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子どもの『ペダル無し自転車』が大人気!
最近は、子どもに『ペダル無し自転車』を与える親が増えてきていることをご存知でしょうか。近所で小さな子どもがペダルのない自転車にまたがり、足で地面を蹴って進んでいる光景を見たことがある人も多いと思います。
ペダル無し自転車は、その名の通りペダルとブレーキがついていない自転車型の乗り物を指します。しかし、あくまで名称が自転車なだけであり、ペダルとブレーキがついていないので、正式な乗り物ではなく遊具です。
ペダル無し自転車は、自転車を乗る前の子どもが遊ぶことで、バランス感覚が事前に養われ、自転車に移行しやすくなるというメリットから人気を博しています。
しかし、ペダル無し自転車には、覚えておかなければいけないルールや危険行為があるので、与える際には危険性や安全に乗るポイントを把握しておきましょう。
『ペダル無し自転車』でやってはいけない6つのタブー
ペダル無し自転車では、以下のような乗り方は危険なので絶対にやめましょう。
1.使用する子どもの両足が地面に着かない
ペダル無し自転車を使うには、使う子どもの両足がしっかり地面に着いていることが大前提です。なぜならば、ペダル無し自転車にはブレーキがついていないため、両足を地面に着いて停止しなければなりません。
もしも両足が着いていない状態でペダル無し自転車に乗せてしまうと、進んだ時に自力で止まれず、転倒したり衝突したりと怪我を負ってしまうリスクが高まります。
2.公道を走らせる
ペダル無し自転車は、正式な乗り物ではなく遊具です。そのため、一般行動を走る行為は禁止されているので気をつけましょう。
もしも車が通る公道をペダル無し自転車で走ってしまうと、ペダルもブレーキもないのでタイミングを上手くはかって停止できず、大事故を招いてしまう恐れがあります。
必ず車の通らない家の前や庭、公園や広場などで遊ばせましょう。
3.ヘルメットを装着せずに走る
自転車に乗る人は、2023年4月からヘルメット着用が努力義務化されています。特に子どもは転倒した際に頭への衝撃が重症化しやすいため、ヘルメット着用が強く推奨されています。
ペダル無し自転車も正式な乗り物ではなくとも、転倒した際に子どもが頭を地面に打ち付けてしまう可能性が十分にある遊具です。したがって、遊ばせる際は必ずヘルメットを装着させましょう。
4.砂利道や凹凸のある場所を走る
ペダル無し自転車は、通常の自転車と比べてバランスがとりにくい遊具です。そのため、砂利道や凹凸のある場所を走らせてしまうと、子どもがバランスを取れずに転倒するリスクが高まります。
5.坂道を走る
道が不安定な場所だけでなく、傾斜になっている坂道も危険です。まだ脚力が大人ほど育っていない子どもにペダル無し自転車で坂道を下らせてしまうと、足の力だけでは停止できず、想定よりも長い距離を下ってしまう恐れがあります。
すると、目の前に飛び出てきた他の子どもに衝突し、双方が怪我を負ったり、バランスをとり続けることができずに転倒したりするリスクが高まります。
6.使用中の子どもから目を離す
最後に、子どもがペダル無し自転車を使っている最中は、絶対に子どもから目を離してはいけません。少し目を離した隙に、想定よりも遠くへと進んでいってしまったり、転倒・衝突といった事故を起こして怪我を負ったりする恐れがあります。
実際、ペダル無し自転車を使っていた子どもが衝突し、顎の骨などを折る重傷を負ったという事例も多数報告されており、非常に危険です。必ず親が立ち会いのもと、目を離さずに見張っておきましょう。
子どもにペダル無し自転車を安全に使わせるポイント
子どもにペダル無し自転車を使わせるときは、必ず安全に配慮して使わせましょう。
- 説明書に記載のある走行禁止場所を確認する
- 跨いだときに両足が地面に着地していることを確認する
- ヘルメットやプロテクターを装着させる
- 公園や広場などの車の来ない公道以外の場所を選ぶ
- 広々とした平坦な場所で走らせる
- 必ず大人が1人以上立ち会っている状態で遊ばせる
ヘルメットやプロテクターは義務ではありませんが、特に乗り慣れていない子どもは装着した方が安全面では安心です。転倒や衝突が大怪我につながる恐れもあるので、なるべく子ども用ヘルメットやプロテクターを購入し、装着させて遊ばせましょう。
ペダル無し自転車の危険性を理解した上で安全に楽しもう
ペダル無し自転車は、自転車に乗る前の子どもがバランス感覚を養うのに最適な楽しい遊具です。しかし、同時に危険性も孕んでいるので、必ず親が立ち会いのもと、極力安全面に配慮し、ルールを守って楽しみましょう。