『鏡餅の飾り方』間違えると縁起が悪い!?NG行為と正しい方法を解説!

お正月に欠かせない鏡餅。でも、正しい飾り方やタブーについて知っていますか?この記事では、鏡餅の由来や意味を解説しながら、特に注意すべきNG行為とその理由を詳しく紹介します。間違えないためのコツや伝統を守りつつ楽しむポイントも押さえましょう。

正月の象徴・鏡餅に込められた深い意味

お正月に飾られる鏡餅は、ただの飾りではありません。その姿には、古くから続く日本文化の象徴としての深い意味が込められています。しかし、現代ではその由来や意味を知らないまま飾る人も多いのではないでしょうか。

鏡餅の「鏡」は、古代日本で神聖視されてきた銅鏡に由来しています。この銅鏡は神様が宿るものとされ、鏡餅はその形を模した供物です。また、鏡餅を飾ることで、新年に訪れる歳神様を迎え入れ、その恩恵をいただくという大切な役割を果たします。大小二つの丸い餅を重ねるデザインも、太陽と月や夫婦和合を象徴しており、一見シンプルながら深い意味が隠されています。

お正月に鏡餅を飾ることは、家族の健康や繁栄を願う日本の伝統行事そのもの。この文化を大切にしながら、正しく鏡餅を飾る方法や注意点を押さえましょう。

鏡餅の飾り方でやってはいけないこと

鏡餅を飾るのは簡単そうに見えますが、実は守るべきマナーやルールが多くあります。間違った飾り方や扱い方をしてしまうと、歳神様に対して失礼になってしまうことも。ここでは、特に注意すべきポイントを解説します。

12月29日や31日に飾るのはタブー

鏡餅を飾るタイミングはとても重要です。12月29日は「二重苦」を連想させるため、避けるべきとされています。また、大晦日に飾る「一夜飾り」も、歳神様を慌ただしく迎えることから失礼に当たると言われています。そのため、12月26日から30日の間に飾るのが適切です。

早めに準備をすることで、年末の慌ただしさの中でも余裕を持って歳神様をお迎えする準備ができます。特に、家族で飾り付けを楽しむことで、お正月行事に一体感が生まれるでしょう。

地べたや低い位置に飾らない

鏡餅を地べたに直接置く行為は絶対に避けるべきです。鏡餅は神様への供物であり、その神聖さを損ねてしまうため、適切な台や神棚の上に飾るのが理想的です。特に、視線よりも低い位置に置くと「見下す」形になり、歳神様に対して無礼となります。

最近では神棚がない家庭も多いため、リビングの棚や少し高めの家具の上などを利用しましょう。大切なのは、「神聖なものとして敬意を払うこと」です。

鏡開きで包丁を使うのはNG

お正月が過ぎると、鏡餅を下ろして食べる「鏡開き」を行います。このとき、包丁を使って切るのはNG行為とされています。刃物を使うと、「縁を切る」ことを意味してしまい、不吉とされるためです。

鏡餅は、木槌や手で叩いて割るのが正式な方法です。現代の柔らかい鏡餅なら、少しの力で割れるものもあります。こうした伝統的な作法を取り入れることで、神様との縁を大切にできます。

まだある!鏡餅の扱い方で避けたい行為

鏡餅に関するNG行為はタイミングや場所だけではありません。お正月が終わった後も、注意すべきポイントがいくつかあります。歳神様に敬意を払い、最後までその役割を全うさせるための心得を確認しましょう。

松の内の間に鏡餅を下げるのは避ける

松の内(一般的には1月7日、地域によっては1月15日まで)は、歳神様が家庭に滞在するとされる期間です。この間に鏡餅を下げてしまう行為は、「早く帰ってください」と伝えるようなもので、とても失礼にあたります。

松の内が終わった後、家族で鏡餅を下ろし、一年の抱負や感謝を語り合いながらいただくのが最も適切な方法です。この行為は、歳神様の恩恵をいただくとともに、新しい一年の始まりを祝い直す意味もあります。

鏡餅を食べずに捨てるのは厳禁

供えた鏡餅をそのまま捨てるのは、歳神様への感謝を怠る行為として不敬とされます。また、日本文化では、食べ物を粗末にすることが忌み嫌われています。特に新年の始まりにこのような行為をするのは、縁起が悪いとされるでしょう。

余った鏡餅を無駄にしない工夫も重要です。例えば、鏡餅を割って「おしるこ」や「雑煮」にするのが一般的ですが、最近では「餅ピザ」や「餅グラタン」などのアレンジレシピも人気です。家族で楽しむことで、伝統と現代の融合を体験できます。

伝統を守りつつ、自分らしい飾り方を

鏡餅は長い歴史を持つ日本の伝統文化ですが、現代のライフスタイルに合わせて工夫することも可能です。神棚がない家庭や、忙しい現代人の暮らしに寄り添った形で鏡餅を楽しむ方法を見つけてみてはいかがでしょうか。

例えば、以下のような工夫が考えられます。

  • リビングの目線より少し高い棚に飾る
  • 簡単に組み立てられる既成の鏡餅セットを活用
  • 餅のサイズを小さくして食べきれる量に調整

また、子供がいる家庭では、飾り付けを一緒に行うことで、伝統行事の楽しさを共有できます。橙や昆布などの飾り物について、縁起物としての意味を話し合うのも素敵な時間になるでしょう。

正しい知識で日本の伝統を次世代に繋ぐ

いかがでしたでしょうか。鏡餅は単なるお正月飾りではなく、家族の繁栄や健康を願う象徴的な存在です。その扱い方一つで、新しい一年を気持ちよく迎えられるかどうかが変わると言っても過言ではありません。

鏡餅を正しく飾ることは、歳神様との絆を深め、家族に幸運を呼び込む第一歩です。この機会に、鏡餅の由来や意味、そして正しい飾り方や注意点を周りの人にも伝えてみてください。伝統を大切にしながら、楽しいお正月を迎えましょう。

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