成人になった子どもに言うべきではない『5つの言葉』…気付かないうちに口にしていませんか?

子どもが成人してから親が口出ししすぎて関係が悪化した…というケースは非常に多いです。成人になった子どもに親が過度に干渉することは、悪影響を及ぼします。この記事では、成人になった子どもに言うべきではない言葉や上手に付き合うポイントを確認しましょう。

成人した子どもへの『親の口出し』は悪影響を及ぼす

生まれた時から最も近くで子どもを見守ってきた親にとって、子どもが成人してからも『子ども』です。しかし、子どもは日々成長しています。それに伴い、自分の意思や考え、身の回りのものの使い道など、さまざまな面で自我が形成されていることを忘れてはいけません。

成人する頃には、自分の将来やお金の使い方、人間関係における考え方など、より深く考えるようになるでしょう。

しかし、親によっては子どもが成人してからもお節介に口出しし続けてしまう人がいます。成人した子どもへの親の口出しは、子どもの自立を妨げたり親子関係を悪化させたりと悪影響になりかねません。

実際、子どもが成人してから親子関係が悪化してしまい、口を聞いてくれなくなったという話も多く寄せられています。

成人になった子どもに言うべきではない『5つの言葉』

我が子といえど、成人した子どもは『一人の大人』です。成人になった子どもに以下のような口出しはすべきではありません。

1.「〜な大人になりなさい」

親の中には、自分の理想を子どもに押し付けてしまう人がいます。良かれと思って「こんな大人になりなさい」「大人になったら、こんな職業に就きなさい」と口出ししてしまう人がいますが、これは子どもにとって自分の選択肢を狭められていることに他なりません。

親の理想や価値観を押し付け、ことあるごとに「こっちを選択すべき」「こうあるべき」と将来の道筋を決めつけるかのような言い方に、多くの成人した子どもは反発心を抱くでしょう。

2.「できるわけがない」「上手くいきっこない」

親は生まれた時から子どもを見ているため、本人の得意不得意を理解していることでしょう。しかし、だからと言って、先入観で「あなたにできるわけないでしょう」「あなたには無理よ」と子どもの可能性を潰すような言葉をかけてはいけません。

味方でいてくれるはずの親から、成人してまで可能性を潰されるようなことを言ったり、ましてや自分の力ややる気を信じてもらえないような言葉をかけられることに、苛立ちや理不尽さを感じる人は多くいます。

3.「〜をすべき」「〜すべきではない」

子どもに「〜すべき」または「〜すべきではない」と自分の考えを押し付けるかのような命令口調で言葉をかけることは絶対にやめてください。

まるで、そうあることが絶対的に正しいかのような言い方ですが、子どもの人生はその子のものです。親が「絶対的な正しさ」を決めるのは間違っています。

親として、成人になった子がしたいこと、挑戦したいことをさせてあげて、間違った道へ進みそうになり困っていたら温かく手を差し伸べてあげてください。

4.「親の言うことを聞きなさい」

子どもが小さい頃に「親の言うことを聞きなさい」「親の言うことを聞いておけば大丈夫だから」と言っていませんでしたか。これが口癖になってしまうと、子どもが成人してからも事あるごとに同じ言葉で口出ししてしまう親が多くいます。

成人していない幼い子どもに対しても、この言葉は非常に強烈で、まるで子どもが親の所有物であるかのような印象を抱かせます。

その言葉を成人した1人の大人に言うのです。すでに自分の考えや将来のビジョンが形成されている大人がこの言葉を受けたら「なぜ親の言う通りにしなければいけないのか」と反感を覚えるのは当然でしょう。

5.「親を敬いなさい」など一方的な責任の押し付け

古くからの考えを持つ親の中には、子どもは年老いた親の面倒を見るもの、という意識が根付いている人もいます。

そのため、子どもが親から離れた場所へと行こうとすると「親を見捨てるのか」「親を敬う気持ちはないのか」など、一方的に責任を押し付けるような言葉を吐く人がいるのです。

しかし、当然ながら子どもにそのような義務はありません。親を敬う気持ちは自然と培われるもの。親が子どもの足枷になるような罪悪感を植え付ける言葉かけをするべきではありません。

成人になった子どもと上手に付き合うポイント

成人になった子どもと良好な関係を続けていくためには、以下のことを心に留めて付き合っていくことが大事です。

  • 自分とは違う「一人前の大人」であることを理解する
  • 子どもに求められるまでは口出ししない
  • 親の価値観を押し付ける言い方は避ける
  • 逐一子どもの行動を知ろうとしない
  • 親自身が子離れできるよう努力する

大前提として、子どもは親の所有物ではなく、すでに1人の一人前の大人であることを理解してください。「他人に対して、このような言葉を言うか」と一度考えてみると、子どもを苦しめる言葉を吐かずに済むでしょう。

また、成人になった子どもに過干渉になるのも避けましょう。子どもが自立できるよう、自分で考えて行動することを信じて見守ってあげてください。

最後に、子どもに過度な口出しや過干渉しないためには、親自身が子離れする努力も大事です。新しく趣味を持ったり、今まで子育てでできなかったことに挑戦してみたりと、今後の人生を豊かにすることに目を向けてみましょう。

成人した子どもを信じて…親は適度な距離感で見守りに徹して

我が子であっても、すでに成人した子どもは立派な大人です。成人になった子どもを心から信じて適度な距離感で見守り、もしも子どもから助けを求められたり相談されたときは、温かく受け止めてあげましょう。

この記事のタイトルとURLをコピーする

カテゴリから記事を探す

すべてみる
カテゴリを見る