冬服をクリーニングに出さないとどうなる?コートやジャケットに起こる3つのトラブル

冬物のコートやジャケットはアウターとして着用することが多く、一見汚れていないように見えますが、実は目に見えない汚れが蓄積しています。クリーニングに出さないままクローゼットに収納すると、翌シーズンにシミや虫食い、カビなどのトラブルに見舞われるかもしれません。大切な冬服を守るためにも、クリーニングが必要な理由をしっかり確認しましょう。

冬物のアウターをクリーニングに出さない理由とは?

コートのお手入れ

コートやジャケットは肌に直接触れることが少ないため、見た目では汚れていないように感じられることがあります。そのため、クリーニングに出さない人の心理としては、以下のようなことが挙げられます。

  • クリーニング店に持って行くのが面倒くさい
  • クリーニング代が気になる
  • 着用頻度が低いため、汚れていないと誤解している

実際には目に見えない汗や皮脂、外気のホコリや排気ガスといった汚れが付着しており、これを放置することがトラブルの原因になってしまいます。

こうした「目に見えない汚れ」を放置すると、思いがけない問題が発生することになります。

冬服をクリーニングせずに保管した場合の3つのトラブル

白いコート

冬服をクリーニングに出さないと、具体的にはどのようなトラブルが起こるのでしょうか。ここでは代表的なものを3つご紹介します。

1. 気付かないうちにシミや黄ばみが発生する

冬のアウター類は、肌に直接触れないから汚れないと考えるのは間違いです。コートやジャケットの襟元や袖口などは知らない間に皮脂や汗が付着しているものです。

  • わずかな汗でも時間が経つとシミになる
  • 皮脂が酸化して、黄ばみの原因となる
  • 放置された汚れは嫌な臭いを発生させる

特に襟や袖口は肌や髪の毛が触れやすいため、こうした目立たない汚れでも、長期間放置すると落ちにくい頑固なシミに変わってしまいます。

また、汚れは見た目だけではなく別の問題も引き起こします。

2. 虫食い被害のリスクが高まる

汚れが付着した衣類を長期間クローゼットにしまうと、虫が寄ってくるリスクが高まります。

  • 汗や皮脂汚れが虫を呼び寄せる原因になる
  • 虫が付いたまま放置すると、穴が徐々に大きくなってしまう

虫食いが発生した衣類を購入時と同じ状態に戻すのは極めて難しく、大切な服が台無しになる可能性があります。虫食いを防ぐためには、シーズン終了時のクリーニングが欠かせません。

さらに汚れが原因で発生するトラブルはもう一つあります。

3. 気がついた時にはカビが発生している

冬服に残った湿気や汗は、カビが生える大きな原因になります。湿気を含んだ衣類をそのまま収納すると、気付かない間にカビが広がってしまうことがあります。

一度カビが発生すると、見た目の問題だけでなく強い臭いが残るため、衣類を処分するしかなくなる可能性もあります。特に湿度の高い地域では要注意です。

このようなトラブルを防ぐためには、クリーニングに出すタイミングを適切に選ぶ必要があります。

クリーニングに出すベストなタイミングとは?

クリーニング

冬物のアウターやジャケットをクリーニングに出すタイミングとしておすすめなのは、以下のような時期や状況です。

  • 目立った汚れや臭いがついた時
  • 季節が変わり、着用する機会が減った時
  • シーズンが完全に終了した時

冬物のアウター類は、汚れが目立ちにくいこともあり、ついクリーニングのタイミングを逃しがちですが、放置しておくとトラブルが発生しやすくなります。また、万が一シーズン中にコートやジャケットが汚れてしまった場合は、放置せずできるだけ早めにクリーニング店に持参しましょう。汚れが頑固になる前のケアが衣類の寿命を長くします。

大切な冬服を長持ちさせるためには、クリーニング後の保管方法にも気をつける必要があります。

クリーニング後の衣類をきれいに保管するコツ

冬服をクリーニングに出した後も、適切に保管しなければトラブルを防ぎきれません。クリーニング店から戻ってきた衣類は、以下のポイントに気をつけて保管すると良いでしょう。

  • クリーニング店のビニールカバーはすぐに外す
  • 風通しの良い場所で半日~1日ほど陰干しし、湿気を取り除く
  • 保管時は通気性の良い不織布カバーを使用する
  • 収納スペースの湿度を適切に管理する

衣類の適切なケアを心掛けることで、次のシーズンにも気持ちよく冬服を使うことができます。冬物の衣類はデリケートな素材も多いため、日常的な手入れや適切な保管方法を意識することが重要です。

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