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『世界一高額な車』ランキングトップ5
世界中で行われている車のオークション会場では、時々信じられないほど高値で取引される車があります。今回は、今までに落札された高額な車をランキング形式で見てみましょう。
第5位 約43億円『W196』
ファン・マヌエル・ファンジオ氏がハンドルを握り、1954年のドイツGPとスイスGPで優勝した経歴を持つメルセデス・ベンツの『W196』が歴代第5位にランクインしています。
2013年にオークションで落札された際は、2960万ドル(日本円で約43億円)で取引されたため、当時は史上最高額を記録しました。
第4位 約52億円『335スポーツ・スカリエッティ』
第4位は、1957年製のフェラーリ『335スポーツ・スカリエッティ』です。2016年にオークションで落札された際、当時の落札最高額を塗り替えたという記録も出しました。
この車は、個人コレクターが40年間大切に保管していた車であり、1957年のセブリング12時間レースやミッレミリアに出場したことなどが功績として残っているため、高値につながっていると考えられています。
第3位 約55億円『250GTO』
第3位は、フェラーリ250GTOというモータースポーツにおいて名を残した伝説的な車です。この車は1962年から1964年の間にわずかな台数のみが生産された上、レース専用車であったため、市場において希少性も伝説的な逸話も持つ車でした。
また、この250GTOは、ジョー・シュレッサー氏というプロのレーサーが実際のレースで使用された点も踏まえて考慮されたため、これほどの金額へと跳ね上がったと考えられています。
第2位 約101億円『250GTO』
なんと第2位に再び第3位と同じ車種・フェラーリ『250GTO』がランクイン!実は、こちらの車がオークションに出されるまでは、第3位で紹介した個体が世界最高額で落札された車として知られていました。
しかし、ドイツのレーシングドライバー・クリスチャン・グレーゼル氏が個人売買したところ、先の250GTOを超える7000万ドルという高値で取引されたのです。
理由は、この車が数々のレーシング大会において、優勝や入賞などの実績を残していること、さらに、一度もクラッシュしたことがないという点が大きな高額査定ポイントとなったと解説されています。
第1位 約213億円『300SLR ウーレンハウト・クーペ』
2022年、世界最高額で取引されたのは、1955年式のメルセデス・ベンツ『300SLR ウーレンハウト・クーペ』という車です。なんとオークションで1億3500万ユーロ(日本円にして約213億1000万円)もの高値で落札されました。
メルセデス・ベンツのクーペタイプは世界で2台しか製造されておらず、そのうちの1台はドイツのメルセデス・ベンツ博物館に展示されています。つまり、残りの1台であるこの車が市場に出回る機会はこの1台しかないため、その希少性からこれほどまでに高額になったのです。
ちなみに、この車も以前はメルセデス・ベンツが所有していたもので、それを匿名の購入希望者の代理であるヒストリックカー専門店のサイモン・キッドソン氏が落札しました。
価格2000億円越えの車があるって本当?
皆さんは、世界には2000億円の車があるという噂を聞いたことはありますか。「世界一高い車」「2000億円超え」というワードだけをみると、「どんな車なのだろう」と期待に胸が膨らみますよね。
しかし、実は2000億円で取引された車は存在せず、先ほど紹介したように、現在の史上最高額は日本円で約213億円です。
なぜこのような噂が流れたのかは定かではありませんが、他の車に関する話題性を狙うために使われた表現であったり、何かが誤情報として拡散してしまったのではないかと考えられています。
車のオークション価値は歴史や希少性も影響が大きい
いかがでしたか。世界には歴史的価値や希少性、その車の持つブランド力などが影響し、信じられないほど高額な金額で落札されている車が存在します。今後、どのようなストーリーを持つ車が最高額を上書きするのか気になりますね!