さが求められる特殊な職業となっています。一羽のひよこを4秒程度で鑑定する必要があるため、高度な集中力や繊細な指先の感覚が求められます。民間資格を取得するための専門養成所で2~3年の訓練を受けたのち、養鶏場や鑑定会社に勤務します。

平均年収は500~600万円ほどで、専門性の高さから安定した収入が期待できます。

⑨ドローン操縦士

ドローン操縦士は、小型無人航空機(ドローン)を用いて空撮、農薬散布、インフラの点検や災害現場での調査などを行う職業です。

最近では宅配サービスにも活用が進み、社会的需要が急増しています。ドローンの操縦には国家資格の制度が整備されており、安全かつ正確な操縦スキルを習得する必要があります。操縦スキルだけでなく、使用する分野に応じて農業、建築、ITなどの専門知識も求められます。

年収は分野や経験によりますが、300~600万円程度で、専門性の高まりにより収入アップの可能性があります。

⑩錠前技師(鍵師)

錠前技師とは、鍵をなくしたり壊れたりした際に、特殊な工具や技術を使って錠前を開けたり、修理・交換を行ったりする職業です。

鍵は日常生活に欠かせないものであり、専門性の高い技能が必要とされるため、技術を磨けば安定した仕事が得られます。鍵専門の企業に勤めるほか、経験を積んだ後に個人で開業する道もあり、特別な資格がなくても技術を習得すれば始められます。

収入は企業勤めで350~450万円ほど、独立開業すればそれ以上の収入も可能になります。

⑪特殊清掃員

特殊清掃員とは、孤独シや事故現場など通常の清掃では対応できない特殊な状況の現場を専門的に清掃する職業です。

血液や体液などによる汚染が激しい現場で働くため、精神的な強さや専門的な清掃技術、感染症予防の知識が求められます。少子高齢化や単身世帯の増加に伴い、社会的に必要性が高まっている仕事の一つです。特別な資格は不要ですが、専門的な研修を受けることが一般的です。

収入は平均300~400万円程度で、専門性が高いため安定した需要があります。

⑫遺品整理士

遺品整理士は、亡くなった人の家に残された遺品を適切に整理・処分し、家族に引き渡したりリサイクルを行ったりする職業です。

核家族化が進み、遠方の家族が遺品整理を直接行うのが難しい現代において、社会的ニーズが非常に高い仕事です。単に物を片付けるだけでなく、故人や家族の気持ちに寄り添う姿勢や、貴重品を適切に扱う倫理観も求められます。遺品整理士の資格を取得し、専門業者に就職することでこの仕事に就けます。

収入は平均年収で350~450万円程度です。

その他の珍しい職業

教える女性

ここでは、さらに珍しい職業を短く紹介します。

  • ゴルフボールダイバー:ゴルフ場の池でゴルフボールを回収して再利用する仕事。
  • 酪農ヘルパー:酪農家が休暇を取る際に牛の世話を代わりに行う仕事。
  • パーツモデル:手足など特定の身体部分を専門的に撮影するモデル。
  • 鵜匠(うしょう):鵜という鳥を操って鮎を獲る伝統的な漁法を行う職業。
  • レゴ®マスタービルダー:レゴブロックを使って大規模な作品を制作する専門家。

まとめ

世間で知られていない仕事が意外に多く、こうした職業には多様な背景や需要があることがわかります。これらの職業があまり知られていないのは、求人情報が限られていることや、職種の特殊さから認知度が低いことが主な理由です。

しかし、情報化が進んだ現代ではSNSやインターネットを活用して求人情報を得ることが以前より簡単になっています。自分の得意分野や興味を活かせる仕事が、一般的な求人サイトの検索だけではなく、フリーワード検索やSNSを通じて意外な場所に存在しているかもしれません。

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