子どもが親に『あっちに行って!』と言う心理4選 適切な距離感や対処方法とは

言い争いをする親子

子どもと関わる中で、子どもから「あっちに行って!」と言われてしまうと悲しいですよね。どうして子どもは、このような言葉を大人に言うのでしょうか。子どもの年齢やシチュエーションによって、言葉が持つ意味が異なります。子どもがどのような気持ちでこの言葉を言ったのか、分析して接し方を考えましょう。

子どもが親に反抗的になる時期とは

子どもが親に反抗的になる時期は、以下の通りです。

  • 2歳前後のイヤイヤ期
  • 12歳前後から始まる思春期

自我が目覚めてきたころや、大人として成長し始め、心身の成長バランスが取れていない時期は、親に反抗的な態度を取りやすいです。

子どもが親に『あっちに行って!』と言う心理4選

子どもが親に対して「あっちに行って!」と言う心理は、以下のものがあります。

1.違う大人に来てほしかった

特に小さな子どもに見られやすい行動で、泣いていたりすねているため近寄って行くと「あっちに行って!」「パパ・ママ(近寄ってきている人と違う大人)がいい!」と、ちょっと悲しいことを言われてしまうことがあります。

こういった場合、特定の大人と過ごしたいという気持ちが強いため、無理に抱っこするなどの行動をとると激しく抵抗し、「嫌い!」などの強い言葉が子どもから飛び出す可能性があります。

2.見られたくないものがある

幼い子どもだけでなく、思春期に入ってくると、親に隠したいことの一つや二つ出てくるものです。自室を持っている場合秘密にしたいことを持ち込むこともあるので、いきなり部屋に入るなどの行動をとると「あっちに行って!」「こっちにくるな!」といった言葉が出やすくなります。

特に思春期以降は、子どもが徐々に大人になり始める時期です。プライバシーなどの知識も学校などで入ってくるので、親に結構鋭いことを言って喧嘩に発展する可能性もあります。

3.一人になりたい

子どもは一人の人間なので、ずっと親と一緒に居たいと思うわけではありません。時には一人になって、いろいろなことを考えたいと思うこともあるでしょう。特に思春期に入ると物思いにふけることもあります。考え事をしているときに話しかけられると、大人でも「あっちに行って」という気持ちになりますよね。それと同じ心理です。

4.構ってほしい気持ちの裏返し

特に幼児に見られやすい行動で、自分の方を見て欲しいと感じているときに取りやすい行動です。

  • 他の子ばかり可愛がっている場面を見た
  • 生まれたての赤ちゃんばかり構っているなど

自分に注意を引きたいときに行う行動なので、優しい言葉をかけてかかわりを持つと良好な関係に発展することもあります。

適切な距離感や対処方法

子どもとは、幼少期しっかりとかかわりを持つため、たくさん抱っこしてスキンシップを取りましょう。子どもが思春期に入ると大人に近づいてくるので、過度に構うのはよくありません。程よく距離を保って接し、お互いストレスなく過ごせる環境を整えましょう。

子どもから「あっちに行って!」と言われた場合、以下のような対処をしてみてください。

  • 悲しそうな表情で気持ちを表現し、「どうしたの?」「それは悲しいよ」と伝える
  • 静かに退き、子どもが希望した大人とバトンタッチする
  • 思春期に入って子どもの態度が行き過ぎている場合は、話し合いをする
  • 子どものプライバシーに配慮し、子どもの年齢に沿った接し方を心がける

日々成長する子どもに対し、年齢や発達にあった声かけを行うよう心がけましょう。感情的になって手を上げたり暴言をぶつけるのは避けてください。

まとめ

子どもが大人に「あっちに行って!」という言葉をぶつけるときは、なんらかの理由があります。子どもの性格や年齢などに加味し、どう対処すべきかを見極めましょう。

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