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「宝くじで大当たりした人は不幸に…」というジンクス
人生に一度は「宝くじで大当たりして億万長者に……」なんて夢を描いてみたことがある人も多いでしょう。実際、買わなければ当たるものも当たらないので、毎回少量でも運試しに買っているという方もたくさんいると思います。
しかし、その一方で「宝くじで大当たりした人は不幸になる」というジンクスが囁かれることも……。なぜ宝くじで大当たりすると不幸になる確率が高くなると言われているのでしょうか。
贅沢が習慣となり生活水準を戻せなくなる
「宝くじで大当たりした人は不幸になる」という話の主な理由は、散財癖がつくからです。
いきなり今まで人生で見たこともないほどの大金を手にしてしまうと、最初は戸惑う人が多くいるものの、「そういえばあれが欲しかったんだ」「あれもあったら良さそう」と湯水のようにお金を使う先が見つかります。すると、気づかぬ間に贅沢が習慣となり、自分の生活水準が上がってしまうのです。
しかし、一度上がってしまった生活水準を元に戻すことは簡単ではありません。贅沢な生活水準のまま暮らしを続けていると、あっという間に手元にあった大金はなくなり、元の生活だけが残り、しかし生活水準は下げられないので毎月赤字に……という展開に陥りやすくなるのです。
宝くじで大当たりした人の実際にあった3つの逸話
では、宝くじで大当たりした人たちの身に起きた実際にあった不幸な逸話を3つご紹介します。夢のような瞬間を手にしたが故に起きた悲惨な出来事から、お金の使い方や管理方法などを学びましょう。
1.家族が悲惨な結末を迎えたアメリカの逸話
アメリカの宝くじで1等の3億1400万ドル(現在のレートで約450億円)に当選した男性の話があります。彼は元々手元に1700万ドル以上の資産を有し、さらに社長として事業成功を収めていたため、十分にお金の価値や使い方を理解していたはずでした。
しかし、この多額の当選金を手にした2年後、薬物の過剰摂取が原因で孫娘が亡くなり、彼自身はギャンブルや娼婦に多くの金を注ぎ込んでしまい、妻とは疎遠に。
元々裕福な人であっても信じられないほどの大金を手にしてしまうと、それまでの幸せな生活すらも霞んで見え、欲望のままに動いてしまい、悲惨な末路を辿ることになるのかもしれません。
2.続々と他人が近寄ってきて人間不信に陥った逸話
アメリカでガソリンスタンド店員として働いていた当時大学生だった男性は、21歳で突然2800万ドル(当時のレートで約31億9200万円)を手にすることに。
すると、このニュースは記者会見などで瞬く間に全米を駆け巡り、知人はもちろん、全く見ず知らずの人たちからもお祝いのメッセージや電話が届くようになりました。
しかし、それからというものの今まで仲良くしていた友人や知人の中には、彼をATMのように考え近寄ってくる人も増え、明らかに周囲の態度が変わったことに彼は人間不信に陥ってしまったのです。
その後、しばらくは孤独を感じて過ごしていたという彼ですが、中には彼が多額の当選金を手にしても態度を変えず、以前と同じように接してくれる友人・知人もいました。
「その人たちこそ信頼に値する人たちだ」と気づいた彼は、残った友人たちと一緒に旅を楽しんだり、学位を取得して映画に関わる大きな仕事を成し遂げるなど、現在に至るまで前向きな思考で堅実に投資などで生計を立てているといいます。
3.当選後に恋人に殺害された日本女性の事例
実は日本でもある悲惨な事件が起きていました。
2015年、岩手県に住んでいた42歳の女性が2億円という多額の宝くじに当選したのです。しかし、女性は当選後に消息不明に。警察が捜査したところ、女性と交際関係にあった東京都内在住の新聞配達員の男に殺害されていたことが判明したのです。
言うまでもなく、お金を無心したことによるトラブルが原因です。このように高額な宝くじに当選すると、自分だけでなく、周りの自分を見る目すらも変わってしまうことを理解しておく必要があります。
大当たりした後も今までと同じ生活水準を保つことが重要
いかがでしたか。今回紹介した事例は、あまりにも極端な不幸話でしたが、世界中を見渡してみると、宝くじで大金を手に入れた人の約7割が7年以内に破産するという衝撃的なデータも出ているといいます。
日本は他の国に比べると堅実的な人が多いため、破産するほど不幸になる人は少ないものの、やはり生活水準が狂わされたり、周囲の態度が一変して孤独感を覚えるようになった……という話は多いようです。
こうした不幸に見舞われないためにも、宝くじに大当たりしたときは周囲に自慢したりせず、基本的な生活水準も上げずに維持することが幸せを維持するコツなのかもしれません。